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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第6話

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  澪 「え?!」

  澪は自分の部屋のテレビをつける。すると千葉でのファイバードの戦闘の映像が報道されていた。

  澪 「ホントだ・・・。」

  律 「な?あのときのロボットだろ?千葉や埼玉にもあの怪物が現れたんだってさ!!」

  澪 「あ・・・・!だからあの時電話やめたんだ!」

  律 「へ?電話?」

  澪 「あ・・・・えーと・・・実は今日、火鳥君から電話があって電話していたんだ。」

  律 「おお!やりましたな!澪さん!」

  澪 「う、うるさいな!ただ電話しただけだ!」

  律 「照れない、照れない♪まあ、実は私も蓮て人とメールしてたんだ。いやーやっぱ男のコとメールするのは新鮮だな!」

  澪 「・・・・・・・昨日の今日なのに律は平気なのか?あんな事が起こっても・・・・。」

  律 「確かに平気じゃいられないよ。ホントはね。目の前で死んでいったコ達見ちゃったんだからさ・・・でもいつまでも塞ぎこんでたってしかたねーじゃん。」

  澪 「なぁ、律。軽音部はこれからどうする?」

  律 「しばらく自粛するしかないよ。でもいつかタイミング見計らってチャリティーライブやるぜ!こうやって暗いことが起きつづけている時こそ音楽の力が必要だからさ。」

  澪 「そうだな。律の言うとおりだ。それまでに練習しておかなきゃな。練習場所はムギに頼んでみよう。確か音楽関係の会社の令嬢だし・・・・。」

  律 「そうだな。何があっても軽音部は止まらないぜ!!」

  澪 「くすっ・・・・・なんか火鳥君や律と会話していたらある程度は落ち着いてきた。」

  律 「しばらくは学校休みになっちまったし、今は精神的な部分を癒しておこうぜ。」

  澪 「ああ!そうだな!」

  元々軽音部のメンバーがひた向きであることもあり、短期間で前向きな姿勢を見せ始めていた。
  
  時同じくして、勇士朗も山に降り立ち友人たちと合流していた。眼下に広がる街並みを見て、改めて住む人々の重さを感じていた。

  その時、今まで聞こえなかったファイバードの声が勇士朗に聞こえてきた。

  ファイバードの意思 〈勇士朗。〉

  勇士朗 (ファイバード!?今まで聞こえなかったのに・・・?!)

  ファイバード 〈あえて何も話さなかったのさ・・・・どうだ?実際に戦ってみて。後悔とかは無いか?〉

  勇士朗 (もちろん!俺自らが選んだ事だしな。後悔なんてない!むしろもっと行動して他が為に、そして仲間や秋山さんが危なくなった時にまた力になりたい!!)

  ファイバードの意思 〈そうか。それならいいんだ。まだデストリアンとの闘いは始まったばかりだ。またいつ飛来するかわからない。〉

  勇士朗 (ああ、俺は闘う!!)

  ファイバード 〈君のその勇気には本当に感動する・・・そうだ、戦う仲間が他にもこの地区に降りて来ている。いずれ共闘する事となるだろう。エクスカイザーと言う私の先輩にあたる方だ。〉

  勇士朗 (エクスカイザー・・・・。)

  蓮 「どうした?さっきからボーっとしちまって?」

  勇士朗 「あ?!いや、なんでもねー。」

  光 「また考えてたのかぁ?澪ちゃんのコト!!」

  勇士朗 「ちげーよ!!いくら好きだからって、四六時中考えてるわけじゃねーゾ!!!」

  俊 「どの口が言ってるんだか・・・どーせエロいソウゾウしてたんだろ?」

  勇士朗 「ちがうっつーの!!」




  エクスカイザーも帰宅し、平沢家の車庫に入っていた。

  勇 「じゃあ、これから事件の度に出向いちまうのか?」

  エクスカイザーGTモード 『ああ。可能な限り出向く。勇に無理の無い範囲でな。』

  勇 「・・・・ま、いっか。こうして無事に帰ってきてくれたし。ニュースでもやってたぜ。そーいや他にも仲間がいるんだな。千葉にも似たようなロボットが現れたんだと・・・ほれ。」

  エクスカイザーにケータイのニュース画像を見せる勇。そこにはファイバードの姿があった。

  エクスカイザーGTモード 『やはりファイバードだったか!!』

  勇 「知ってるのか?!やっぱ仲間?」

  エクスカイザーGTモード 『ああ。近くに来ているのは感じているがな。宇宙警察機構の宇宙警備隊に所属する、いわば私の後輩だ。』

  勇 「へー・・・・ま、とにかく闘いは始まったばかりということで、これからよろしくしとくぜぇエクスカイザー。」

  エクスカイザーGTモード 『ああ、改めてよろしくな!勇!』

  しばしの休息につく2大宇宙勇者達。しかし地球での闘いは始まったばかりである。


  つづく