クリスマス・イヴ【臨帝】
舌を出して「ごめんねー」と謝っておく。
「臨也さんは冗談で言ったことを本気でやらかす実行力を持ってるんですから」
「好きなのね」
「……嫌いだなんて言ってないです」
照れたような帝人に狩沢は頭を撫でたくなった。
「指輪、どうして貰ってあげないの?」
「だって十八歳にならないと付けられないじゃないですか」
「……婚約って概念がなかったわけか。なるほど」
「え?」
持ってても指にはめられないから突き返す。
所詮は甘々にラブラブだと狩沢は結局帝人の頭を撫でた。
抜けている二人は外から見ている分には楽しいものだ。
作品名:クリスマス・イヴ【臨帝】 作家名:浬@