衝動SSまとめ③(ZS)
※ゾロサン
2012/2/8更新
過去にありました、断片的なものの正体。
サンジ君海軍設定でございます。
そしてあのシーンなのですが、力不足。
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「なんであんな真似しやがった。」
「・・・・・・。」
「なんでゾロにっっっ!!!!!」
己の体より数倍大きい体に向かって叫ぶ。
今さら何を言ったってもう遅い。
ゾロが受けた痛みを消してくれることはないだろう。
なら、今は傍に――
「・・・・・・・じゃあな・・。」
「情でも移ったか。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「分かってる。」
俺はいつかアイツ等を置いていく。
それは変わらない未来。
どんな仲間ごっこも、
どんな友情ごっこも、
命令が下ればすぐ終わる。
こんな日々は偽りなのだから―――――
「サンジー!!腹減ったーー何か食わせろっっ!!!」
「・・・・・・あぁ。」
「サンジどうかしたのか?」
「いや、何でもねぇ。」
サンジはゾロが眠るベッドを見ることなく通り過ぎる。
最近、ゾロの視線の意味に気付き始めた。
それはとても心地良いもので吐き気がした。
あまりに心地が良すぎて・・・邪魔。
これ以上自分から近づくことは出来ない・・・。
でないと、
ゾロが・・・・・・・・
辛い思いをする・・から・・。
偽りが本物になることは出来ない。
偽りは偽りでしかない。
そう・・・俺は偽者なんだ。
ただもう少し・・・
もう少し・・
黒い服で居させてくれ――――
end
作品名:衝動SSまとめ③(ZS) 作家名:おこた