情人好
「…なあ香……」
「なんスか?」
「…あ〜…やっぱなんでもねぇ」
「…そうですか……」
このようなやり取りを今日4回もしている。
明日はバレンタイン。イギリスでは好きな相手に花束を贈るというのが慣わしである。
アーサーは意中の相手、耀に花束を贈ろうと考えていたが、何の花を贈れば喜ぶのかよく分からないので耀を「師」と呼び、一緒に住んでいる香に聞こうとしているわけである。
しかし、なんとなく癪にさわるので、聞かないでおこうか…しかし、嫌いな花でもあったりしたら…その思考がグルグルと頭の中で回っているので呼んではやめ、また呼んではやめの繰り返しを行っていた。
(気になるが…あ〜!!くそ……)
その時、香が口を開いた。
「……先生は基本嫌いな花は無い的な。あ…でも牡丹は一番好きと言ってたような…」
アーサーは自分の聞きたかった情報を無事聞けることができ、内心ガッツポーズをしつつ、ぶっきらぼうに「なんであいつが出てくるんだよ。」と聞いた。
「別に?」
香は少しニヤニヤしながらそう答えた。なぜにやついているのかあまり分からなかったが、取り敢えず放課後に花屋へ向かおうと思い、自分の席へと戻っていった。
「なんスか?」
「…あ〜…やっぱなんでもねぇ」
「…そうですか……」
このようなやり取りを今日4回もしている。
明日はバレンタイン。イギリスでは好きな相手に花束を贈るというのが慣わしである。
アーサーは意中の相手、耀に花束を贈ろうと考えていたが、何の花を贈れば喜ぶのかよく分からないので耀を「師」と呼び、一緒に住んでいる香に聞こうとしているわけである。
しかし、なんとなく癪にさわるので、聞かないでおこうか…しかし、嫌いな花でもあったりしたら…その思考がグルグルと頭の中で回っているので呼んではやめ、また呼んではやめの繰り返しを行っていた。
(気になるが…あ〜!!くそ……)
その時、香が口を開いた。
「……先生は基本嫌いな花は無い的な。あ…でも牡丹は一番好きと言ってたような…」
アーサーは自分の聞きたかった情報を無事聞けることができ、内心ガッツポーズをしつつ、ぶっきらぼうに「なんであいつが出てくるんだよ。」と聞いた。
「別に?」
香は少しニヤニヤしながらそう答えた。なぜにやついているのかあまり分からなかったが、取り敢えず放課後に花屋へ向かおうと思い、自分の席へと戻っていった。