島国さん~2~
校舎の中に入ってしばらく立っていたが、モヤモヤ感がイライラ感に変わり、その場に八つ当たりしようとしたら
「あれ、坊ちゃんじゃん。どうしたよそんな怖い顔しちゃって」
「アーサー!何かあったのかい?」
アルフレッドとフランシスだ。アーサーはなんでもないと答えたが二人は何か察したようで、話を聞くと言ってきた。
最初は渋ったが、結局話すことにした。
「あー…一旦寮に戻ってからにしない?」
アーサーは素直に従い、寮に戻ってからとことん二人に今まで自分が溜めに溜めてた感情や思いなどを話したのだった。