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解ってないよね

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「で?プリンは変えたの」

「あぁ、本当に遠くまで買いに行った甲斐があったな」

「ふーん」

「やっぱ、プリンはうまい」


とか何とか言ってプリンを食べ始めた静ちゃん。
何かお腹減ってきちゃった事もないかな。
うん、大体今お昼過ぎてるし、減っててもおかしくないしね。
俺、朝から食べてないし、静ちゃんのせいだ。
静ちゃん居ないとご飯作る意味ないし。

あ~~お腹減った!!
でも食べるものないしなー作るのも面倒かなー
小原がすいただけだし、一口くらいでいいかなー

「…静ちゃんさ、プリンひと…」

「あ、そうだ仕方ないからお前の分もプリン買ってきてやったぞ」

「くち……」


え?プリン手渡されてもうれしくないんだけど?
全然うれしくない!
何でこういうときだけ用意がいいの!?
静ちゃんなんて死ね!!

…俺は静ちゃんが食べた奴が良かった。


「…臨也」

「何?静ちゃんの…」


ばか…!??

口にスプーンう突っ込まれた。

甘い、久しぶりな甘さ、最近食べてなかった
プリン、まずくはないけど
毎日食べたいほどではない

「うまいか?」

「まぁまぁ、まずくはないよ」

「なんだそれ、つか顔赤いなお前」

「意味わかんない、赤くなんかないし、こっちみるなバカ!」


やっぱり静ちゃんなんか死ね!
不意にそういう事するなんて最低。
脳まで筋肉なんだね。

俺のこと全然わかってない。


「静ちゃん…」

「ん?」



「死ねよ


作品名:解ってないよね 作家名:梗禾