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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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オープニング 『街の異変』


2004年 7月28日
【僕達は夏休みの初日にドラえもんにとある無人島へ連れて行ってもらった。
誰にも邪魔されず好きなことをやって思う存分バカンスを楽しんだ。
そして、帰宅の日・・・
三日も見ていない家族の顔が見れると思うとなんだかうれしい気分になる。
だけど、待っていたのは悪夢だった。】
のび太の部屋の中にどこでもドアが現れた。そしてその中から4人の少年少女と1体の青いロボットが出て来た。
「うわぁ〜すっげー楽しかったぜ!!」
「あ〜やっとママに会えるよ。」
「いざ家族の顔を何日も見ないとなるとこいしい思いをするものね。」
「でも楽しかったよ。ありがとうドラえもん。」
「おやすいごようだよ。じゃあ僕は久しぶりにミーちゃんに会いにいってくるよ。」
「そんじゃあ俺達も帰るからな。」
「じゃあね、のび太さん。」
「うん、バイバイ。」
と、会話を交わした後、のび太以外の3人は部屋を出て、玄関から外へ出た。部屋から出たのを見ると、のび太はバックの中の荷物を少し整理し、
「僕もママに顔を見せてこなきゃ。」
と、言い、のび太は階段を下りて1階のキッチンへ向かった。
「ママただいま。・・・・・・あれ、ママどうしたの?」
のび太の母親である野比玉子は屈んで何かをしていた。
「ママ!ねぇママったら!」
と、のび太が叫ぶと、玉子はゆっくりと振り返った。
「ああ〜〜〜。」
玉子は変な唸り声をあげていた。
「ま・・・・ママ?い・・・一体どういうこと!?」
そして振り返った玉子の後ろにのび太の父親ののび三の姿があったが頭と胴体が切り離されており、頭の半分は頭蓋骨が露出していた。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
のび太はしばらく硬直していたが、玉子が近づいてきたので我に返った。
「ママが変だ!ここは逃げないと。」
と、言い、玄関に向かい、玄関の戸を勢いよく開けた。
「な・・・・・・なんだこれは!?」
周りには血だらけで倒れている人、それに群がる人々、玉子みたいに四つん這いになっている人などがいた。更に、あちこちで火災が起きていた。
「う・うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!?????」
のび太は尻餅をついて、悲鳴をあげていた。すると手元でカチャッという音がした。
「え、何これ。拳銃?」
のび太が拾ったのは黒光りする9mm口径のハンドガンだった。
「これ確か一般的な警察官が使うハンドガンでベレッタM92だったな。この銃・・・そこに居る警察官のものかな?」
と、のび太が言っていると、変な呻き声をあげた人達が近づいてきた。
「うわっ!とにかく逃げないと。何処か大きな建物・・・・・・・・・学校だ!!とりあえず学校に逃げ込もう。」
のび太は全速力で学校へ向かった。しかし、所々で火災が起きていたり自動車が放置されていて、道が塞がれている所が多々あった。
「くそっ、かなりルートが限られている。後は、デパートの倉庫を横切るルートしかないか。」
と言うと、のび太は急いで倉庫に向かった。倉庫を目前にして、のび太は驚いた。
「うわっ!かなりの数の変な人が居る!!血だらけだし、変な呻き声もあげてるよ。だけど学校に行くには、この倉庫を通らなきゃいけないし。」
と、のび太が言っているうちにも、変な人達は近づいて来る。
「くっ。ここはなんとか擦り抜けるしかない。」
と言うなり、のび太は姿勢を低くし、全速力で駆け抜けた。そして、倉庫の中に半ば逃げ込むように入った。
「ふう、なんとか逃げ切った〜〜〜。だけどここで休んでられない。休むのは学校に着いてからにしよう。」
のび太はすぐに体を動かした。倉庫を出た所も火災がたくさん起きていたが、一つだけ進める道路があった。
「よかった〜〜〜〜。学校へは行けるぞ。皆も学校に逃げているといいけど。」
と、のび太は言い、歩いて学校へ向かった。
校門から学校の敷地内に入ると、ある光景を目にした。
「なんだあれ。・・・・・・・・うわっ、2匹の犬が死体を喰ってるよ。わっこっち見た!!」
次の瞬間、2匹の犬はのび太に走って向かってきた。
「が、学校は目の前だ。学校に逃げ込もう。」
のび太は急いで学校に入った。
「ふう、なんとか逃げ切った。とりあえずそこらへんの部屋で休もう。」