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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第3部

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013話 掃除と動く影と疑心




現在、起動六課では大掃除が行われている。

「♪~♪~♪、…あ、はやてちゃん、この書類どこに置いたらいいかな?」

「あぁ、それならその机の上に置いてな」

「うん、わかった」

いつもなら業者が来て、綺麗に隊舎を掃除してくれるのだが、今回は起動六課の隊員全員で掃除を行っていた。

「皆はりきって掃除してるね、はやてちゃん」
「せや、なんせここには色々な思い出があるからなぁ…最後くらい、最高に綺麗にせなあかんとな」

はやて は少し悲しげな顔をした。
そう、起動六課の試験運用期間があと「2週間」を切ったのだ。







「…はあ、なんとか全部片付いたなぁ…」

「お疲れさま、はやてちゃん!」

映司は はやてにコーヒーを渡した。

「おぉ!ありがとな、映司くん!」

二人はベンチに座り、一緒にコーヒーを飲み始めた。その二人の姿は、まるで兄妹のようだった。

『んぐッんぐッ…ぷはぁ~…あ』

「映司くん、まるでおっさん見たいやで、いくつなんねん!」

「はやてちゃんこそ俺と全く同じ動作してたでしょ!そっちがいくつなんだよ!」

「なんやてぇ~くらえぃ!」

はやては映司の頬を両手で引っ張る!

「いぢぢ…なんの~」

映司は続いてはやての頬を引っ張る!

「いだだ!負けへんで~」


二人がお互いの頬引っ張り合っている時、ちょうど掃除を終えた なのは と フェイト と ヴィヴィオがはやて達の所にきた。

「あ、映司さ~ん!」

「あ、おとと…」

ヴィヴィオは映司に抱きついてきた。

「お、ヴィヴィオ、ママ達の掃除の手伝いはできたかぁ?」

「うん!いっぱいいっぱいお手伝いしたよ!」
「そっか、ヴィヴィオちゃん偉いね!」

映司はヴィヴィオの頭を撫でる。

「えへへ~」


「なのはちゃん達もお疲れさんなぁ」

「そんなことないよ、もともと なのは が毎日掃除してくれてたし、ヴィヴィオもいっぱいお手伝いしてくれたしね」

「フェイトちゃんだっていっぱいお手伝いしてくれたもんね~♪」

なのは はフェイトの頭を撫でる。

「ちょっと…なのは、恥ずかしいよ…。」

「にゃはは、…あ、そうだ、はやてちゃん?」

「ん、なんや?なのはちゃん」

「この後の打ち上げって何時からだったっけ?」

「えっと、6時からゃ!」

「そっか、映司もいくんだよね?」

「はいッ!!!!!い、いきましゅ!!!!!!!!!」

(お前いつも通りかッ!!!)


しかし、この時の映司と はやて は知らなかった。この打ち上げが、二人にとって重大な事件になるとは…だれも予想しなかった。





その頃、ミッドチルダのどこかにある、とある洞窟。そこには地球には存在しなかったグリード、アンジュの姿があった。

『セルメダルもかなり貯まった、が、まだだ…まだ足りない!…まぁまだ良い!コアメダルも…着々と取り返してるからなあ!』

アンジュはシグナムから抜き取った透明のコアメダルを自分の真上に投げた。そのコアメダルには『ドラゴン』の紋章が刻まれていた。

そしてそのままコアメダルはアンジュの体内に入った。
その途端、アンジュからはとてつもないエネルギーが発せられる。

『ハハハッ!わかる…わかるぞ…俺の力が少しずつ戻ってくるのが!
…さて、そろそろか…

夜天の魔導書の中にある、オーズの力を取り返しになぁ!!』








「えぇ~おほん、我が六課も解隊まで残り2週間を切りました。皆さまも各々の勤務先に異動になります。今日はこの六課メンバーでの最後の慰労会も兼ねてということで…まあ、今日は上司部下関係なくいこか!
じゃあいくでぇ~、かんぱ~い!!!」


『かんぱ~い!!!』



六課の打ち上げが始まった。今回は盛大に行われ、六課メンバー以外に聖王協会の人達や、本局のメンバー(クロノ等)達も参加していた。

「すまないな、部外者の君がここまで助けてくれて…本局の人間としても見せる顔がないよ」

「いえいえ、そんなこと…」

今、映司はフェイトの兄、クロノ・ハラオウンと飲んでいた。

「まさか なのは と はやて 達の世界に『仮面ライダー』という職務があったとは…
まだまだ私達の情報不足という訳か」

「いやいや!職務ってわけじゃないですよ!!
まぁ自然と皆からそう言われてるだけですから」

「『仮面ライダー』は君1人なのか?」

「いえ、まだ他に沢山いますよ!探偵で二人で一人の半分この仮面ライダーもいれば、おにぎりみたいな顔をした宇宙大好きの不良の仮面ライダーもいますし!」

「ははッ!、全く想像つかないがな!」



少し離れたところで、なのは と、無限書庫の司書長、ユーノ・スクライア の二人で飲んでいた。

「ゆ、ユーノくん、久しぶりだね。体大丈夫?」

「大丈夫、前と違ってちゃんと休みとっているからね」

「そうなんだ!…ユーノくん、また背が伸びた?」

なのは はユーノの近くに寄り、背伸びする。その時なのは とユーノの顔が急接近した。

「…あっ」
「にゃ!?」

なのは は途端に離れる。

「ご、ごめんなさい!」

「だ、大丈夫だよ!…全く、なのは のそういうとこ、昔から変わらないよね」

「わ、私だって、…変わってるところいっぱいあるもん…。」

なのは は頬を膨らまし、怒っているアピールをする。

「全く…」

ユーノはなのはの頭を撫でる。

「ッ!?」

なのはの頬が赤くなる。

「さっきはからかいすぎたよ、ごめんね。だから早く機嫌直してよ、なのは」

「…うん、ユーノくん」






「あの、フェイトさん」

「何、ティアナ?」

「本当に、あの二人って、ただの『親友』なんですか?」

「しょうがないよ、二人とも本当に鈍感なんだから」

「そうだよティア~全くティアは女心がわかってないなぁ!」

「あんたに言われたくないわよ!バカスバル!!」





「あの、主はやて、…それは?」

「ん?これか?わさびたっぷりの寿司や!
これで映司くんを…ひっひっひ!」

はやての手にはネタの裏に物凄い量のわさびが入った寿司があった。

「えっと映司くんは、…あ!いたいた!」

はやては映司とクロノのいる席めがけて走っていった。

「映司く~ん!」

「あ、はやてちゃん!どうしたの?」

「はやて…(あの顔は絶対になにか企んでいるな!)」


クロノは呆れていた。


「これ、めっちゃ上手いで!食べてみいな!」

「ッ!…そうなの?じゃあ1つ!」


映司はそのわさび大量の寿司を食べた。



(ふふっ、さて、どんな顔するか楽しみやぁ!)










「うん、とっても美味しいよ!良いネタ使っているね!」



「……え?」






どういうことや?







『さて、あそこが機動六課か…待っていろ!夜天の主!!』

隊舎の少し離れたところにアンジュの姿があった…。



物語は再び大きく進もうとしている…。