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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第9部

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赤い翼を生やした怪人…、自分が知っているなかで一人しかいない!!


「大丈夫ですよシグナムさん!…お~い!!アンク~!!!!」


そう、紛れもなくアンクだった。
アンクはそのまま高スピードでオーズの元に近づいてきた!


「な、仲間か?」

「はい!…全く、あいつなんで なのはちゃん達と一緒にいるんだろう!?



おーい!アン…『映司ぃぃぃぃぃぃッ!!!!!!!!』…て、え?えぇ?」



近づいてきたアンクは勢いを殺さず、そのままオーズに思いっきりパンチを放った!!


「あぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

「お、おい火野!!…くそ!!」


シグナムはアンクに対し、構えたが、アンクは何も気にせずオーズの胸ぐらを掴んだ!!


『お前こんなところでなにやってるんだ!!本当に馬鹿かッ!?』

「ちょ、ちょっと落ち着けよ、アンク!!まず再会を喜ぶのが一番でしょ!?」

『この状況が喜べるかッ!!最悪じゃねぇかッ!!!!』


アンクはオーズを無理やり揺さぶり、いままで相当なストレスがあったのか、暴言をいくつも放ち続けた。


「まぁ、とりあえず…敵ではなさそうだな」


シグナムは二人のやり取りを見て、ひとまず安心した。





「そ、そんなことより、アンク!!なにかメダル出してよ!!皆がピンチだよ!!」


アンクはオーズを突き飛ばし、息を整えた。


『ったく、あるわけねぇだろ。全部消滅したんだから』

「じゃあセルメダル!!セルメダル頂戴!!」

『お前に与えられるセルメダルもねぇよ!!』

「じゃぁどうするんだよ、この状況!!」


アンクは考えるがなにも思いつかない。
そんな中、シグナムが間を入ってきた。


「おい、そこの怪物。お前は火野とはどういう関係だ?」

『あ?俺か…俺は…て、ちょっと待て』


アンクはオーズに振り向いた。
…なぜかオーズにはアンクの背中から邪のオーラが見えた。


『おい、映司。お前…どこまで話したんだ?』

「え?全部だけど…」

『…全部?』

「うん、全部!」















「な、なんだ!?シグナム達がいる方向から爆発が見えたぞ!!」

「そんなことより、前!!危ないよ!!」

「おっとと…」















『お前…少し頭冷やしてこいッ!!!!』

「…ご…ごめん…アンク…」


(なんなんだ、こいつら?)

シグナムは二人の完成度の高かった漫才に頭に?マークをだしていた。


『それより…、さっきの映像は全て見ていたが、どうやらこの化け物にタジャドルは効かないらしいなぁ…』

「うん、どうすれば…」


(クソッ…もう他のコアメダルは存在しねぇんだ…どうすれば……ん?待てよ…)


アンクはシグナムを見つめた。
そしていきなりアンクは腕だけの状態へと変化し、不気味に空中に漂った。




そして次の瞬間アンクから放たれた言葉は






あまりにも意外すぎた。







『おい、女!




一瞬その体俺に貸せ!!』

「は、はぁ!?!?」

「ちょ、ちょっとアンク!!?」


二人は意味がわからなかった。
と、いうか…意外すぎる。


「おい、アンク!お前こんな時になんてこと言うんだよ!!…と、いうかグリードでもそういう下心あるんだなぁ…」

「なに考えている火野!!…とにかくこの腕何とかしろ!!!!」

『何勘違いしているんだ、女ぁ!!抵抗するな!!!!』



そして次の瞬間…!!





「…うッ!!…」

『ふぅ…やっとおとなしくなったか。…ん?女の体は動きにくいんだなぁ…』

「て、ちょっと!!」


シグナムの抵抗は儚く散り、アンクの腕がシグナムの右手へ憑依した。
髪が桃色から金髪に変化し、目つきが急激に悪くなった。


−おいッ!離れろ!!−

「うるさい!ちょっとだまっていろ!!」


シグナムに憑依したアンクはその異径の右手から2枚のコアメダルを取り出し、オーズに放った!


「おとと…って、えぇ!?なんで!!?」


オーズは驚きを隠せなかった。
コアメダルは以前に消滅している。

シグナム…アンクから渡されたメダルは「トラメダル」と「バッタメダル」だった。


「簡単なことだ…、まだこの時代の女たちには体内にあの『アンジュの奴のメダル』が存在しているからなぁ…それより映司!!今はそのコンボだッ!!」


「なんかシグナムさんの声でその喋り方、すっごい違和感…。


でも、今はこれで!!」







オーズはすかさずオーズドライバーからクジャクメダルとコンドルメダルを抜き取り、新たにトラメダルとバッタメダルを装填した!

そしてオースキャナーを持ち、ベルトにスキャンした!!

「やっぱり、このコンボが一番でしょ!…変身!!」



『タカ!トラ!バッタ!
タッ!トッ!バッ!タトバ!タッ!トッ!バッ!!』







「上出来だ…映司!」

−なんだ、このオーズは…−






シグナムの前に立っていたのは、


上下三色でオーズの基本中の基本のコンボ…



仮面ライダーオーズ・タトバコンボだった!!