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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第7部

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「よかった!映司くんも はやてちゃんも無事みたいね!!」

「…遅れてすまなかったな、火野」

「すまない、火野。主はやて をこちらに…」




「シグナムさん、ヴィータちゃん、シャマルさん、ザフィーラさん…ッ!!」

「なんや…皆、遅かったなぁ…」


オーズは喜びながら はやて をシグナムの両手に移した。


「己の身を捨て、主はやて をかばったこと…、とてもかっこよかったぞ、火野」

「いえ、シグナムさんほどでもないですよ」


シグナムは微笑んだ。
それにつられて仮面越しだが映司も笑った。


「全く、一人で突っ走っていって、無茶ばっかりしやがって…、はやて になにかあったらどうする気してたんだよ!!」

「ご、ごめんヴィータちゃん!」

「だけど…」






「少し見直したぞ、映司だったらこれからも はやて のこと任せられそうだな!その…なんだ…」


ヴィータはもじもじしながら、オーズに右手を突き出した。


「はやて 守ってくれて…ありがとう…」



オーズは何も言わずにヴィータに握手をした。
ただ、嬉しかった。


初めてヴィータに認めてもらえた。


仮面越しで皆気づいていなかったが、
映司はこの時涙を流していた。








「…火野」

「…ッ!はい!?」






「もう、火野は一人ではない。皆の表情を見てみろ」

「…え?」



映司は4人の顔を見渡した。

4人の目は、かつて最初に出会った頃のような警戒心を持った目ではなく、
一人の仲間として、家族として認められた目だった。


「そうよ…、もう映司くんは部外者じゃないわ。私達の家族の一員よ!」


「シャマル先生…」









俺は、認められたんだ。

この世界でも、「八神家」の一員に…!!
















「おい、皆!はやくここから脱出しようぜ!!」


ヴィータ以外の4人はハッとなり、今の状況に気づいた。

辺り一面火の海である…。



「そ、そうだね!皆!!はやてちゃんをお願い!!」


オーズはなぜか火の海に戻ろうとした!


「おい、映司!お前死ぬ気か!?」

「違うよ!この先にまだ一人取り残されている男の子がいるんだ!!」

「何!?それは本当か、火野!!」

「うん!だから皆は先にここから脱出していて!!」

「わかった、集合場所は主の家でな!!」



















………












あれ、俺…

どうなったんだ?









「よかった!気づいたんだね!?」







え?




…て、なんだ?熱くない…て、いうか…寒いッ!?











翔太郎はまだうつろだが、辺りを見渡した。








空、飛んでる!!










オーズはあの後、翔太郎を抱きかかえ、壁を破壊し上空へと脱出した。


そしてオーズはデパートの前に止まっていた救急車の前に降り立った。
…もちろんその周りには人がたくさんいたため、オーズのその姿をみて全員驚いていた。







−おい、なんだあいつ!?−

−…もしかして、仮面ライダー…?−

−嘘ッ!?あの伝説の!?−

−仮面ライダーだ…仮面ライダーが少年を助けたぞ!!−







「すいません、この子お願いします!!」

「え!?…は、はい!!」


救急救命士はオーズに驚きながら翔太郎を救急車の中へと移した。
そして人ごみのなかからメガネが現れた。


「はぁ…はぁ…、翔ちゃん!?大丈夫!?…て、あ、あなた!!一体…」

「えっと、オーズ!『仮面ライダーオーズ』!!」

「仮面…ライダー?」









仮面ライダー?



まさか…あの都市伝説の…

あの仮面ライダー!?







「じゃあね!」

「え、ちょ、ちょっと!!」


オーズは翼をひろげ、その場から飛び去っていった。









「仮面ライダー…まだお礼していないのに…」























………










「ふぅ…ありがとな、シャマル」

「いえいえ、お安いご用よ!!」


八神家では、ちょうどシャマルの治癒魔法によって、はやて は先ほどとは見違えるほど回復していた。


「ただいまぁ~」


「あ、映司が帰ってきた!!」

「何、本当か!!」


廊下から変身を解いた映司が現れた。
疲れきっていたのか、フラフラだった。


「映司さん!」

「あ、はやてちゃん!!もう元気になったの?」


映司の元に予備の車椅子に乗った はやて が近づいてきた。

そして はやて は映司に右手を出した。


「映司くん、ありがとな!!」

「…うん!はやてちゃんもよくがんばったね!!」


映司はその手を硬く握った。
はやて の表情は先ほどとは見違えるほど生気が溢れていた。





「そういえば はやて~。この箱なんだぁ?」

ヴィータは はやて が身に離さずずっと持っていた小さな箱を持った。
火事のせいで箱は少し焦げていた。


「あぁ、それな!ヴィータ開けてみぃな!!」


ヴィータはその箱を開けた。

そこには…










綺麗に輝く、同じ形をした6つの丸い指輪が入っていた。


「主はやて…これは?」




「それはな、私達『家族』のつながりの証や。どんなに離れていても、どんなに遠くにいても私達は永遠につながっているって意味を込めてそれを買ったんよ。本当はクリスマスまで秘密にしとくつもりだったんけどなぁ」



「そうか、これを買いに行くために はやてちゃん一人で行くって言ってたんだ。」

「…納得した」

「それにしても本当に綺麗な指輪ね、クラールヴィントより綺麗かも!」






はやて は指輪を一つ取り出し、再び映司に近づいた。

「はい、これあげるわ!」

「え、でも俺が最初っていうのは…」


「別に良いではないか、今日の件だって一番早く主の元に向かったではないか」

「そうだぜ、今日は見逃してやる!!」











「皆、ありがとう!…それじゃぁ…」
























ドクン…





















「う…あ…あ…あぁぁぁぁぁ…」





その瞬間、映司に再び頭痛が遅い、その場に倒れ、もがき始めてしまった!!





「え、映司さん!?どうしたんや!?」

「おい、火野!どうしたんだ!!火野!?」



周りにいた皆が映司の周りに集まった!
だが映司の頭痛は全く収まろうとしない!!









「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」























−…エロ…−











え…ッ!?



















−ワガアルジノマエカラキエロッ!!!!−



























「あ…あなたは…一体………」




































………






「翔ちゃん、本当に帰っちゃうの?」