島国さん
*
「遅くなるとは言いましたが…早く帰らないと」
そうして少しだけ近道となる公園へ入った時だった。
ドンッ
誰かに当たった菊はすいませんと言おうとしたら相手側が胸倉を掴んできた。
「おい、お前のせいでシミができたらどうしてくれるんだよぉ?!」
「す…すみませ…」
「すいませんで済むなら警察はいらねぇんだよ!!」
そういうと男は菊を乱暴に投げる
「!!ゲホッ…」
「どうしてくれるんだよえぇ?!!」
男は仲間も引き連れており、仲間に合図をした。
菊は目をぎゅうっとつむり、覚悟をした。そのとき
「なにしてるんだよ!」
「誰だ?お前は!」
「こいつのとこの生徒会長だ!世話になったようだな」
「へぇ〜じゃあこいつの代わりに…」
「げ、お前は…アーサー・カークランド?!」
「そうだが…お前らがその名を呼ぶんじゃねぇよ」
そうしたらやばいぜ、どうづるという声がし、数分後見逃してやるといい、男たちは去って行った。
「日本!」
「イギリスさん…」
彼は早口で大丈夫かや怪我はしてないかと聞いてきた。大丈夫だと答えたら彼はへにゃりと座り込んだ。
「イギリスさん?!」
「…………た」
「え…?」
笑顔で彼は良かったと聞いた。
その笑顔に菊は不覚にもときめいてしまった。
アーサーははっとし、「別に、生徒会長として生徒が傷つく姿が」などと言い訳をしていた。
そしてアーサーは彼を送ってこの日は終了した。
その後、菊はアーサーを見る度ついつい目を追いかけてしまうようになっていった