新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第6話
その時、勇士朗の極限の意識の中で澪の姿が過ぎる。
勇士朗〈そうだ・・・俺、やっと秋山さんと知り合えたんだ・・・・ずっと好きだった秋山さんに・・・だからさ・・・・こんなとこで・・・・〉
ファイバード 『死ねるかああああああ!!!』
ガシャガシャッ!! ドシュシュシュシュシュゴオオオオオオオオッ!!!
両膝に装備されたフレアミサイルのハッチが開き、ミサイルが一斉発射される。
ドォガガガガギャガアアアアアンッッ!!!
C‐08 「ギュウゴオオオオオオッ!!!」
ミサイルの全弾がC‐08の巨躯に直撃し、これによって怯みをみせた。
この隙を逃さず、空中へと舞い上がるファイバード。澪への想いが反撃のチャンスへと繋がる。
空へ手をかざしエネルギーを撃ち放つ。
ファイバード 『フレイム・ブレスター!!』
上空からフレイムブレスターが召喚され、ファイバードと合体する。ヘッドユニットがファイバードの頭部に装着され、額の飾りが広がり、フェイスガードが装備される。
ファイバード 『フォームアップ!!』
フレイムキャノンが畳まれ、両肩のアーマーが横へと倒れる。サンスライサーのレンズ部にフェニックスの紋章が浮かんだ。
ファイバード 『武装合体、ファイバァアアアアドッッ!!!』
ファイバードの真骨頂、武装合体が反撃の狼煙を上げる。
背部に折りたたまれているキャノン砲を展開させた。
ファイバード 『フレイムキャノン!!』
二門の砲身から、オレンジ色のレールガンが放たれる。
ディギャン!!! ディギャン!!! ディギャン!!!
ドォグカァ、ドォグカ、ドォギャガアアアッ!!!
C‐08 「グギョゴォオオオオオオ!!」
爆炎が巻き起こり、皮膚を若干だが抉っていた。確実にダメージが与えられている。
苦し紛れにファイバードに殴りかかるC‐08。
この豪腕をかわし、軽快な動きでフレイムキャノンを連射しながら旋回するファイバード。
ゴオオオ・・・ディギュイン、ディギュイン、ディギュイン、ディギュイン、ディギュインッッ!!!
ズギャギャギャギャギャギャオオオオオオンッ!!!
C‐08 「ギュガアアアアアアアアッッ!!!」
ファイバードがその流れでC‐08の強靭な鱗に覆われている背部に回りこんだ。
ファイバード 『チャージショット!!』
キュイイイイイ・・・・
フレイムキャノンの砲口にエネルギーが充填されていく。
だがあくまでチャージショットした攻撃であり、チャージアップではない。
ヴィギュイイイイィイイイイッ!!!
ヴァギャカアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!
チャージされたフレイムキャノンの火線がC‐08の背部の鱗を粉砕する。
C‐08 「グゴゴゴゴォオオオオオオ?!!」
攻撃の反動で前に倒れこむC‐08。
ファイバードはこの隙にフレイムキャノンを収容し、フレイムソードを背部から取り出す。
ファイバード 『フレイムソードッ!!はああああっ!!!』
右手に握り締めたフレイムソードを振りかざしながら、背部に突撃する。
再び背を起こしたC‐08の背部にフレイムソードの斬撃が入る。
ザガシュウウウウウウンッ!!!
ビュバアアアッ!!
紫の血が吹き出る。
振り向きざまにC‐08はファイバードに裏拳を繰り出す。
ゴォオオオッ・・・ズドゴガアアアンッッ!!!
ファイバード 『ぐおおおっ!!!』
吹き飛ばされるが、両足でスライドしながら踏ん張って持ちこたえた。
再びC‐08の反撃が始まる。突撃しながら4本の豪腕でファイバードに殴りかかる。
C‐08 「ゴゴガアアアアアアアアッッ!!!」
ググググオオオン・・・・
ファイバード 『フレイム・フィールドッ!!』
フレイムソードを正面で横にかざしてバリアーフィールドを形成させた。
ズドォガガガアアンッ!!
C‐08の攻撃は直撃しているものの、フレイムフィールドによって衝撃が遮断されている。
その状態からフレイム・フィールドを解除し、フレイムソードの一刀でC‐08の右手首を2本斬り落とす。
ファイバード 『せやああああああっっ!!!』
ヒュフォンッ、ザズガシュウウウウンッ!!!
ブシュウウウゥッッ!!!
ファイバード 『このまま斬り込むっ!!!』
C‐08の懐に入り込んで飛び上がると左腕の付け根に向かっていく。
ファイバード 『せやぁあああああああっ!!!』
ザズドォガガガガシュウウウンッ!!!
ビュバアアアアアッ・・・
2本の左腕をフレイムソードの斬撃の太刀が付け根から斬りおとした。
C‐08 「ギュギュゴヴォガガガガガガッ!!!」
面前で苦しみの咆哮あげながらもがくC‐08。
その隙にファイバードは、後方へと一旦身を引いて十分な間合いをとる。
そして、ファイバードが額に光の一線を放ちながらフレイムソードを正面にかざした。
ファイバード 『フレイムソード・・・・チャァァァァジアァァップッッッ!!!』
輝く光が一つにまとまって天に向かって奔る。フェニックスのオーラがファイバードを包み、両手に握られたフレイムソードの刀身が炎を滾らせた。その場で、フレイムソードを横へ斬り払うようにして刀身を正面で止めるファイバード。
シュフィンッ・・・!!
ファイバード 『フレイム・ストームッッ!!!』
ファイバードの叫びと共にフレイムソードの先端から炎の過流が撃ち出された。
・・・ヴィギュリュズヴァアアアアアアアアアアアアァァッッ!!!
ディギュゴォドォガァアアアアアアアアアアアンッッ!!! ズドォドォドォゴォオオ!!!
撃ち放たれた炎の過流がC‐08の巨躯を爆炎を激しく粉砕させた。
フレイム・ストーム。
刀身から強力な炎の渦を撃ち放つ、チャージアップ時のフレイムソードの技の一つだ。
爆炎の中に浮かぶファイバード。フレイムソードを収容し、再びファイヤージェットへと変形しその場を飛び去っていく。
それから間も無くしてM.P.D.BRAVEのメンバーとマイトガイン、キングエクスカイザーが駆けつけた。すでに嵐の去った後でファイバードの姿もデストリアンの姿も無かった。
空自衛隊員、警察官達が佇む中に立ちそびえるキングエクスカイザーとジェイデッカー、マイトガイン達。
ガンレイバー 『・・・・で、宇宙警察って言っていたが、あんたは一体?』
ジェイデッカー 『警察・・・!そうか!!我々も同じ警察組織の者だ。共に警察同志。ここはひとつ握手を交わそう!!』
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第6話 作家名:Kブレイヴ