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3月2日0時5分ごろ

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おまけ

キッチンでは、宣言通り、女性陣が朝食の支度をしていた。朝昼晩料理を作るようだ。
ルフィ、ウソップ、チョッパーの3人組は、大物を釣ろうと必死の形相で釣りをしている。
フランキーはいつも通りの朝を過ごしていた。
ブルックはきょう1日でいったい何曲披露するつもりか、北の海の曲や歌を演奏し続けている。そんな曲知らねェし、レディの麗しい声が聞こえねェからちょっと黙れと、サンジに怒鳴られていた。
ゾロは、朝からサンジの雑用係だ。テーブルを拭いたり、食糧庫の整理をしたり。

昼になって、また女性陣が食事の支度を始める。宴だ宴だと騒ぎ出すルフィを、ナミが夜まで待ちなさい!と拳で黙らせる。
それどころじゃないだろルフィ!と、青い顔をしてウソップとチョッパーは釣り糸を垂れる。
見かねたフランキーが釣りに加わったようだ。
ブルックは熱心に楽譜と睨めっこしている。睨む目玉はないけれど。
ゾロは相変わらずサンジの雑用係。鍋を磨いたり食器を磨いたり。
サンジは今日よく笑う。

暗くなって、女性陣が腕によりをかけてつくったごちそうが並べられた。
ブルックの演奏でバースデーソングを大合唱。フランキーから渡されたプレゼントにサンジは大喜びで、女性陣のつくった料理を食べては涙を流している。
宴を楽しみながらもまだ釣りを続けているウソップとチョッパーは、突然の大きな引きに大興奮でルフィを呼ぶ。そこにフランキーも加わって4人で釣り上げた大物は、水しぶきをキラキラと撒き散らして、綺麗な弧を描いてデッキに引き上げられた。
プレゼントだ!とキラキラした瞳で3人から言われたサンジは、見たこともない食材に腕が鳴るぜ!と、嬉しそうな顔をした。早く食べようとルフィから急かされて、サンジは調理に向かう。雑用係のゾロも一緒だ。調理の最中、サンジの顔は生き生きとしていた。

調理されたプレゼントが綺麗に平らげられて、夜が更けても、まだまだ笑い声が消えることはない。音楽は鳴りやまない。買い置いてある酒はまだまだある、つまみがなくなったらつくればいい。もう主役は誰でもいい。

腹いっぱい食べて腹いっぱい笑って。

宴好きな海賊船は、今日も広い海をゆく。



作品名:3月2日0時5分ごろ 作家名:ルーク