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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第2部

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012話 増殖と透明のメダルと嫉妬心




ちょうど太陽が沈みかけ、一日の終わりを迎える頃、ヤミーとの戦いが始まろうとしていた。

「久しぶりだなあ、このコンボ」

今、オーズが変身しているのはガタキリバコンボである。全身が緑色で統一され、頭はクワガタの角を連想させる形状をし、腕にはカマキリの鎌があり、脚はバッタの力を宿した物だ。

「よし、いくぞ!セイヤッ!」
『ッ!』

オーズは腕のカマキリソードで騎士ヤミーを攻撃した。しかし騎士ヤミーは剣でカマキリソードを止める。

「まだまだ!ハッ!」
『ッグ!アァッ!!』
オーズはそのままクワガタヘッドから電撃を発生させ、騎士ヤミーを感電させた!
騎士ヤミーは電撃により、体を満足に動かせなくなってしまった。

『しまった、体が動かん…』
「な、なにやってるんだ!」

メガネの学生が焦り始める。

「ナイスだ、映司!私達もいくぞ、レヴァンティン!」

シグナムはレヴァンティンのカートリッジをロードし、騎士ヤミーを斬る!先程の電撃のおかげで騎士ヤミーは動きがだいぶ鈍ってしまい、得意の剣技が使えなくなってしまった。

「あまり良い気持ちではないが、今回ばかりは仕方がないな」
「シグナム、このまま一気にいこう!」
「ああ、映司!」

シグナムとオーズはそのまま騎士ヤミーに対して連続攻撃を始めた!
オーズはカマキリソードで何度も攻撃し、バッタレッグで回し蹴りをぶつける!
シグナムはその持ち前の剣の腕を最大限に発揮し、騎士ヤミーを切り刻んでいく!

『調子に、乗るなぁ!』

「ッ!!」

そのとたん、ヤミーから衝撃波を放ち、二人は吹き飛ばされた!

「くッ!映司!受けとれ!」
「え?おっと!」

オーズはシグナムからレヴァンティンを受け取り、そのまま騎士ヤミーに飛び込む!

「ウォォォッ!!セイヤァッ!!!」
『グアァァッ!』

オーズはシグナムに鍛えられた剣さばきでヤミーを切り刻む!騎士ヤミーも対抗するがオーズは止まらない!

「これでぇッ!」
『ギャアァァッ!!!!』

オーズのレヴァンティンによる渾身の一撃が決まった!

『はぁ…くそ…』
「そ、そんな…ふざけるな!俺はゼッタイ復讐してやるんだ!絶対に邪魔されてッ!たまるものかぁぁッ!!!」

『ッ!ヌオォォォォォォォォッ!!』

次の瞬間!騎士ヤミーの体は今まで以上のパワーを放ち、みるみる姿が変わっていった!体は肥大化し、その姿もかつての中世の騎士の姿から、醜いエイリアンのような姿へと変貌した!

「映司、あれは一体!?」

「あれは『欲望の暴走』だ!欲望が肥大化しすぎて原形が押さえられなくなったんだ!」


『グワァッ!!』

ヤミーから生えた触手がオーズとシグナムを襲う!

「ぐッ!」
「うわぁッ!」

二人は触手によって吹き飛ばされた。

「ひひッ!いいぞ!そのまま殺してしまえ!」



「まずい…戦闘が長引けばこちらが不利になっていく!はやく決めなければ!」

「大丈夫だよ、シグナム」

「な、映司?」


「シグナムは俺が絶対!守るから!」

そのままオーズは、シグナムにレヴァンティンを返し、暴走したヤミーに突っ込んで行った!


「ま、まて映司!『それにッ!』…?」

「このオーズの本当の力は、ここからだよ!」


「本当の力って…ッ!な、なに!?」

次の瞬間!シグナムが目にしたのは…

「ウォォ『ウォォ『ウォォ『ウォォ『ウォォ』』』』ッ!」

なんと走りながら次々と増殖していくオーズの姿だった!!

「…っぷ!はははッ!…さすが映司だ…、レヴァンティン、私たちも次で決めるぞ!」
シグナムは鞘とレヴァンティンを組み合わせて、最後の姿を発動させる!

「刃、連結刃に続く、もう一つの姿!」
『Bogen form』

レヴァンティンは巨大な弓の姿へと変化した!


その間にオーズは50体まで増え、一斉にジャンプし、オースキャナーでスキャンする!

『スキャニングチャージ!!』

『スキャ『スキャ『スキャ『スキャ『スキャニングチャージ!!』』』』』

「駆けよ隼ッ!『シュツルムファルケン』ッ!!!!」
「セイヤァァァッ!!!!!」


オーズのガタキリバキックとシグナムのシュツルムファルケンが同時に決まった!


『グオォォォォォォッ!!!』

ヤミーは爆発し、大量のセルメダルが地上にばらまかれた。

「あ、あああッ!」

メガネの学生が逃げ出そうとするが…
「ッ!」
「ぐえッ!」
シグナムの鉄拳をくらい、その場に倒れてしまった。

「やったね、シグナム」
「ああ、格好良かったぞ、映司」

オーズとシグナムは軽く拳と拳をぶつけ合った。

『いや~本当に格好良かったぞ!』

「ッ!?」

オーズとシグナムは後ろを振り返る!


そこにはアンジュの姿があった。

「ア、アンジュ!くそ、またこんな時に!」
「こいつがアンジュ、なんだ、この力はッ!」

『さて、今回め回収させてもらい…ッ!』

「うおォォォッ!」

『タカッ!トラッ!バッタッ!
タッ!トッ!バッ!タトバ!タッ!トッ!バッ!!』

オーズはタトバコンボへとコンボチェンジし、アンジュにパンチを繰り出す!
しかし、アンジュはオーズのパンチを簡単に受け止めた!

「く、くそ…」
『ッ!』

しかし、アンジュの様子がおかしい。
オーズとアンジュは一旦間合いをとり、
いつもの高いテンションではなく、
真剣な声でオーズに質問した。


『オーズ、…なんだそのコンボは、なんだその赤いメダルは!?』

「えっ?(こいつ、タカのメダルを知らないのか?)」

しかしすぐにアンジュのテンションが戻り、シグナムを見る。

「まあ良い、さて、返して貰うぞ!」

「ッく!」

シグナムはレヴァンティンでアンジュを斬った!しかし…

『どこを斬っているんだ?』

「な、なに!?」

なんとアンジュは自分の体を液化し、シグナムの攻撃を避けていた!そして…




ザシュッ!




「あ、ああぁ…」


アンジュの手がシグナムの胸を貫いていた。その手にはザフィーラの時と同じように光り輝いている物があった。

「シグナムッ!あれは一体!?」

オーズはタカヘッドの超視力でそれを見た。それは…





透明の『コアメダル』だった。


シグナムは力を振り絞りなんとかアンジュから離れた。

『あと3つ、あと3つだ!ハッハッハッ!』

「…そうか、アンジュはコアメダルを集めていたのか!」
「な、何!?」

(でも…なんでザフィーラさんやシグナムの体にコアメダルが…)


『さて、これで今日の仕事はおしまいだ、さらばッ!』

「あ!ま、まて!」

しかしアンジュは背中の翼をつかって、空高く逃げていった。

太陽は完全に沈んだ…。




それから少し時間がたち、今映司達は起動六課の部隊長室にいた。あの後、メガネの学生は管理局に逮捕された。そして現在、映司とシグナムは事後報告を終えたところだった。


「ほな、二人ともお疲れさなぁ」

「はぁ~事件も無事解決したことで、シグナムとの師弟関係も終わり、特訓もおしまいかぁ、良かった良かった!」

「ん?なにを言っているんだ?」

「…え?」