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ふしぎなまほう~恋と上司と、時々、エンジェル~

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「あんさんが普段から素直だったら、少なくともスペインはこないなことにはならへんかったんちゃいますか?」
 ロマーノの上司はうんうんと頷いた。
「確かになあ」
 ロマーノは慰めを打ち切った。

「ロマ、すき。すっごいすき。めっちゃすき。愛しとるよ」
 タイミングの悪いことにこの後の予定は立食パーティーだった。上司達はそこら中に頭を下げまくってどうにかスペインとロマーノの欠席をもぎ取った。げんなりした顔で「あんさんは多少は黙れるみたいやけど、うるさい連中もいますし、さっきみたいなのを大勢の前でやられたらたまりません。それにうちのが駄目です。元がああですから」と言ったスペインの上司に、さすがに同情を禁じ得ないロマーノだった。
 二人をホテルに放り込んで上司達はさっさと戻っていった。その途端にこれだ。スペインはロマーノを自室のベッドに引っ張りこんでぎゅうぎゅうと抱きすくめている。苦しいからと訴えればスペインはロマーノの体を反転させた。
「何で今更んなこと言うんだよ」
 いい過激飽き飽きしたロマーノはテレビに目をやりながらぞんざいに答えた。手の届くところにリモコンがあって本当によかったとロマーノは思った。
「今だからやで」
「どういうことだよ」
 ロマーノは変わらず気怠げにスペインに答える。
「今ならロマも俺の言うこと信じてくれるやろ」
 その言葉を聞いた瞬間ロマーノはぐっと眉を寄せた。
「俺が信じてなかったって言うのかよ」
「ううん、ちゃうよ」
 スペインがロマーノの肩口にぐりぐりと頭を押し付ける。
「本当に心からそう思ってるのかって不安にならなくて済むやろ」
 言うや、スペインはロマーノの体を反転させて自分の方に向けた。
「ロマはちょっといろいろあったから、俺の言葉も素直に信じられへんことは分かっとるよ。どんなに俺が言っても」
 ロマーノはしばしスペインの目を見つめた後、自分の頭をゆるゆるとスペインの肩に寄せた。
「リップサービス、おべっか、お世辞」
「何?」
 スペインはロマーノの頭をぽんぽんと撫でている。
「どう言ったって嘘には変わりねえなと思ったんだ」
「んーふふ、まあなあ」
 ロマーノは目を閉じた。温もりと一定のリズムが心地良かったが、ロマーノはまだ眠る訳にはいかなかった。
「……俺も、お前が、……好きだ」
 ロマーノからは見えなかったが、スペインはそれはそれは幸せそうにふにゃっと笑った。
「うん、知っとるよお。でも時々そうやって言ってくれると嬉しいわあ」
 スペインの腹の中は、他の皆が思っているよりは大分深い。スペインがその身の内に抱える思いの十分の一でも、今回のこれで吐き出すことができたのなら。
 少しだけあの天使に感謝してやってもいいとロマーノは思った。



 そんなロマーノの思いは早々に打ち砕かれた。というのも、どうせこの状況ならとスペインが求めたセックスの最中、ロマーノは言葉責めと表現してなお余りある言葉責めを一晩中受けることになったからだった。

END.