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衝動SSまとめ②(コナン)

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※快新



2012/2/9


快新ほのぼの。
completeという小説のその後の設定です。

新一と快斗と服部。










――――――――――――――――――――



その日、何故か工藤邸のTVの前に3人の男の姿があった。


怪盗キッド大特集!!!
これまでのビッグショー全てお見せしますっ!!!
まずは―――


(なんなんだこの状況っ・・)


二人は黙ってTVを見つめるが、
一人は冷や汗をかきながらそわそわしている。

それもそうだ。

己が怪盗キッドなのだから。


「ねっねぇ、せっかくの休日なんだから外行こうよ。」

「俺パス。」

「俺もや。」

(なんでだよ・・・・・・・)

「ねぇそんなに面白い?」

「面白い。」

「おもろいな。」



(いやがらせだ・・・絶対いやがらせだ!!!!!)



何故いやがらせかって・・・新一は知っているからだ。
怪盗キッドの正体が黒羽快斗ってことを。

以前、新一は怪盗キッドと恋人として付き合っていた。
だが、その正体である快斗は苦しくてある日のその感情が爆発した。
その結果、新一にバレてしまったのだが、新一をそれを受け入れてくれて、
怪盗キッドでもあるということを知った上で快斗と付き合っている。

新一は正体を知らずに見ている服部と、
一人焦っている快斗を見て楽しんでいるのだ。


「・・・お茶いる?」

とりあえず、この場を離れたかった。
こんなの耐えられない。


「あぁ、頼むな。」

新一がニヤリと笑いかける。

「服部はー――・・



「・・なぁ、怪盗キッドてお前に似てへんか?」



「「ぇ」」




「ん?どないした?」


カチリと固まった二人を不思議に見る服部。


「いやいやいやいやいやっ似てないよ?」

「何、どもってんねん。」

「気のせいだって服部、な?」

「何、かばってんねん。」


「「べっ別に!!」」


「あやし・・・」

新一と快斗がゴクリと唾を飲み込む。
名探偵に追い詰められた犯罪者の気持ちだ。
まぁ、快斗はその通りなのだが。



(おい、お前のことだろなんとかしろ。)

(無茶言わないでよ、一緒に面白がって見てたくせに。)

(うっせっそれよりこの状況打開だろうが。)

(口がうまいのは新一でしょう、何とかして!)

(ばーろ、それはお前だろ。)

(服部の扱いは新一のが上級者)

(はぁ?何だそれっ)

(とにかく助けてお願いっっ)

(・・・・・ったく、気をそらせばいいんだろ?)

(うんうんうんうん。)


(よし。)


(・・・・。)



新一は深呼吸をすると服部をまっすぐ見る。


「・・・平次。」


「へ?」


(・・・え。)


「平次って呼んでもいい・・だろ?」

「・・・工藤、どどどどないしたん?」

「お前も呼べよ、名前で・・」

「ぇぇえ!!??・・おい、工藤?ほんまにどない―

「呼べって・・」

「・・・・・・。」

「早く・・・」

「・・・しっ・・・しんい――



「うがーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」



「・・・っ!!!??」


「んだよ、うっせぇな快斗っ!!!!!」

「なんで新一と服部がときめきメモりあってんの!!!!!??」

「お前が話そらせって言ったんじゃねーかっ!!!!」

「こんなの望んでないやいっ!!!!!!」

「だったらオメーでどうにかすりゃ良かったじゃねーかっ!!!!!」

「まさか新一がこんな話のそらし方するとは思わないよっ!!!!!!」

「お前が俺に任したんじゃ―――



「おい。」




「「ぁ」」





大声でネタばらしをする新一と快斗に怒りを抑えず話しかける。


「どういうことか説明してもらおか?」

「「・・・・ハイ。」」





また新たに正体を知る人が増えた。

その後、快斗の知らぬ間に新一と服部はお互い名前で呼ぶようになっていた。
そのことに快斗がやきもちをやいて大変なことになるのはまた別のお話。

だが、秘密を握られた怪盗が名探偵に敵うことは、




きっと無いだろう。




end

作品名:衝動SSまとめ②(コナン) 作家名:おこた