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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第2話

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    ズヴァディギャシャアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!    

  チャージアップされたフレイムソードの一撃はデストリアンの巨体を激しく破断する。

  斬り口より炎の渦が巻き起こり、一瞬でデストリアンを包む。

    ギュウヴォゴゴゴゴゴオオオオオオォアアアァォオオオォ・・・・・
  
  スライドしながら減速して止まるファイバード。その後方でデストリアンが燃え上がりながら激しい爆発を起こす。

    ディギャガゴオオオオオオオオオオオンッッッ!!! ドドドドドガアアアアアッッッ!!!

  戦闘が終了すると、胸のフェニックスのエンブレムが消え、フレイム・ブレスターが分離して再びノーマルのファイバードになる。

  ファイバードの胸部から地上に光りが放たれる。その光りの中から現れたのは勇士郎だった。

  自分の手のひらを見ながら勇士郎は呟く。

  勇士郎 「これが・・・・ファイバードの力・・・。」

  そして再びファイヤージェットに変形し、上空のどこかへと飛んでいった。

  その光景の一部始終を俊達の後方から軽音部のメンバーは見ていた。

  澪 「スゴイ・・・・・!!」
  
  律 「すっげー!!なんかファイバードとか叫んでたけど、メチャカッコイーじゃんっ!!!」

  唯 「それよりみんなは・・・部室はだいじょうぶなの?ぎー太達は??ふえええええ・・・。」

  梓 「唯先輩の言う通りですよ!!今の怪物のせいで校舎が壊されたんですから!!学校のみんなや楽器達が心配ですっ!!」

  紬 「けれど今戻るのは危険だと思う・・・・。」

  それを聞いていた俊達が乗り出ようと試みる。

  俊 「楽器が・・・?そうか・・・・・よし!俺達で取りにいこうぜ!」  

  蓮 「でも、校舎の中が俺達じゃわからんぜ?!」

  俊 「それもそうだよな・・・・くそっ、どうすりゃいい!?」

  唯 「ええええん・・・・ぎー太あああ・・・。」

  唯が泣きはじめてしまう。愛着ある楽器が心配する故に当然の事だった。  

  光 「ぎーた??」

  唯 「うん・・・あたしの大切なギターだよ・・・ギターだからぎー太って呼んでるの。」

  光 (やべぇ・・・ますますかわいい・・・)

  律 「そーいえば顧問のさわちゃんの姿がないけどまさか・・・・。」

  澪 「まだ校舎の中?!それに和(のどか)の姿もないよ・・・・。」

  唯 「和ちゃん・・・・そうだよ、和ちゃんもいないよう・・・・。」  

  律 「やっぱりまだ校舎の中か・・・?」

  梓 「お願いですっ・・・・無事でいてくださいっ・・・!!」

  この状況に路頭に迷う俊達や軽音部、桜高女子達の一行。

  そのとき燃え盛る炎をバックに勇士朗が俊達の許へと歩いてくるのを紬が確認する。

  紬 「あ!あれは先程の人ではなくて?」

  俊 「勇士朗!!」

  俊達が勇士朗に駆け出していく。

  勇士朗 「みんな無事だったか!?」

  俊 「ああ・・・だが、まだ教師や生徒達が崩れた校舎の中にいるかもしれない。」

  光 「それに軽音部の楽器も・・・彼女らにとってはとても大切な家族みたいなものなんだ!!」  
  蓮 「おまえ、それはいいすぎだろ。ギターのコに惚れてんのか?」

  光 「うっさい!!根も葉もないコトゆーな!!」

  状況を把握した勇士朗は、再び校舎の方へと体を向ける。

  光 「勇士朗まさか・・・校舎へいくのか?」

  勇士朗 「ああ!もうしばらく待っててくれ!人命救助が最優先だっ!!」

    キュオンッ!   

  再び光を纏いながら勇士朗が崩れかかっている校舎へと高速で駆け出していった。  

  俊 「ファイバード・・・・とか叫んでたよな・・・あいつ。」

  蓮 「でもまあ、現実にこんなことになっちまってんだ。受け入れようぜ?」

  光 「ファイバードだろうがサンダーバードだろうが、勇士朗は勇士朗だ・・・。」

  律 「ところで、あんたたちさ・・・・。」  

  律が、蓮に直接に尋ねてくる。

  蓮 「ん?」

  男子3人は、「ケー番交換成るか?!」と思った。だが・・・。  

  律 「さっきからずっと思ってたんだけどさ、なんで当然のように男子がいるわけ?」  

  蓮 「う・・・・それはだな・・・・。」

  一時的に「偽。」の視線で見られる3人。

  俊 「今走っていった奴が、告りたい女の子がいるってことで付き添いできてたんだよ。」

  俊がきりだすと紬がうれしそうに反応する。

  紬 「まぁ・・・素敵なことじゃない!うふふふふふ。」

  梓 「でも、不法侵入じゃないですか!!」

  蓮 「って言われてもなー・・・・。」

  澪 「で、でも、この人たちがいてくれたから今、私達はこうしていられるんだぞ?今更そこを突っ込むのはどうかと思うぞ、律。」

  唯 「そーだよ。澪ちゃんの言うとおりだよ!この人たちがいなかったら律ちゃんや澪ちゃんはもうここにいなかったのかもしれないんだよ?」

  梓 「確かに澪先輩や唯先輩の言うとおりかも知れないです・・・。」
 
  律 「・・・・それもそうか。悪いっ変に疑ったりして。」

  蓮 「いやっ、まあ、なんだ・・・その、いいってコトよ!」

  この時紬は律と蓮の妙な共通点に気づいていた。

  紬 「あら?二人とも前髪にカチューシャしてるじゃない?」

  律&蓮 「え?」
  
  唯 「あ!ホントだ!!」

  紬 「カチューシャ同士お付き合いしたらどうかしら?」

  律 「ムギ!!話がぶっとびすぎだぞ!!状況わかってんのか?!!」

  紬 「ご、ごめんなさい!でも、こういう時だからこそ暗くしたらいけないと思って・・・。」

  律 「ムギ・・・。」

  蓮 (で、でも俺的にはちょっと嬉しかったりしてな・・・。)




  マイトガインのメンテナンスドックでは、いよいよロールアウトしようとしていた。ロコモライザーの先端部が上にスライドする。すると腹部あるコックピットハッチが現れた。

  舞人がそこへ乗り込み、シートに座る。  
 
  舞人 「いよいよ現れたか!!ハカイジュウ!!!」

  ハッチが閉まり、先端部分が再び元の位置にもどる。

  コックピット内の計器類やモニターが作動し、コックピット内をモニターの光が照らす。

  舞人 「よし・・・・オールグリーン。さぁ、初陣だ!!マイトガイン!!」

  その時、旋風寺家の執事・青木から通達が入る。

  青木 「大変でございます!お坊ちゃま!!」

  舞人 「どうした!?青木さん!!」

  青木 「先程現れた新たなハカイジュウですが、マイトガインの開発に協力して下された、(株)KOTOBUKIのご令嬢、紬様が通っておられる学校を襲撃していたとのことです!!」

  舞人 「なんだって!!?紬嬢は無事なのか?!」

  青木 「安否は今のところ不明でございます!ですが、謎のロボットが現れ、ハカイジュウを斃したとのことです。」