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バツイチ子持ちを落とす100の方法

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第1章 甘えてしまいましょう

 カリーナは、友人たちと別れてからこっそりと先ほどの書店に戻り、ある本を買った。

 「バツイチ子持ちを落とす100の方法」・・・あまりにあからさまなタイトルにうっ、ときたものの、どうしても読んでみたくて。

 普段はことわるカバーをかけてもらい、夕食が終わって自分の部屋に戻り、なんとなく鍵までかけて開いてみた。

 
 最初にチェックリストがある。相手が年上か年下か、子供は男の子か女の子か・・・などいろいろチェックしてタイプ別にアドバイスが書かれているのだ。

 「・・・ええと・・アイツは20歳年上・・・・・・」

 実際に口に出してみるとがっくりしてしまう。なんで、アイドルヒーローブルーローズであり、女子高生カリーナ・ライルである自分が恋をしているのがあのがさつなおっさんなんだろうか?

 たとえば友人がアイツに恋をしたら、絶対にやめるように忠告すると思う。

 でも、なぜだか好きになってしまったのだからしょうがないのだ。気を取り直して次の質問に行く。

 「奥さんとは死別」

 永遠の愛を誓った人を失うというのはどんなことか、17歳のカリーナには想像もできないけれど、きっとすごくすごく悲しいんだろうということぐらい、わかる。

 これでもヒーローとして、たくさんの人たちの喜怒哀楽を見てきたのだから。

 アイツにはアイツにしかわからない、他の誰にも触れさせない部分が確かにあって。

 そう、絶対の信頼を置く、あのバディにさえも。

 私はそこにいつか、入れてもらえるの、かな?

 「子供は女の子一人」

 そうチェックをしてみると「あなたはCタイプです」と出た。

 Cタイプのページを開いてみると、第1章は「甘えてしまいましょう」と書いてあった。