ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第2部
「別に今回の期間だけなんて一言も言ってないぞ!この後も特訓だ!」
「えぇぇ!?そんなぁ…」
「……。」
はやて はその二人のやりとりをただ、じっと見ていた。
「映司、先に訓練スペースで待っている、また後でな! 主はやて、それでは失礼します。」
シグナムはそのまま部隊長室を後にした。…しかし はやて は見てしまった。
シグナムが振り向くとき、最高に良い笑顔をしていたのを…。
部隊長室は映司と はやて の二人きりになった。
「じゃあ はやてちゃん、また後で『映司くん』…ん?なに?」
はやては無理やり笑顔を作って映司に質問した。
「シグナムとかなり仲良くなったんやなぁ!」
痛い…
「うん、一緒に訓練しているうちに、自然とね!」
痛い…痛い…
「しかも呼び捨てできる仲まで発展とはなぁ…お母さん嬉しいゎ!」
嫌だ…嬉しくない…
「お母さんって、はやてちゃんいくつなんだよ!」
お願い、子ども扱いしないでな…
「あ、映司くんシグナムとの約束あるでしょ!はよ行ってあげなぁ!」
痛い…胸の奥が痛い…。
「あ!そうだった…じゃあね、はやてちゃん!」
映司は急いで部隊長室から出ていった。
部屋は静寂になった…
「わけわからんわぁ…なんでこんなに見ているのが辛いん?…映司くん…。」
いつもとは違う『事件』が起ころうとしていた。それはまた、違う話で…。
作品名:ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第2部 作家名:a-o-w