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お正月の争奪戦?

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お正月の最中のある日。
 用意されたのは、羽子板と羽根。
 そして集うはヒーローの面々。
 そうなると、どうなるか。
「ふん…正月の遊びか…。面白ぇ。やるからには絶対勝ーーーつ!!」
「フッ…相変わらず威勢のいい事だ…この天才に勝てるとでも?」
 勝負事となると目の色を変える勝利と、そのライバルとしての自負を持つ天才。
「…まーそりゃこの面子だとそーなるわな…」
 最早お約束と化した当然の展開であり、いつもの事とはいえ、いやだからこそと言うべきか、呆れた様に溜息を吐くのは洋一だ。
「まぁまぁ、良いじゃないか!!さて、それじゃー準備はいいかな二人共?」
「仕切ってますね兄さん…」
「レフリーだからね!!」
 努力の言葉に、にこにこと楽しそうにそう答えるのは友情だ。
「はあ…」
 努力も流石にこのノリには呆れ気味だが、友情が意に介す訳も無く。
 因みに一匹狼は友情の後ろに待機。
 これもまた、いつもの構図である。
 場所は努力の住むテントのある公園。
 空気は冷たいとはいえ、天気は快晴。
 そんな中での無駄に熱い二人の対決を、若干の呆れと共に見守る師弟の心情は推して知るべし。
 が、それも次の瞬間に放たれた友情の叫びに一変させられた。
「それじゃあいくよっ!!勝者へは洋ちゃん一日拘束の権利が与えられます!!レディゴー!!」
 途端に始まる激しい打ち合い。
 しかしそんな激戦に目を向ける事も無く、当然師弟の矛先は友情へと。
「さらっと何言ってんの友ちゃんっ!?」
「何ですかその勝手極まりない権利っ!?それなら私も参戦しますよっ!!」
「何言ってんだお前!?ていうか拘束って何!!」
「あ、ごめーん、事後承諾の形になっちゃったね☆」
「いやいやいや承諾しないよっ!?」
「兄さんっ!!」
「まぁまぁ、二人共落ち着いてー」
「………ガル」
 洋一と努力の勢いに押される事無く冷静に、友情は言葉を紡ぐ。
「結果は見てのお楽しみだよっ♪」
 なんだかとっても嬉しそうで楽しそうな友情の言葉と表情に、悪い予感しかしない…なんて内心の声をハモらせながら、押し黙るしかない師弟だった。



 ──数時間経過。
 打ち合い続くその光景を眺めつつ。
「…帰っていい?」
「まぁまぁ、そろそろ決着つきそうだから」
 飽きてきた洋一に缶コーヒーを差し出しつつ、友情が取り成す。
「そうかもしれませんけど…」
 ちらり、といつの間にやら設置されていた得点ボードを努力が確認する。
 十点先取の方の勝ちと定められ、ボードに書かれた数字は九対八。
「…このままいくと勝利兄さんが…」
 眉根を寄せて、何やらもごもごと。
「兄さんだと洋ちゃんに何するか解らないもんねー」
「いいいいやそんなことはっ!!」
「うんうん、気持ちは解るよ」
「ですから違いますってー!!」
 弟を揶揄って楽しむ友情と、兄の言葉に慌てる努力に洋一は溜息を吐いて、一匹狼は不思議そうに見て。
「ていうか、僕なんて拘束してどーすんの…」
「…どーするガル?」
 とっても今更な事を聞いてきた。
「そーだねえ、やっぱり日常的に溜まった欲望を…」
「何言う気ですか友情兄さんっ!?師匠に何聞かせる気ですかっ!!一匹狼まで何聞いてるんだっ!!」
「えええ…何怒ってんのお前…。って、日常的に溜まった欲望って何?」
「何ガル?」
「聞いちゃダメです師匠ーーー!!!一匹もーーー!!!」
「………ここまで解ってなかったとは思わなかったなー」
 流石に友情も困った様に苦笑した。
 と、勝利の悔しがる声と余裕溢れる天才の声。
 どうやら同点になったらしい。
「じゃ、次の一点を取った方の勝ちだね!!」
 そう言いながら、両者の間に行き、
「羽根ぼろぼろだから取り替えるよー。これ使ってね!!じゃ、改めていくよー」
 素早く羽根を取り替え、後ろへと下がり。
「レディー………ゴー!!!」
 最後の勝負が開始された。

作品名:お正月の争奪戦? 作家名:柳野 雫