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こらぼでほすと 拾得物3

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「そうでもない。・・・・ごめん、あんたの気持ち、全然考えてなかったよ。俺、組織に入って、ようやく、あんたの気持ちを理解した気がする。でも、俺は、あんたのように強くもないし誰かをフォローする余裕もないからさ。刹那の補佐をするぐらいで精一杯だ。」

 結局、ニールはライルのために願った未来を手にいれることはできなかったわけで、ライルは与えられる未来で満足していた自分の殻を打ち破って、自分で創り出す未来を望むようになった。どこかで繋がっているのかもしれない、と、ニールは思う。ロックオン・ストラトスは、そのまま組織に在籍する。それは、ニールであり、ライルでもある。どちらかといえば、ニールのほうが平和な世界を夢見ているのかもしれない。それを現実のモノとして未来にするのが、ライルだ。

「俺も強くはないよ。・・・・・刹那のこと頼むな。」
「ああ。」
「でも、刹那に恋人ができたら、潔く別れてやってくれ。」
「はあ? あんた、それ。まだ諦めないのかよ? もう手遅れだからさ。」

 結婚したもんねーと、脳天気に言われると、温厚なニールでも殴りたくなる。あほだ、あほだ、と、ライルのことを呼んでいた刹那やティエリアの言葉の意味を理解した気がする。けど、あほだから可愛いというのもわかる気はする。

「ライル、おまえのもランチボックスしてやろうか? 」
「うん、やってくれよ、兄さん。」

 刹那が可愛いっていうのも、こういう素直なところなのかなあーと、遠い目をしつつ、明日の下準備を続けるニールだった。

作品名:こらぼでほすと 拾得物3 作家名:篠義