平和島静雄についての考察
「もしもしシーズちゃん?あ、元気?あはは、元気そうだね。え?番号?そんなのちょっと調べたに決まってるじゃない。弟くん、またドラマ決まったみたいだね―――って、あーあ、切れちゃった。あれは、確実に真っ二つの音かな。朝からケータイ破損して、今日は一日どうやって仕事の連絡受ける気なんだか」
シズちゃんの新しい仕事は、どうやら西口方面に決まったらしい。
以前のバーテン服のまま、歩いているところが目撃されている。
「今日は久々にこっちから、会いに行こうかなー。たまには、直接観察しないとわからないこともあるしね」
臨也は携帯電話をパタンと閉じて、うんんと伸びをした。
END.
作品名:平和島静雄についての考察 作家名:加賀屋 藍(※撤退予定)