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ふざけんなぁ!! 9(続いてます)

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きゅっと唇を引き結び、難攻不落のエンペラーのパソコンに、ハッキングを開始した。


★☆★☆★


夕暮れ間近とはいえ、白昼堂々と通り魔に刺された管理人が、救急車で運ばれていった。
警察の現場検証が始まり、このマンションを取り巻いていたマスコミの取材陣と野次馬も、捜査の邪魔になるからと遠くに追いやられた今、ここのマンションの住人を装えば、エントランスの出入りも自由自在だろう。

一向に待ち望んだ爆音は鳴らず、バンに屯う男達のイライラもピークに達した。

≪なぁ、今がチャンスじゃないか?≫
≪部屋は314号室だったよな≫

金髪のあからさまな米国顔は駄目だが、チャイニーズなら同じ東洋系。この車に幸い、二人いて、顔に違和感もない。
よって、おのずとヒットマンは決定だ。
二人の男が各々スーツの上着の下に、吊り下げたホルダーの中に小型銃を隠し入れてサングラスをかける。

≪彼はスターだからな。スターにはスターらしい華々しい最期を演出してやろう≫
≪まぁ気分はそうだろう。銃殺なんて、はははは。ジョン・レノンのように、狂信的なファンの手に掛かった気分が味わえる≫
≪おい、骨に銃弾を残すなよ。彼は後で事故死を偽装するんだからな≫
≪なら、絞殺にするか。火事にして焼死体を作りやすい≫
≪ちっ、面倒くせぇ≫


こうして、男達は悠々と真正面からマンションに侵入を開始した。
平和島家には、ただ今人外の化け物と、見た目チャラいバーテンなのに、とんでもなく恐ろしい魔物がいるとも知らずに。