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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第9話

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  第9話 「聖夜の聖戦」


  デストリアン再来から約一ヶ月。クリスマスシーズンが到来し、世間は賑わいをみせていた。

  勇士朗達も唯の家に集まって、クリスマスパーティーをすることになっていた。

  デストリアン襲来以降、浮き沈みが激しくなっている空気を少しでもどうにかしようと蓮と律が提案したのだ。

  寒い夜の中、まず律の家に向かう勇士朗達。

  唯の家出クリスマス・イヴを過ごせる事もあり、光のテンションがいつもよりも高揚する。

  光 「あー!信じらんねー!唯ちゃんとイヴを過ごせるのかぁ〜!!ヤッホー!!」

  俊 「はしゃぎすぎだぜ。落ち着けよ。」

  光 「うるせーな!いいじゃねーか!」

  俊 「まあ、確かに好きなコと過ごせるクリスマス・イヴほどイイモノはないよな。」

  そういう俊に蓮が突っ込む。

  蓮 「俊はいねーのかよ?あんまりそういう話しねーけど。」

  俊 「・・・!!!」

  一瞬動きが止まる俊。蓮は見逃さなかった。

  蓮 「いるな・・・?!誰だ?!」

  俊 「・・・・誰もいるなんて言ってねーだろ。」

  だが、そう言いつつも明後日の方向を見ながら言っている。

  俊は明らかに隠そうとしている。光も突っ込む。

  光 「もったいぶるなよ。軽音部のコか?」

  俊 「ああ、うっせーな!軽音部のコだよ!!」

  案外時間を延ばさずコロッと吐いた。

  勇士朗 「だ、誰なんだ?!」

  この時点で既に軽音部の5人メンバーの内の3人を勇士朗達が好きに、もしくは気になっているのだ。下手な話ライバルが出現する可能性もあった。

  俊 「あ・・・。」

  光 「あ?あって誰だ?」

  勇士朗 (まさか・・・・秋山さんなのか?!俊!??)

  蓮 「あって・・・・まさか!!?」

  勇士朗 (――――――――!!!)

  俊 「・・・・梓ってコだよ。あのツインテールの。」

  蓮 「なんだああ!!ビックリさせんなや!!澪ちゃんかと思ったじゃねーか!!!」

  勇士朗 「ホントだぜ。ハラハラしちまったじゃねーか!そうか!あのイッコ下のコか!」

  光 「ツインテール?ツインテールか〜・・・・ツインテール・・・。」

  蓮 「なんだ?唯ちゃんにツインテールヘアになってもらいたいのか?」

  次の瞬間、ツインテールと聞いた光がズレた発言をした。

  光 「※・・・・なんか怪獣でいたよな〜?」

  勇士朗・俊・蓮 「・・・・・・・・そっちかよっ!!?」

  ※帰ってきたウルトラマンより

  一向は律の家に到着する。するとそこには既に澪と梓が来ていた。

  梓 「あ!澪先輩、火鳥さん達がきましたよ。」

  澪 「あ、ホ、ホントだ。えっと・・・。」

  澪は恥ずかしい為か、第一声の声が出せずにもじもじしてしまう。

  澪よりも先に梓が一声を出した。

  梓 「皆さんこんばんわ!」

  蓮 「おう!今日は楽しくいこうぜ!嫌な事は忘れてさ!」

  俊 「まぁ・・・クリスマス・イヴなんだしな・・・。」

  光 「そうそう!」

  梓 「はい!」

  勇士朗は、一声を出せなかった澪に声をかけた。

  勇士朗も緊張していた。

  勇士朗 「あ、秋山さん(私服姿初めて見た。やっぱ可愛いな・・・)。」

  澪 「あ、火鳥君(メールや電話じゃ何とか普通でいられるけどやっぱり実際に会うと緊張しちゃうよな・・・)。」

  勇士朗 「待たせちゃってた?」

  澪 「ううん。私達もさっき来たばっかりだから。」

  勇士朗 「そっか。」

  澪 「こ、今夜は楽しもうね。」

  勇士朗 「うん!」

  梓 (なんかいい感じの空気が・・・。)

  俊・蓮・光 (・・・・・・。)

  その時、ガッチャとドアが開き、律が出て来た。

  律 「お待ちどー!!おお!皆集まってますなー!早速行くとしますか!!」

  光がふとメンバー内に紬がいないことに気づく。

  光 「なあ、蓮。もう1人のムギってコは?」

  蓮 「んーと確かな〜・・・・。」

  律 「ああ、ムギなら例の事情によって来れないってさー。」

  光 「例の事情?」

  律 「ムギの家が経営している会社関係のパーティーがあるんだってさ。」




  そのパーティー会場では、多くの(株)KOTOBUKIの関係会社の人々が出席していた。

  その中には舞人の姿もあった。紬の許に赴く舞人。

  舞人 「紬さん。」

  紬 「あら、舞人君!わぁ!今日は一段とオシャレね!」

  舞人 「ははは!ありがとう!今宵はパーティーに招いてくれて改めてありがとう。イヴの夜をあなたと過ごせてとても光栄だ。その衣装、とても紬さんに似合っている。目が眩んでしまいそうだ。」

  紬 「まぁ・・・。」

  うっとりとなる紬。普通であればこのような事を言われれば、売り言葉に買い言葉で済ますか、ドン引きするかのどちらかだが、この二人の感性は特質で互いにマジのやりとりである。

  舞人 「今、とてもいいメロディーのBGMが流れている。どうかな?ダンスでも?」

  紬 「もちろんよろこんで・・・。」

  そして、舞人がリードする形でダンスをはじめる。

  大企業の御曹司と令嬢のダンスに、周囲にも静かなざわめきがおこる。

  それを見ていた紬の父親もうんうんと見ている。

  琴吹社長 「うむ。流石は舞人。我が娘を導いてくれている。彼なら任せて安心だ。何せ死んだあいつ(先代の社長)の息子だからな。この私が認める、紬に最もふさわしい相手だ!!」

  やや感涙気味である。

  ダンスをしながら二人の空間で会話する舞人。

  舞人 「学校のほうはどう?まだわだかまりはあるのかな?」

  紬 「うん。でも軽音部のみんなは明るくなってきてるわ。」

  舞人 「軽音部か。時間があれば今度紬さん達の演奏を聴いてみたい。」

  紬 「もちろん・・・あ!」

  少しつまずいて転びそうになる紬。舞人はすぐに彼女を支えて体制を持ち直す。

  舞人 「おっと!転んでしまっては紬さん自身が台無しだよ。せっかく美しいんだから。」

  紬 「ありがとう、舞人君。」



  場所が変わってM.P.D.BRABE本部。

  ここには要達の姿はなく、ジェイデッカー達がドック倉庫内で待機していた。有事に備え、ジェイデッカーは合体済みの状態で待機していた。

  ガンレイバー 『今日は隊長達は不在か。もし事件が起こったらどうするんだ?』

  ジェイデッカー 『有事の際の指揮は、私に一任されている。鹿島さんや霧島さんもここに残ってくれている。隊長達3人は飲み会だそうだ。』

  ショットレイバー 『我々機械は疲れることはないが、隊長達は、生身の人間。たまにの息抜きも必要ってコトさ。』

  ショットガンの手入れをしながら言うショットレイバー。

  ジェイデッカー 『ところでレイバーズは一ヶ月余り前のクリーチャー再来の事件についてどう考える?』