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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第6部 前編

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032話 届かぬ思いと拘束された腕と再会




「ど、どうしよう…これ、まずいよね」



現在、オーズは完全に交戦体制のシャマルと対面していた。
シャマルは突然の事態に戸惑いながらもオーズに対し構えていた。


(管理局の人間?…いや、そうとしか思えないわね。結界の中に一般人なんてそう入ってこられるわけがないし…)


シャマルは突然目の前に現れた人物に対して観察をした。

バリアジャケットにしては随分と性能の良さそうなものだ…
あのバリアジャケット自体がデバイス?
しかしアームドデバイスにしては大げさすぎる気する。


「あの…シャマル先生」

「ッ!!」


突然目の前の人物が喋り出し、シャマルは構えを深くする。


…いや、まて…。



「あなた、どうして私の名前を知っているの?」


シャマルは内心驚いていた。
自分は目の前の人物とは一度も会ったことがない、しかし、彼は自分の名前をはっきりと言った。

それに構わずオーズは話続けた。


「その…ですね!あまり深くは言えないっていうか…その…とりあえず俺は別にシャマル先生の『敵』じゃないんです!!」


オーズは両手を上げ、敵ではないという意思表示をした。
シャマルは構えたまま、さらにオーズに質問した。


(うん…確かに『時空管理局』の人間って感じは全くしないわね。けど…)


「じゃあ…あなたは一体何が目的なの?なぜ私の目の前に現れたの?」


オーズは両手を挙げたままシャマルの質問に答えた。


「だって、シャマル先生のさっきの表情、あからさまになにか悪いことしようとしていた表情だったから…。本当は心優しい人なのに…シャマル先生にそんな事させたくなかったんです!!俺、シャマル先生が無関係な人達を襲う姿なんて見たくなかったんです!!」

「ッ!?」


シャマルは本当に意味がわからなかった。
一体この人物は何者なのだろうか?

しかしシャマルに一つだけ理解できたことがあった。


まるで子供のような意見、だが常にまっすぐな声。
この人は、何かを企むような悪い人ではない。


そんな気がしたのだ。


その時、シャマルは初めて構えを解き、オーズと向き合った。


「まだ信用できないけど、本当に管理局の人間ではなさそうね。えっと…あなたの名前は?」


(通じた…ッ!!)
オーズは手を下ろし、自己紹介をした。

「俺はオーズ、『仮面ライダーオーズ』っていいます!!さっきも言いましたけどあまり深い事は言えません。ごめんなさい。けど俺は本当にあなたたちの敵ではないです。ただ…目的があってこの場に立ち合わせただけなんです」


「目的って?」
シャマルは頭の上に?マークを出した。


「えっとですね…それは…」

















「シャマルゥゥゥゥッ!!!!」












「あっ…」

「こ、この声って……ッ!!」



その時、ヴィータがオーズ目掛けてグラーフアイゼンを振り下ろしてきた!
オーズはそれをなんとか交わし、距離を置いた。


「大丈夫か、シャマル!あの男に何かされなかったか!?」

「ちょっとまって!ヴィータちゃん、彼は…」




「シャマルッ!!」


それに続きシグナムとザフィーラがシャマルの元へ降りてきた!


「よかった、特に怪我はなさそうだな。…ッ!あいつ…」


シグナムはオーズを睨み、レヴァンティンを構えた!


「ちょ、ちょっと待ってください!俺は何も…」

「問答無用だァァァァァッ!!!!」


ヴィータはオーズに一気に近づき、グラーフアイゼンを再び振り下ろした!
オーズはメダジャリバーを取り出しそれをガードする!!


「待って!ヴィータちゃん!!俺は別にヴィータちゃん達を狙っているとかそういうわけじゃあ…」

「なら目的を言え!どうせ『闇の書』だろ!?」


それに続きザフィーラがオーズに急接近し、腰にキックを放った!
そのままオーズは吹き飛ばされ、ダメージが大きかったのか腰を押さえなんとかその場を立っていた。


「ザ、ザフィーラさん…」

「ッ!?…なぜ我の名を…」




「…ッ!」

「え?うわッ!」


突然シグナムが斬りかかり、オーズはタジャスピナーでガードした!


「貴様…何者だ?管理局の人間か…それとも闇の書を狙う組織か集団か?答えろッ!!」

「ま、まってよシグナム!違うんだ!!俺はシグナム達と戦うためにここに来たわけじゃ…」

(何ッ!?)


シグナムは後ろに飛び距離を取った。


「レヴァンティン、カートリッジロード」

「…え?」


シグナムはレヴァンティンのカートリッジを一発消費し、炎をまとわせた!


「お前が管理局の人間であってもなくても…私たちの邪魔だけはさせない…悪いな」

「…マズいッ!!」


次の瞬間、シグナムはオーズ目掛けて一気に剣を振った!


「紫電…一閃!!」


その時オーズはすぐにオースキャナーを持ちタジャスピナーにスキャンした!!


『ギン!ギン!ギン!ギン!ギン!ギン!…ギガスキャン!!』

「せいやぁぁッ!!」


シグナムから放たれた紫電一閃をオーズはセルメダル6枚でギガスキャンした「セルカッター」で相殺しようとした。
しかし…




「…ッ!うわぁぁぁぁぁ……」



オーズは相殺しきれず、そのまま吹き飛ばされビルの下へと落ちていってしまった…。

シグナムはレヴァンティンをしまった。


「片付いたな…悪く思うなよ」

「シグナムッ!!」


シャマルがシグナムの元へと駆け寄ってきた。


「あの子たちは!?」

「あぁ…残念ながら全員『転移魔法』を使われて逃げられた」

「そう……あの…シグナム…ごめんなさい!!」


シャマルはシグナムに対して頭を深く下げた。
シグナムはそれを見て驚いた。


「確実に行うつもりだったんだけど…その…」


シグナムは軽く微笑み、シャマルの頭を撫でた。


「気にするなシャマル、誰にだって失敗はある。もちろん我ら『ベルカの騎士』にもな」

「シグナム…」

「それにしても…」

「…?」


シグナムの顔つきが険しくなりオーズの落ちていった場所を見た。


「奴は一体なにものだ?なぜ私たちの名前を知っていたのだろうか…」

「けど…彼は悪い人ではないわ、シグナム」

「な…シャマル?」


シャマルの突然の言葉にシグナムは目を大きく見開き驚いた。


「私にも彼が誰だかわからない…けど、そんな気がするのよ、シグナム」

「そうか…とりあえず…」


シグナムが騎士甲冑を解除して私服姿になった。
そしてその場にいるヴォルケンリッター達全員を見渡した。


「もう遅い時間だ、はやく主はやて の元へと帰らなくては」


それに続いてヴィータが騎士甲冑を解除して私服姿になった。


「そうだ!はやて が心配する!!はやく帰ろうぜ!!」


シャマルは買い物袋を手に取り、騎士甲冑を解除した。

「さあみんな、いきましょう!」


その瞬間、シャマルは先ほどの落ちていったオーズがいた場所をチラっとみた。
シャマルは少し不安な表情をして、はやて の家がある方向へ飛んでいった。

(オーズさん、ごめんなさい…)