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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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CHAPTER1 学校の恐怖 AREA1『仲間との邂逅』


のび太の目の前には1つの大きな扉があった。
「あの教室・・・・・・確か保健室だったな。一度入って休もう。」
と、言って、扉を開けて中に入った。
「の、のび太じゃねぇか!」
保健室の中には、ジャイアンや見慣れた人物、数人の、見ず知らずの人達がいた。
「ジャイアン!それにみんなも・・・!」
「のび太さん。無事だったのね。」
「ノロマなお前がよく生き残ってたな。・・・それにしてもあれは何だったんだ?前に映画で見たゾンビっていうのに似ているけど。」
スネ夫が言うと、ジャイアンも喋った。
「それなら俺も知っている。死んだはずの人間が人を襲うって言う内容だった気がする。これからあの変な奴等をゾンビと呼ぶことにしよう。」
ジャイアンとスネ夫の会話が終わると、のび太は気になっていることを、ジャイアンに尋ねた。
「・・・この人達は?」
「とりあえず学校に逃げてきた生存者達だ。皆遠くに行ってて帰ってきたらこの騒ぎに巻き込まれたんだとよ。」
「そうか・・・あなたは確かこの学校の生徒会長の・・・」
とのび太が言うと、のび太が見ていた一人の女の子が喋った。
「緑川聖奈よ。宜しくね。」
次に、長椅子に座った。男の子が喋った。
「俺は同級生の翁蛾健治だ。」
次にその傍に居る小さな男の子が喋った。
「僕は一年生の山田太郎。」
そして最後に、ベッド付近に居る40代くらいの成人男性が喋った。
「私は町内会長の金田正宗だ。」
のび太も自己紹介をした。
「僕は野比のび太。宜しく。」
一通り紹介が終わると、ジャイアンが話をした。
「とりあえず今はここで待機しているが直にここもやばくなるかもしれねぇ。これからどうするか考えてるんだが今ひとつ思いうかばねぇんだ・・・」
ジャイアンは考え込んでいた。
のび太は聖奈と言う女の子の元へ向かった。
聖奈の方から喋りだした。
「あなたは、野比のび太さんでしたよね。」
「うん。君は緑川聖奈さんでしたよね。」
「はい。そうです。」
「じゃ、宜しく。」
「こちらこそ。」
その頃、長椅子に座っている健治は一人で喋っていた。
「まったくよ、どうなっちまってんだ!なんなんだあの化け物共は!?護身用のナイフがあったから命からがら逃げてきたけどこんなの狂ってやがるぜ!」
傍にいた太郎という1年生の男の子も喋りだした。
「僕のパパもママも皆お化けに襲われてお化けの仲間になっちゃった。パパ・・・ママ・・・」
太郎は軽く泣いていた。
そしてまだのび太と聖奈は会話をしていた。
「あの、のび太さん。」
「え、何ですか?」
「この学校、治療用の薬品となる薬草をプランターに植えているそうなんですが。もし、見つけたら私に渡してくれませんか?」
「どうするんですか?」
「私、薬草の調合は少し出来るので、傷を治すことが出来ます。」
「そうなんですか。是非お願いします。」
のび太と聖奈が話し終わると、ジャイアンが皆に向かって、話し出した。
「よし!じゃあ皆で分かれてこの街から脱出する方法を探そう。」
すかさずスネ夫が返した
「確かに効率いいけど・・・危険も大きくないかい?」
健治も話に加わる。
「俺は別にいいけどよ。女、子供はどうすんだ?」
そしてジャイアンが自分の意見を話した。
「1チーム2人ずつに分かれて探索をしようぜ。」
それを聴くと、太郎はすかさず近くの健治の元に走った。
「じゃあ僕このお兄ちゃんと行く!」
「ケッ、ガキのおもりは苦手なんだがな。」
健治は嫌々ながらも太郎と同行することにした。
「僕は聖奈さんを連れて行くよ。」
スネ夫は聖奈を誘った。
「宜しくね。スネ夫君。」
聖奈もそれに同意した。
その後、のび太はあることを思った。
(って事はもしかして・・・静香ちゃんと!!!)
すかさず静香が言った。
「それなら私は武さんと行くわ。」
「ええ〜〜〜!!!じゃあ僕は金田さんと・・・」
金田はすかさず喋った。
「私は絶対に行かないぞ!ここで救助隊が来るのを待つ!!」
この場を仕切っているジャイアンが言った。
「って事でのび太は一人な。」
「そんな〜〜〜〜〜!!!」
のび太は嘆いていた。
ジャイアンは更に続ける。
「よし、それじゃあ俺と健治は2階を探索する。後の人は1階を探索してくれ。」
そしてスネ夫がある機械を持って喋った。
「さっき通信機を見つけたんだ。皆持っておくといいよ。」
「何かあったらこれで連絡して皆で助け合っていきましょ。」
ジャイアンが皆に向かって言った。
「よし!それじゃあ全員散開!!」
しかし、太郎が申し訳なさそうに言った。
「そ、その前に僕トイレに行きたいんだけど・・・」
健治は普通に驚いた。
「はぁ!?付き添いなんて俺は御免だぜ!」
健治は露骨に嫌な顔をした。しかし、スネ夫がのび太に向かって言った。
「のび太お前行けよ。」
のび太は怒ったような驚いたような顔をして言った。
「はぁ!?なんで僕が!!?」
スネ夫は理由を言い出す。
「今、手が空いてるのはのび太だけだろ?いいから行って来いよ。」
すると太郎が小さな声で言う。
「ああ・・・もう出そう・・・。」
「あーーーーーーー!もう解った。!!早く行くぞ!!」
のび太は仕方なく引き下がった。そして無事にトイレの中に入れた。
のび太は個室の外から話し掛ける。
「まだ〜?」
太郎は応える。
「う・・・まだ〜・・・。」
「たくぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
のび太は何かに気づいたようだ。
「太郎・・・もう少し出してろ。」
太郎は呟く。
「・・・・・え?」
「ああ〜〜〜。」
3体のゾンビが呻き声を出して近づいてきた。
「うわっ!3体もいる。太郎君もいるから今度は逃げられない。この場は凌ぐしかない。」
と言うと、のび太はポケットに入れてあったベレッタM92を出して構えた。
「僕だって逃げてばっかりじゃない!射撃には自信がある!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
のび太は向かい来るゾンビに向かって、銃を撃った。
バァン!
激しい銃声をたてた。次の瞬間、3体の中の1体の首に直撃した。当たったゾンビは、首がもげて、仰向けに倒れた。だがしかし、残りの2体が近づいてくる。
「くっ、太郎には触らせないぞ!!」
と言うと、のび太は一度距離をとってから、2体目に狙撃した。見事、頭に命中し、2体目も倒した。
「よし、あと1体。」
そしてのび太は、3発程撃った。ゾンビの腹部あたりに命中した。ゾンビはその場に倒れた。のび太は安堵の表情を浮かべ、太郎に話し掛けた。
「ふぅ・・・終わった。もう大丈夫だ。皆の所に戻るぞ。」
保健室に戻ると、のび太は、トイレでの出来事を皆に話した。
「なんとか無事に終わったよ・・・」
静香は感心していた。
「凄いわのび太さん。1人で3体のゾンビを倒しちゃうなんて。」
健治も感心していた。
「へっ、やるじゃねぇか。」
ジャイアンも喋った。
「のび太もやるようになったじゃねぇか。スネ夫、どうだできたか?」
スネ夫は、保健室にあったパソコンを操作していた。
「ちょっと待って・・・・・よし!侵入成功。今から防火シャッターを開けるよ。」