二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第2話

INDEX|1ページ/4ページ|

次のページ
 


  第2話 「災厄を斬る炎剣」


  ファイバードとなった勇士朗とデストリアンが対峙する。

  もしゃもしゃと口にも頭部にも該当するのモノを動かすデストリアン。体中に生えている無数の脚の先端にある口も小刻みにパクパクさせている。

  ファイバード 『これ以上の犠牲は出させねぇ!!俺が貴様を駆逐するっ!!!』

  ガバッと口を開くデストリアン。イソギンチャク状の口の裏から無数の牙が連なっている。

    グワッッ!!

  デストリアン 「ミシャアアアアアアアアアアアア!!!」

  蛇のように頭をもちあげて、ファイバード目掛けて突進する。

  ファイバード 『こっから先は行かせねぇっっ!!!』

  ファイバードは、かわすこともできたがあえてかわさなかった。後方には俊や澪達がいるからだ。

    ガキイイィッ・・・・
  
  両手でイソギンチャク状の触手器官を握り、渾身の力でデストリアンを受け止める。

    グググ・・・

  この光景を避難した俊達が見守る。

  俊 「ロボットになっちまいやがった・・・。」

  光 「勇士郎がロボットと合体!??てかマジで何が起こってんだ?!!」

  蓮 「でもあいつ、ちゃっかり守ってくれてるぜ!!やっぱ勇士郎の奴のまんまだ!!」

  ファイバード 『うおおおおおおっ!!』

    ドゴガアアアアアッ!!!

  その状態からファイバードは思いっきり地面にデストリアンの頭部を叩きつける。

  地面が砕け、地響きが広がる。

  だがデストリアンは、這いずりながら再び攻撃の態勢をとろうとする。

  今度は口をつぼめながらファイバードに頭突きを繰り出す。

    ドガアアアアアッ!!!

  ファイバード 『がぁっ・・・!!』

  吹っ飛ばされるファイバード。校庭に地響きがさらに広がる。

  デストリアンの左右に生えている触手が伸び始める。
  
  伸びた無数の触手が、ファイバードに連続で殴りかかる。

    ドガガガガガガガガガガガガガガガガガッガッガガガッガ・・・・

  両腕でガードしながら耐えるファイバード。

  ファイバード 『くそっ・・・・!!』

  校舎もあり、まだ逃げている生徒たちの姿もみられる・・・思うようにファイバードは戦えない。

  そのとき、後ろの部分の触手が逃げる生徒の方へと伸び始める。

  捕食する気だ。

  容赦なく女子生徒達を掴み取りにかかる。

  女子生徒達 「きゃああああ!!」

  ファイバード 『させるかああああ!!!』

    ドゴォガアアアアンッ!!

  ファイバードのパンチが触手を掻い潜ってデストリアンに炸裂し、その衝撃で触手の進行が止まる。

  女子生徒達は難を逃れた。

  そして、ファイバードは空中へ拳をかざし叫ぶ。

  ファイバード 『フレイム・ブレスター!!』

    ヴィギギギギィィジジジィィッ!!

  拳から、輝くエネルギーが上空へと放たれる。

  エネルギーが消えていった先から一瞬で戦闘機のようなフレイムブレスターが飛来した。

  フレイムブレスターは、ファイバードとの合体を敢行する。

  胸部に太陽の翼、頭部は鎧兜のようなヘッドユニットが身を包む。

  これこそがファイバードの真骨頂、武装合体である。

  ファイバード 『フォームアップッ!』

  口許にフェイスガードが装備され、フレイムキャノンの砲身が背部に折りたたまれる。

  そして、胸部中央のサンスライサーのレンズ部にフェニックスのエンブレムが浮かんだ。

  ファイバード 『武装合体、ファイッバードッ!!!』

  合体の直後に背部の機首部分から、刀身がオレンジ色に発光している剣が取り出される。

  フレイムソード。ファイバードの必殺剣だ。

  ファイバード 『フレイムソードッ!!』 

  再びデストリアンの無数の触手が迫る。  

  ファイバード 『ハアアッ!!』

    ズバシャアアアンッ!!! ザヴァシュウゥゥンッッ!!!

  迫った触手がフレイムソードで切断される。

  紫の血を噴出しながら地面に落ちていく。

  デストリアン 「ギギギギギギギギイイイイッ!!」

  デストリアンは、懲りずにファイバードを攻撃するが、次々と触手を切断されていく。

    ザズバズシュウッ!! ザンッ、ヴァシュッ、ザザギャアアンッ・・・・
  
  デストリアン 「ギャシャアアアアア!!!」

  ファイバード目掛け、尾の攻撃をおもいっきり揮うデストリアン。ファイバードは、片手に握り締めたフレイムソードを振るい、迫る尾の攻撃に斬りかかる。

  ファイバード 『しゃああっっ!!』

    ズバシャアアアアアンッッ!!!

  横薙ぎの斬撃がデストリアンの尾を斬り飛ばし、尾の部分が校庭に落下する。

  デストリアン 「ギュギイイイイイイイイッッ!!」
  
  ファイバード 『ハアアアアアッ・・・・・!!』

 
  フレイムソードを構えて斬り掛かりにいくファイバード。フットブースターが青白い炎を吹き出してファイバードの身体を加速させる。

  斬撃に多くの少女達の命を踏みにじった事への怒りの感情が籠もる。

  ファイバード 『くたばれええええええ・・・・・っ!!!』

    ズドォアアアアアアアァッ・・・!!

    ズギャシュンッ!! ズバシャアアアッ!! ズッシャアアアンッ!!

  デストリアン 「ギュギュウギュギイイイ!!」

  三連撃の太刀に全身をズタズタにされ、更に激しいダメージを受けるデストリアン。

  ファイバードは、足の裏のブースターで空中へと高くジャンプすると、空中からのとび蹴りをデストリアンに見舞う。

  ファイバード 『だああっ!!』

    ドアアアッ・・・・・ズドガァアアアアアアアンッ!!! 

    ズズズウウウウウン・・・・!! 

  デストリアン 「ギュイイイイイイ・・・・!!」

  デストリアンの大蛇のような巨体が運動場をスライドするように吹き飛ぶ。    

  着地するとファイバードは、フレイムソードを頭上にかざす。

  ファイバード 『フレイムソード・・・・・チャアアアアジ・アァアアップ!!!』

  ファイバードの額ある太陽のようなエンブレムが輝きだし、天に向かって一線の光が奔る。

  刀身が炎を纏い始め、激しく燃え滾る。さらにはフェニックスのようなオーラがファイバードを包んだ。その状態から切先を向けながら加速し始める。

  ファイバードの全身を薄黄色の光の球体が包み、デストリアンに向かって急加速していく。フレイムソードの炎が<の字なって猛る。

  ファイバード 『でやああああああああ・・・!!!』

    ギュォアアアアアァァァァ・・・・・
 
  燃え滾るフレイムソードを思いっきり振るい、デストリアンに高速で斬りかかる!

  ファイバード 『これが・・・・・ファイバードだっっ!!!』