ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第11部 後編
−それに…これも持っていけ!!−
再び、映司の目の前にメダルが現れた。
だが、そのメダルは…
「えっ…リィンフォースさん…これって…」
映司が手にしたのはプテラ・トリケラ・ティラノの紋章を浮かべた3枚の紫のコアメダルだった。
−安心しろ…そのコアメダルは欲望の王の記憶を辿って私が生成したコアメダルだ…。暴走する危険性もないし、後遺症も残らない…その代わり、一度しか使えないがな−
「…そうですか、ありがとうございます!!」
映司はオーズドライバーを腰にセットし、3枚のコアメダルを1枚ずつセットしていった!!
−最後に一つ…お前に聞きたいことがある−
「えっ…なんですか?」
−本当に…私は主達と「家族」になれるだろうか?−
「…もちろんです!!俺が必ず、リィンフォースさんの手を掴みます!!」
映司はオースキャナーを持ち、ベルトにスキャンした!!
−頼みがある…私の中の「コアメダル」を破壊してくれ。防御プログラムはこの「コアメダル」の力によって、暴走している。管理から切り離された膨大な力は暴れだす…−
「わかりました………っ!!?」
映司は後ろに気配を感じた。
振り向くとそこには…
「全く、映司さんが未来から来たなんて、私聞いてないで?」
「は、はやてちゃん…いつから…」
「『ここには皆いないから言っちゃいますけど…』の辺りからぜぇんぶ聞いとったで!!?」
「えぇぇ!!?い、今の全部無し!!」
「いや、無理やろ!!…でも…」
はやて は右手を映司に差し出した。
映司はそのまま はやて の小さな手のひらを掴んだ。
「私は…映司さんと10年後も一緒なんやな?」
「うん、10年後のはやてちゃんも何も変わらないよ…」
「ふふっ…そか…」
「じゃあ、行こっか…はやてちゃん!!」
「うん…映司さん!!」
二人の目の前にまばゆい光が現れた。
二人はその光へ向かって歩き出した…。
−−−
表の世界。
防御プログラムを吹き飛ばしたと思った矢先、急にその場に強大な地震が訪れた!!
『皆!気をつけて!!闇の書の反応、まだ消えてないよ!!』
全員にエイミィから無線が入り、
それを聞いたアンク達は周りを警戒し始めた。
その瞬間、海面上に黒い魔力で生成された円形の塊が出現した!
『間違いない…あれが闇の書の闇だ…気をつけろ…お前たち』
「は、はい!」
−管理者権限発動、リンカーコア送還、守護騎士システム破損修復−
おいで…私の騎士達…!
その瞬間、暴走プログラムの目の前に一つの白い球体が光を現れ、その場に光が解き放たれた!!
「っ!な、なんだ!?」
『ッ!!…な、この力…まさか!?』
その場にいた者達はあまりの強烈な光のため、目を開けることができなかった。
そして、その球体の中心には…
「ヴィータちゃん!」
「…シグナム!」
「シャマルさんに…ザフィーラさん!!」
「我ら…『夜天の主』の元に集いし騎士…」
「主ある限り…我らの魂尽きることなし…」
「この身に命ある限り…我らは御身の元にあり…」
「我らが主…夜天の王…八神 はやての名の元に!」
−リィンフォース、私の騎士甲冑を…−
−はい…!−
そして、最後にその白い球体が勢いよく弾け飛び、中から はやて が現れた!!
「はやてちゃんッ!!」
「…ふふッ!」
はやて は右手のシュベルトクロイツを天に向かってその先を向けた!
「夜天の光よ!我が手に集え!祝福の風…リィンフォース!セット、アップ!!」
その瞬間、はやて の周りに黒と白の魔力が集まり、次第に騎士甲冑を生成していった!!
「最後に…ッ!!」
『プテラ!トリケラ!ティラノ!』
天から紫色の光の球体が はやての背へと落ちてきた!
その光は着地すると共に弾け飛び、中から紫色の仮面ライダーが出現した!!
「夜天の王を守護する欲望の王ッ!!仮面ライダーオーズ!!」
『プットッティラ~ノッ!ザウルゥゥスッ!!!!』
「え…映司!?」
「映司さん!!よかった…生きていたんだ…」
「ふんッ!…たく、心配かけさせやがって…」
アンク達の目の前には…
守護騎士 ヴォルケンリッター
夜天の王 八神 はやて
そして…
欲望の王 仮面ライダーオーズ プトティラコンボが現れた!!
「この力は、もう破壊の為の力じゃない…!この世界、そして俺たち家族を守る…『破壊者』から『守護者』へと変える力!!」
作品名:ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第11部 後編 作家名:a-o-w