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葎@ついったー
葎@ついったー
novelistID. 838
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die vier Jahreszeite 011

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かくして半時間後,雪だるまは完成した。
等身大ってところにだけ目ぇ瞑ってもーて,その代わり形は完璧や。
がっちがちに固めた野球ボール大の頭にソフトボール大の身体。
目はロヴィが算数セットから持ち出してきた赤い色の花のかたちのおはじきで,帽子はガチャガチャで前に取ったミニチュア・ガーデニングセットの青いバケツ。
濡れ縁にロヴィを座らして,ちっこい両手に雪だるまを持たせて携帯で写真を撮る。
眉間に皺は寄っとるけど,ロヴィにしては珍しい笑った顔の写真が撮れた。

「おばちゃんに後で送ろうな」

撮った写真を二人で観ながらそういうと,これまた珍しくロヴィは憎まれ口を叩かずに素直にこくんと頷いた。
……いつもこうやったらほんまにかわええのに。

ため息を吐きながら,ふ,と思い立って俺はもう一枚雪だるまの写真を撮った。
リストから選んだ送信先は悪友二人。

【件名】メリー・クリスマスやで!
【本文】雪!雪!(*゚∀゚)o彡゜

本文を打ち込んだ後,空行をめいっぱい開けて,写真を添付する。
時刻はまだ七時前。
寝起きに二人がどんな顔してメール見るかを想像してほくそ笑みながら送信釦を押した。