衝動SSまとめ③(ZS)
ゾロサン←ル
2012/2/7更新
ゾロサン←ルフィ
――――――――――――――――――――
「ゾロ、何してんだ?」
「見りゃわかんだろ。」
「筋トレ。」
「で、なんの用だ。」
「ん~~場所探し。」
「・・?」
ゾロはあぐらをかき、とりあえず重い何かを持ち上げたりしていた。
この船にある道具じゃもはや軽いのだろうか・・・・
まぁそんなことは勝手にやってろっということで、
「よいせっと、」
サンジは遠慮なく横になり、そのあぐらに頭を乗っける。
「おやすみ☆」
「おやすみ☆じゃねーよっ何やってんだ!!!!」
「場所探してたって言ったじゃねーか。」
「そこじゃねーよっ」
「良いからお前は黙って筋肉鍛えやがれ。」
「お前何様だっ!!」
「はいはい、サンジ様ですよ~」
「てめっ・・!!」
「ほらほら腕下がってるぞ~はい、上げて~よーし、その調子。」
「・・・・・・ったく、今日だけだぞ。」
「あったけぇ・・」
サンジは目を閉じ、すぐに心地よさそうな寝息が聞こえてきた。
寝顔はいつ見ても綺麗でゾロは見惚れる。
こんな場所でよく寝れるなコイツ・・・・
サラリと流れる髪の毛がくすぐったかった。
だが、それ以上に撫でたくて仕方がなかたった。
触れたくてたまらない――
するとその衝動に従い一つの手が顔に伸びる。
その手は優しくサンジの頬を撫でる。
「・・・・なっ!!!??」
「サンジは綺麗だな。」
「・・・・ルフィっ!?」
いつもの調子でニカリと笑うルフィに一瞬、ゾロは焦りを覚える。
「一人占めは許さねぇぞ。」
「・・なに・・いって」
「黙って見てろ。」
「・・・・・?」
「起こすなよ?」
するとルフィはゾロの目の前で、眠るサンジに口付ける。
「・・・・っ!!!!!!????」
ルフィはそのまま頬やおでこにも口付けていく。
「やめろ。」
その声は聞こえていたが、ルフィは止まらなかった。
寝ているサンジが起きたって構わない。
目の前のコイツを止められるのなら――
そう思ったときだった、サンジが小さく寝返り・・・
「・・・・・ぞろ・・」
その声に止まったのはゾロだけでなかった。
触れていた手を離し、ゾロを見る。
「いつかこの名前俺にするからな。」
「やれるもんならやってみろ。」
「ニシシシシ、勝負だな。」
「コイツは絶対渡さない。」
ルフィはゾロとサンジの元を離れる。
「・・・・・ぞろ・・・・・」
また小さく声が聞こえてきた。
その声に顔が緩む。
この名前が変わることなんかありえない。
「大丈夫だ、寝てろサンジ。」
end
作品名:衝動SSまとめ③(ZS) 作家名:おこた