海賊戦隊インフィニット・ストラトス
「あ、そうだ。一夏、これをお前に渡しておく」
・・・ろうとしてイチカに渡すものがあるのを思い出し、ポケットから鍵を取り出してイチカに渡す。
「鍵?何処の鍵だよ」
「お前の寮の部屋の鍵だ。簡単に言えば大人の都合というものだ」
「・・・成程。政府からのお達しってやつか。分かった」
イチカは口端を吊り上げると鍵を受け取って職員室を後にした。そして職員室を出た直後、先程の携帯電話を取り出して何処かへ電話を掛けた。
『はい』
「俺だ、マーベラスだ」
『まぁマーベラスさん。どうかしましたか?』
「学園の寮で暮らすことになった。暫くの間、『ガレオン』には戻れないって事を伝えておこうと思ってな」
『あぁ。分かりました。というより真耶さん達からも、暫く帰れないという旨の連絡をもらっていますので大丈夫です。暫くは『ナビィ』さんと二人きりということになりますけども・・』
『なんてことはないさー!!なんたって、おいらだって海賊なんだからなー!!』
「はは・・・。悪いな『カトリーヌ』。後は任せたわ」
『はい。では失礼します』
その言葉と共に電話は切れ、イチカも携帯を服の中に仕舞い込んで自分の部屋へと向かった。
ちなみにこの後、部屋に向かったイチカは、箒の風呂上りを見てしまう(不可抗力)というハプニングがあったが、何とか乗り切った。
作品名:海賊戦隊インフィニット・ストラトス 作家名:最高総司令官