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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第7部

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035話 八神家と尾行と集合





「おい映司~。今日の夜の分のアイス買っといたかぁ~?」

「え?…あぁッ!忘れてた!!」

「はぁ!?お前何やってるんだ!!今すぐ買ってこい!!」

「はいぃッ!!」


映司はいろいろあり、10年前の八神家に居候することとなり、それから数日がたった。
彼のその性格のお陰で少しずつではあるが、ヴォルケンリッター達とも仲良くなっていった。

しかし彼はまだ日が浅いためか、皆からは家族の一員…というよりは、共に住む「家政婦」的なポジションとしかみなされていなかった。


「あ、映司く~ん。ついでに醤油と油も買ってきて欲しいんだけど、いいかしら?」

「はい、もちろんですシャマルさん!」


映司は玄関でコートとマフラーを巻き、外に出る準備をしていた。
その後から続いて車椅子に乗った はやて が申し訳そうに現れた。


「すまんな映司くん、毎日使いっぱしりみたいなことさせて…」

「いやいや、俺こういうの好きだし。なんの気にもしてないから大丈夫だよ!」


映司は靴を履き、玄関のドアを開けた。


「あ、そや!途中でシグナムとザフィーラ見つけたら連れて帰ってきてな!」

「うん、わかった!じゃあ行ってきます!」

「いってらっしゃいなぁ~」





現在、八神家には映司、ヴィータ、シャマル、そして はやて の四人がいた。
シグナムとザフィーラは闇の書の収集の為、別の次元世界に出ていた。

もちろんこのことは はやて は知らない。

なぜ別の世界に出ているかというと、その後の映司の必死な説得により、人間からは絶対収集しないと約束をした為である。

他にも「時空管理局」に見つからないため…というのもあるのだが。


映司は少し小走り気味にスーパーへと向かった。
その時には夕日がすでに出ており、雪がチラチラと降っていたからである。


「寒いなぁ、…えっと、アイスと醤油と油と…」


映司は少し上を眺めながら頼まれていた物の確認を行なっていた。
そして曲がり角を曲がろうとしたその時…












「ッ!きゃっ!!」

「うわっ!」












曲がった瞬間、ちょうど はやて と同じくらいの女の子とぶつかってしまい、お互い尻餅をついてしまった。

映司は慌てて倒れた少女に手を差し伸べた。



「ご、ごめん!君、大丈夫!?」

「すみません!よそ見しててつい…」

(あれ?この声どこかで…)


映司が見たその子は、頭は茶色の髪の二つしばりで、可愛らしい顔つきをした少女…

まさに10年前の「高町 なのは」だった。


(いくらなんでも偶然すぎでしょ!それより…)

いきなりの出会いで驚いてしまったが、今は自分がぶつかり なのは に怪我を負わせていないかという気持ちの方が強かった。


「君!どこか怪我はない!?」

「いえ、大丈夫ですよ!…っ!…痛た…」


なのは は足の関節をさすり出した。
どうやらぶつかった瞬間に足をおかしくしてしまったらしい。


「大変だ!君、家近い!?おぶっていくよ!!」

「えっ!いえ、そんなこと…って、きゃあぁ!?」


映司は なのは の答えを聞かずに背中に無理やり乗せた。


「急がないと、家はどっちにあるの!?」

「え、えっと。ここからだったら…。とりあえずここからまっすぐ行ったとことにある『喫茶翠屋』ってところに行ってください!」

「うん、わかった!」







………








「いやぁ、君。すまないな。うちの なのは が世話になったよ」

「いえいえ、俺もよそ見してたってこともあるし、お互い様ですよ」


映司は今、翠屋で なのは の父、高町士郎と会話をしていた。
映司はテーブルに座り、サービスでコーヒーを一杯もらっていた。

なのは は今、母親の高町桃子により足にシップを貼られていた。



(あの人が なのは ちゃんのお母さんかぁ。凄いな。成長した なのはちゃんにそっくりだな)


「君、そういえばここらへんでみない顔だね。名前はなんて言うんだい?」

「あ、俺 火野 映司って言います。いろんなところ旅して今はこの街に滞在しているんです」


まぁ、あながち間違いではない。


「へぇ~旅人かぁ!おじさんも若い頃憧れたなぁ!まぁその時にうちの嫁さんを見つけてそんなことしてる余裕はなかったんだけどね」

「もう、あなたったらぁ!」


桃子はいつの間にか士郎の隣りに座っていた。
そして映司の隣りに なのは がよって来た。


「あの、映司さん!さっきはありがとうございます!私、高町 なのはっていいます!」

「こっちもごめんね、俺もよそ見しちゃって。はい、仲直りの握手!」


映司は なのは に右手を差し伸べた。


「っあ!はい!!」


なのは は嬉しそうに自分の右手を出し、軽く握手をした。



「そういえば映司くん。突然で悪いんだけど…」

「…はい?なんでしょうか」


映司は士郎へ身体を向けた。
その時の士郎の表情は先ほどとはまた違った真剣な表情をしていた。


「君、…なにかスポーツ…いや、違うな、例えば柔道…もしくは合気道、剣道でもやっているのかい?」

「えっ、いえ、特になにもやっていませんけど…」

「うぅん、気のせいかな…。見た感じ映司くんは別に良い身体はしていない…が、何か不思議なオーラを感じる…。まるでいくつもの戦いをしてきたっていう…うぅ~ん…」

「うぇっ!?」


士郎さん…凄すぎです。


「ちょっとお父さん!!映司さんに失礼でしょ!」


隣りにいた なのは が身体を乗り出し、士郎に怒った。


「あぁ、すまない!つい…ね…うぅん…」


士郎はまだ腑に落ちないのかまだ考えていた。
そんな中、今度は桃子が映司に話しかけてきた。


「ごめんなさい、映司くん。ところで映司くんはさっき旅しているっていったけれども…、職にはなにかつかれているのかしら?」

「え、えっと…その…特に…」


もちろんこの世界に来たばかりの映司には職なんてあるわけがない。
それを見た桃子は慌て始めてしまった。


「ご、ごめんなさい映司くん!別に悪気があったわけじゃないのよ!?…あ、そうだわ!!」

「はい、なんですか?」

「今、クリスマス前で店も大忙しだし…ちょうどいいわ!









映司くん、この翠屋で働いてみない?」















………









映司はその後、書類やらいろいろ手続きをし、週2ではあるが喫茶店でウエイターという定職に就くことができた。
映司は上機嫌だったのか、軽くステップをしながら八神家へと帰っていた。


「いやぁ、無事に定職に就くこともできたし!今日はいい日だなぁ!!さぁて、…ただいまぁ!!」


映司は元気良くドアを開けた。
奥から はやて が出迎えてくれた。


「お帰り映司さん!外寒かったやろ?あったかいココアでも入れたるわ!」

「ありがとう はやてちゃん!」


映司は靴を脱ぎ、家の中に入った。
…しかし映司は重大なミスを犯していた。


「あれ?映司さん。買い物は?」





「えっ……あ!」










………