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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第6部 前編

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時間はさかのぼり、シャマルがオーズに対して警戒していた頃、上空ではアンクがユーノと対面していた。


「あなた、さっきの人たちの仲間ですか?場合によっては僕たちはあなたを拘束しなければいけません!!」

『クソッ!こんな時に…』


ユーノは目の前にいる怪物を見て内心焦っていた。
今までいろんな世界を渡り歩いてきたが、彼みたいに異径な姿をして、さらに喋ることができる怪物を見たことがなかったからだ。


(どうする?こいつを気絶させてすぐに映司の元へ向かうか…いや、駄目だ。こいつらに何らかの関与をすればその分俺が危なくなる…)


両者が動かないまま数分が過ぎ、下からアルフと なのは を抱えたフェイトが到着した。


「ユーノ!全員揃ったよ!!転送の準備はできて…ッて!そいついったいなんだい!?」


アルフはアンクを見て驚いた!
それに続いてフェイトが警戒し始める!


「怪物?シグナム達の仲間!?」

「…ッ!!フェイトちゃん、気をつけて!!」


(あぁぁッ!!クソッ!!)
アンクは苛立ちついに行動に出た!


『俺は別にあいつらの仲間でもなんでもねぇ!!それでいいだろ!?じゃあな!!』


アンクは強引にその場から逃げようとした!!
しかし…


「ッ!!逃がさないよ!チェーンバインド!!」

『ッな!?はなせッ!!』


アルフがチェーンバインドを放ち、アンクは拘束された。
必死にもがくが全く砕かれる気配がない。


「ユーノ、このままこいつを連れて行こう!何か知っているかもしれない!!」

「えぇ!?でもアルフ!まだこの人があの人たちに関係あるのかわからないし…」

「どっちにしろ、こんな怪しい奴ほっとけるわけないだろ!?」


アンクがさらに必死に抵抗する!!


『おい!ふざけるなッ!!離しやがれッ!!!!』

「…フェイトちゃん、どうする?」

「そうだね…アルフの言うとおり、シグナム達に関係あるなしに関わらず、この空間に存在している時点で怪しいね、連れて行こう…。ユーノ、アルフ、お願い!」


それを聞いたユーノとアルフは魔法陣を展開し、転移魔法を発動させた!

『おい待て!!くそッ!!映司…映司ぃぃぃぃッ!!!!』









そのままアンクはフェイト達『時空管理局』に拘束されてしまった…。




















「………あれ?」


映司が目を覚ますと青空が広がっていた。
身体を起こすとその下にはたくさんのゴミ袋が置かれていた。
運良くゴミステーションがクッションの代わりになっていたのだ。


「今、何時だろう…ッ!!アンク!?」


映司は辺りを見渡した。
…しかしその場にアンクの姿はなかった。

完全に離れ離れの状態になってしまったのだ。


「どうしよう…とりあえず街に出てみよう」


映司はビルの路地裏から商店街へと出た。
10年前とはいえ、今の地球とはほぼ何も変わりはない風景だった。


「まぁアンク一人でもきっとなんとかやってるでしょ、えっと小銭は…っと」


映司はポケットから大切な「明日のパンツ」から500円玉を取り出した。


「今何時かわからないしどこだかわからないけど…お腹すいたし、とりあえず何か軽いものでも食べよう!それからアンク探そう」


映司は近くにあったスーパーにより、100円程度のパンを一つ買い、公園のベンチでそのパンを食べていた。


「なんかこの生活久しぶりだな。…昔はちょくちょくバイトして…少しの給料もらって…寝られる場所探して…そんな生活ずっとしてたなぁ」


映司は空を見上げた。
雲一つない綺麗な青空だった。


「大丈夫…きっとちゃんと話し合えば皆わかってくれるよね。皆悪い人じゃないし!…そうだよ、きっとなんとかなる!!」


映司はベンチから立ち、背伸びをした。


「~ッ!…ふぅ。さぁて!まずアンクを探さないとな…」











−やぁ~い!返して欲しかったらここまでおいでぇ!!−



−ちょっとなにすんねん!!私の靴返してくれな!!−










「…ッ!?」

映司は声が聞こえた方向を見た。
そこでは数人の男の子が女の子の靴をもってその子をいじめていた。


「ちょっと!本当に返してくれな!!」


その女の子は車椅子に乗っていて満足に動くことさえできなかった。
それをみて男の子達は面白かったのかその行為はさらにエスカレートしていった。


「ほら、パース!」

「はいキャッチ!」

「嫌ッ!やめてな!!」


男の子たちは面白おかしく女の子の真上を通してパスしあっていた。
女の子は必死に靴を追いかけていた。


「いくぞ!パス!!…あ…」

「おい!なにやってるんだよ!!」

「ッ!!」


女の子の靴は高い木の枝に引っかかってしまった。
流石に小学生が取れる高さではない。


「お、俺し~らね!!」

「あ!ずるいぞ!!」


男の子たちはそのまま逃げていってしまった。
車椅子に乗った女の子はただその木の枝に引っかかってしまった靴を眺めるしかなかった。


「うぅ…こんなんあんまりよ…ヒクッ…ひどいやんかぁ…」










その時…











『タカ!クジャク!コンドル!
タージャードル~ッ!!』




「ッ!?えっなに?」










その女の子が見たのは、

仮面をかぶった全身赤一色の人物が空を飛び、木の枝に引っかかった自分の靴を取って自分の目の前に降り立ったのだ。







「君、大丈夫?」

オーズはドライバーを水平に戻し、映司は変身を解除した。

「はい、これ君のなんでしょ?返すよ……ッ!!」






映司が見たその女の子は…





肩にかからない程度の綺麗な黒の髪…

くっきりした目…

可愛らいい整った顔…

優しい関西弁な口調…







「お兄さん…もしかして…
もしかして『仮面ライダー』なんか!?」













まさに「八神 はやて」だった。