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「耀ちゃんはどうするの？」
「何があるか？」
「バレンタインだよ。バ・レ・ン・タ・イ・ン」
「んなに言わなくても良いある！」
「そう？んで、どうすんのよ」

…言えないというより言う気が無い。特に何も無いと言ったらフランシスは驚いた顔をした。

「てっきりアーサーにチョコ渡すもんかと思ってた〜」
「なっ……」

なんで知っているんだ…そう言おうとしたら、フランシスがそりゃ見てればわかると言ってきた。そういうものなのかと思いつつ、フランシスに話した。

「我のとこは薔薇を渡すのが一般的ある。」
「へぇ〜！」
「渡す数にも意味がキチンとあるある」
「ふ〜ん…で、意味は？」
「そこまで教える気はねぇある。」

フランシスはケチーと文句を言っていたが、耀は全面スルーをして自分の席に座った。

「でも、結局アーサーに渡すんじゃん」

フランシスはニヤニヤしながらからかうので、耀はフランシスの所へ無言で行き、鳩尾に拳を入れた。