二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

大切な場所

INDEX|3ページ/3ページ|

前のページ
 

(き)「ん?昨日の話の続きになるなら俺は、その話を聞く前にこの場を去るぜ。」
(団)「違うって!庄左ヱ門の事だよ。」
(き)「えっ?」
(団)「庄左ヱ門ときり丸って、出会いの場所とか・・・・思い出の場所って無いの?」
(き)「思い出の・・・・場所・・・?」
(団)「うん。俺と金吾の場合・・・此処・・・・この屋上が俺と金吾の出会いの場所であり・・・・思い出の場所。」
(き)「あるぜ。出会いの場所よりも大切な場所・・・・」
(団)「大切な場所か・・・・その響きもいいな・・・でっ?どこ?」
(き)「大切な場所ってホイホイ人に言っていいのか?」
(団)「それもそうだな・・・・」
(き)「でっ?その大切な場所がどうかしたのか?」
(団)「うん。この間。金吾とこの屋上で話しているときに、すごいことがあったんだ。」
(き)「すごいこと?」
(団)「うん。昔の俺と金吾が出てきた。」
(き)「昔の?」
(団)「うん。そこにきり丸と庄左ヱ門も出てきた。」
(き)「俺たちも?」
(団)「俺な。昔のお前を見ていると、好きなやつ庄左ヱ門かな~と思って・・・」
きり丸は、かなり驚いていた。自分の好きな人が団蔵に知られてしまったことも驚いてはいたが、昔にも自分と庄左ヱ門が会っていた事にびっくりしたのだ。
(団)「もし・・・その思い出の・・・・・いや、きり丸にとっての大切な場所・・・庄左ヱ門を連れて行ってみては、どうかな?きり丸が本当に庄左ヱ門の事を好きならね。」
(き)「え・・・・うん。考えてみる。」
そして、チャイムが鳴り一時間目が始まった。
庄左ヱ門はテストをスラスラと解いていた。
きり丸は、集中してテストを受けることができなかった。
庄左ヱ門は、そんなきり丸が心配になった。
一時間目が終わり・・・・
(庄)「きり丸?どうしたの?」
(き)「えっ!庄左ヱ門!どうしたの?この通り元気だよ!」
(庄)「・・・・・・何かあったの?」
(き)「いや・・・・庄左ヱ門・・・・少し頼みがあるんだけど・・・・」
(庄)「何?」
(き)「今日・・・・一緒に来てほしい場所があるんだ・・・どうしても・・・」
(庄)「何処?」
(き)「・・・・・・俺たちの大切な場所・・・」
(庄)「わかった。今日の部活は休んでいくよ。」
(き)「いいの?」
(庄)「だって・・・・頼みなんでしょ?きり丸が頼むからには、何かあると思うし。」
(き)「ありがとう。じゃあ、今日の放課後その場所で待ってるから!」
そして、放課後・・・・・
庄左ヱ門は、約束の場所に行った。
そこは・・・・・・
(き)「やっぱりここが俺たちの大切な場所だよね・・・・庄左ヱ門。」
(庄)「だね・・・・・・それにしてもまだ、あったんだね。この公園。」
そう、それは、誰も使わなくなった小さな公園だった。
ほとんどが木でできてあり紐もいつのものかわからないほど古かった。
(き)「ちょっと・・・・真剣な話になるんだけどいいかな?」
きり丸は、いきなり本題を言おうとした。
(庄)「ん?」
(き)「俺・・・・俺・・・・庄左ヱ門が好きみたい・・・・」
(庄)「えっ・・・・でも、僕男・・・・」
その時、団蔵たちの時みたいにその公園が光りだした。
(庄)「これって・・・・」
(き)「これが、団蔵が言っていた。」
そこには、昔の自分たちらしい二人がいた。
さっきの公園で遊んでいるところだった。
(庄)「あれって・・・僕たち?」
(き)「ああ。団蔵が言うには、昔の俺たちみたい。」
(庄)「へ~」
その時二人の頭の中に言葉がよぎった。
(庄)「摂津のきりまる・・・・」
(き)「黒木庄左ヱ門・・・・・」
あの時と一緒だった。
そして、現在に戻った。
(庄)「あれが昔の僕か・・・・」
(き)「昔の俺も庄左ヱ門が好きだったのかな・・・」
(庄)「たぶんそうだと思う。僕の記憶が正しければだけどね。」
(き)「えっ・・・・」
(庄)「昔の僕も今の僕も気持ちは一緒って事みたいだね。」
(き)「それって・・・」
(庄)「僕も・・・・きり丸の事好きみたい。」
(き)「庄左ヱ門!」
きり丸はうれしさのあまりに、庄左ヱ門に抱き付いていた。
(庄)「ちょっ!きり丸~」
(き)「ありがとう!庄ちゃん!俺も!庄ちゃん大好き!」
二人は、今日あった事を忘れないようにキスをした。
こうやって、二つの恋がハッピーエンドで幕を閉じた。
作品名:大切な場所 作家名:mai