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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第11部 後編

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「私は管理者や…私にはそれが出来る!!」






「ふん…そうか…そういうことか…」

「なんだよ、アンク…」

「別に…」






歴史は変えちまったが、


本筋は…変わんねえようだな。







「…ヒグッ…ですが…無理です…ッ!自動防御プログラムが…もう…止まりません…いくら私に『名前』を貰ったとしても…私がこの世界から消えないことには…」

「そんなこと…誰が許すと思っているんですか?」


いつの間にか、映司が闇の書の意志の後ろに立っていた。
シグナム達は映司の後ろで真剣な表情で闇の書の意志を見ていた。


「そんなもの…俺たち『家族』が壊してみせます!!変えてみせます!!…あなたは、自分の幸せを願ってこれからも生き続ければいいんです!!」


「欲望の…王…ッ!!」


「安心してくれな…私が、いや、私たちがこれからの幸せな未来を作り続けるッ!!」


その瞬間、足元に展開されていたベルカ式の魔法陣の輝きがより一層増した!






「外の方!聞こえるか!?」


−−−


『外の方!聞こえるか!?』


「え、今の声って!?」

「なのは、間違いない!この声は…」


静止している闇の書から突然聞き覚えのある声がその場に響き渡った!
なのは とフェイトはその声に聞き覚えがあった…。


『えっと…管理局の方!!聞こえますか!?…えと…その…そこにいる子の保護者!!八神はやてです!!』

「は、はやてちゃん!?」

「はやて!?」


『え!!?なのはちゃん、フェイトちゃん!?ホンマに!?』


なのは とフェイトは咄嗟に闇の書に対し思念通話を開いた。

(うん、なのはだよ!色々あって、闇の書さんと戦っているの!)

(…はやて、無事なの?)


その瞬間、闇の書の両手が動きだした。
アンクによる拘束の効果が解けてきているらしい。

『うん!私は大丈夫や!!…それより、なのはちゃん、フェイトちゃん。なんとかその子を止めたげてくれる?魔導書本体からはコントロールを切り離したんやけど、その子が動いていると管理者権限が使えへん。…今そっちに出ているのは自動行動の防御プログラムだけやから!!』


(闇の書完成後に、管理者が目覚めてる?中ではアンクさんがなにかやってくれたんだな。これなら…)
「なのは!フェイト!わかりやすく伝えるよ!!」


ユーノは焦り気味に なのはとフェイトの元に寄った。


「今から言うことを なのはとフェイトが出来れば、はやてちゃんと映司さんを外に出すことが出来る!!どんな方法でも良い!!目の前の子を、魔力ダメージで吹っ飛ばして!!全力全開…手加減無しでッ!!!!」

「さっすがユーノくん!!わかりやすい!!」
『It’s so』

「おもいっきりやって…いいんだね!?」


−−−


「なッ!?なんだ…」


アンクの身体が少しずつ透明になっていった。
それをみた映司は慌ててアンクに駆け寄った。


「アンク!?お、お前どうしたんだよ!!?」

「くッ…どうやらここにいるのが限界のようだな…。映司、表で待っているぞ!!」


その瞬間、アンクの身体は完全に消滅した…。


「アンク…」


−−−


「…グアァッ!!!!」

アンクの腕が闇の書の腕から弾き飛ばされた!!
フェイトはそれに気づき、アンクをキャッチした。


「クソッ!!時間切れか!!…だが!!」


アンクはグリード態へとなり、いつの間にか今まで映司が持っていた3枚のコアメダルを右手に掴んでいた。
アンクはそれを自分の胸の中へ押し込むと、次の瞬間、強大なエネルギーがアンクから絶えず放たれた!!


「これで俺は完全復活したッ!!…行くぞ、お前達!!」

「うん…アンク!!」

「はい!アンクさん!!」


なのは はレイジングハートを徐々に動きを取り戻している闇の書の防御プログラムへと向けた!!

「エクセリオンバスター!バレル展開!中距離砲撃モード!!」
『all liget』

なのはの掛け声と共に、レイジングハートの杖がさらに長くなり、矛先から再び6枚の翼が出現した!

「バルディッシュ!!」
『zanber foam』

『ふんッ…止まっている標的を狙うなんて…朝飯前だッ!』


フェイトがバルディッシュ・アサルト「ザンバーフォーム」へと変形し、アンクは右手に今までより強大になった火炎弾を溜めていた!!





−−−


−さぁ、主はやて…−

「うん…シグナム…」


はやて はそのまま体勢を変えず、詠唱を始めた。


「夜天の主の名において…汝の新たな名を送る…」







「はやてちゃん…夜天の書さん…」









「強く支える者…幸運の追い風…祝福のエール…」









「そう…夜天の書さんの名前は…」













「「リィンフォース」」












−−−

「エクセリオンバスター・フォースバーストッ!!…ブレイクッシュートッ!!!!」

「疾風迅雷…プラズマ・ザンバーッ!!!!」

『ハァァァァァッ…ウラァァァッ!!!!』


その瞬間、闇の書の防御プログラムに三位一体の攻撃が放たれた!!

辺りは膨大な魔力と大爆発で囲まれた……。















………

「うぅ…ここって…」


映司は先ほどとはまた違う何もない空間に漂っていた。
すると、どこからかリィンフォースの声が聞こえてきた。


−欲望の王…欲望の王よ…−

「この声…リィンフォースさん!!…えっと、どこにいるんですか?」


映司は辺りを見回したが、どこにもリィンフォースがいなかった。
それどころか、はやて やシグナム達すらいなかった。






−欲望の王…お前には、散々世話をかけたな−




「いぃえ、俺は自分のしたいと思ったことをやってきただけです!!」




−そうか…それより、欲望の王よ…。お前の願いを聞いていなかったな…−




「俺の?…あぁそうでしたね…。俺がこの世界に来た理由、知っていますよね?」




−あぁ、未来の世界で私の力が必要なのであろう?−




「はい、ここには皆がいないから言っちゃいますけど…十年後、夜天の書はバグを起こして再び暴走しようとしているんです…」




−なるほど…つまり、私ならなんとかしてくれると…そういうことだな?欲望の王よ−




「飲み込みはやいですね…その通りです。お願いします!俺は未来の世界を救いたいんです!!」




−…一つ、質問をして良いか?−




「…はい、なんでしょう?」



−未来の世界でも…我が主は…−




「もちろん!はやてちゃんですよ!!」




−ッ!!…そうか…−




リィンフォースの表情はわからなかったが、きっと安心したのだろう。
その時、映司の目の前に金色に光り輝くメダルが出現した。

映司は恐る恐るそれを掴んだ。


−それは、夜天の書の「リカバリープログラム」だ…それを直接夜天の書に投入すれば、全ての余分なプログラムは消えるだろう…−

「ッ!ありがとうございます!!リィンフォースさん!!」