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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第6話

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  第6話 「フレイム・ストーム」
  

  街が破壊され、無残にも崩れ落ちていく浦安市の街並み。

  航空自衛隊の戦闘機がこの元凶に対して挑む。

  だが、あっけないほどまでに叩き潰され墜落していく。

  C‐08 「ゴゴゴアアアアアアア!!」 

    バギャガアアアッ!!

  3本の片腕を同時に振り、戦闘機を破壊する。

  空自隊員A 「くっ!!これが地球外生命体災害、ハカイジュウ災害なのか・・・ぐおおお!!」

    ドガアアアアアアア!!!

  戦闘機部隊は全く歯が立っていなかった。犠牲者が出るばかりだった。

  C‐08はさらに破壊の限りをつくす。

  突き進みながらコンクリートを砕き、ビルを外壁もろとも叩き潰す。

  周囲には、巻き込まれた一般市民の変わり果てた遺体があちこちに点在している。  

  その光景は、かつて起きた惨状に酷似していた。

  空自隊員B 「くそっ・・・このままじゃ全滅だ!!警視庁め・・・なにやってやがる?!!さっさとこいってんだよ!!!わざわざ俺達を呼びやがって!!!」

  当時からの自衛隊員は、未だに10年以上も前の事を引き摺っていた。本来ならば自衛隊が率先して行なう行為のはずである。にもかかわらず、かつての経験をもつ兵士は未だに心狭い境地にあった。

  その時だった。戦闘機と戦闘機の間をカラフルな戦闘機が駆け抜ける。

    ギュドォオオオオオオオオッッ!!!    

  空自隊員B 「な??!なんだ、あの戦闘機は?!!」

  勇士朗の駆るファイアージェットだった。戦闘機よりも速い速度でC‐08へと向かっていく。

  レバーを握りながらキャノピー越しにC‐08を睨む勇士朗。正面のディスプレイが照準を捕捉する為のモードに切り替わる。ファイアーシャトルのウェポン、フレアミサイルをスタンバイした。

  勇士朗 「・・・・フレアミサイル・・・・スタンバイッ!!」

  悪夢の市内から脱出する為に一台の四駆車のクルマが郊外へ向かって走っていた。

  だが、不運にもC-08に目をつけられてしまう。

  地面を破壊しながら激進してくるC-08。

  男性市民A 「やべえ、やべえ、やべえ!!!追いつかれるぞ!!!」

  男性市民B 「くそっ!!何だってこんな事にいいいい!!??」

  アクセルを全開で踏み込むものの、追いつかれるのも時間の問題というほど相手が速かった。

  C-08 「ゴオオオオオオオオオオオッッ!!!!」

  轟々たる咆哮が背後から響く。

  女性市民 「もう、いやあああああ!!!恐いよおおおおっ!!!」  

  強烈な腕での攻撃が地面や建造物を砕き続ける。

  置き去りにされているクルマをかわしつつ、狭い路地へと入り込む四駆車。

  男性市民A 「おい!!どんな狭いトコいったって意味ないぜ!!!アイツは何でも破壊していきやがる!!!」

  男性市民B 「今は是が非でも逃げるしかねえええええ!!!」

  女性市民 「だめ!!追いつかれちゃう!!!」

  背後に巨大な鍵爪が迫る。

  だが、次の瞬間だった。C-08にミサイルが直撃する。

    シュゴォオオオオオオォォ・・・・ディドォガガガドォドォアアアアアアアンッッ!!!

  C-08 「ガギュオオオオオ?!!」

  そのミサイルの攻撃は、C-08の進行を一時的に止める。C‐08は突然の攻撃に驚き、気違いのように咆えた

  C‐08 「グゥルルルルルゥ・・・・ヴォオオオオオオオオオオオオッッ!!!」

  男性市民A 「助かった!!まだ軍の戦闘機がいたんだな!!!」

  女性市民が窓から空を見上げると、ミサイルを放ったのが軍ではないことに気づく。

  女性市民 「ちがうよ!!あの飛行機が撃ったのよ!!」

  男性市民B 「飛行機って・・・・・戦闘機にしちゃ派手なカラーだな。」

  上空を駆ける飛行機・・・・ファイアージェットだった。

  勇士朗 「・・・・デストリアンっ!!!」

  勇士朗は、眼下のC‐08を睨みながらハッチを開けて街へと落下するように飛び降りる。

  そして、降下しながら光を帯び始めた勇士朗が叫ぶ。

  勇士朗 「ファイアージェェェェットッッ!!!」

  それに呼応し、飛んでいたファイアージェットが降下しながら変形を開始する。

  機首が折れ、後部が真っ二つになり脚へと可変していく。

  頭部が現れ前部の装甲が持ち上がって両腕に変形。変形した両腕が下ろされ、手首が現れる。

  勇士朗 「はぁあ・・・っ!!」

  ファイバードに変形しきったのを確認すると、勇士朗は光を帯びたまま胸部の中央へと飛び込み融合する。

  両眼にライトグリーンの光が灯り、完全起動するファイバード。
 
  ファイバード 『チェエエエエエンジ!!ファァアイバアアァァァドッ!!!』

  勇士朗がファイバードになると同時に、空中からC-08に向かって飛び蹴りをくらわせる。

  ファイバード 『はあああああ!!』

    ズドォガアアアアアアンッ!!

  C-08 「グガアアアァッ!!」

  C-08の右肩にくらわせた蹴りの反動を利用して、地面に着地するファイバード。

  ファイバード 『ダイナバスター!!』

  両腕に装着されているバルカン砲・ダイナバスターをかざし、C-08に向かって発砲する。

    ディガガガガガガガガガガガガガガアアアアアァッ!!!

    ディギャギャギャギャギャギガガガガガアアアアンッ!!!
   
  C-08 「ガアアアアアアアッ!!!」

    ドゴガアアアアアアッ!!!

  ファイバード 『くっ!!』

  爆煙の中からC-08の豪腕がファイバードを襲う。

  ジャンプしてこれをかわすが、その際に左からのフックをくらってしまう。

    ズドォドォドゴガァアアアアアッ!!

  ファイバード 『がはっ!!』

    ズズズウウウン・・・・

  吹き飛ばされたファイバードが地面に激突する。

  そこへ容赦の無い豪腕がファイバードを潰そうと襲い掛かってくる。

    ズドォゴガギャアアアアアアッ!!
   
  寝返りながらこれをかわし、再びジャンプしてダイナバスターを放つ。

    ディガガガガガガガガァァァァッ!!!

  それをモノともしないC-08が、ファイバードの胸部を鷲掴んで地面にへし抑える。

    ガギャンッ!!
 
  ファイバード 『しまったっ・・・・!!!』

    ズギャゴドォズゴォオオオオッ!!!

  ファイバード 『ぐあああああああああああ!!!』

  ぎりぎりとファイバードのボディーを地面に押し込んでいくC-08。

    ギギギギギ・・・・

  ファイバード 『うおおおお・・・・!!死ぬ・・・・・のか・・・・!!?』

  ボディーがきしみはじめる。このままでは絶体絶命は必死だった。

  さらに深く埋められるファイバード。余りに余る苦痛により意識が消えかかる。