町内ライダー
そして、警視庁未確認生命体対策班第一班に顔を出した照井竜は。
「僕、尾室といいます。何か分からない事があれば先輩のこの僕に何でも聞いてください!」
「よろしく頼む」
丸い顔をした警官が、にこやかに笑って照井に告げた。
小さく頭を下げた照井に向かって、尾室はにこやかに話を続けた。
「照井さんって、以前はどの部署にいたんですか? どこら辺に住んでるんです? 実家暮らしですか?」
「……俺に、質問を、するなっ!」
「へっ」
いきなり物凄い形相で目を剥いた照井の迫力に押され、尾室は口を閉じ、すいませんでした、と弱々しく声を出した。
「……また凄い問題児が現れたわね」
その様子を見て、小沢澄子が頭を抱えた事も余談である。