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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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「よしそれじゃあのび太は理科室へ行って、他は学校内の探索だ。じゃあ解散だ。」
とジャイアンが言うと全員はバックにジャイアン以外に配分された銃火器の弾丸を入れた。ジャイアン曰く銃火器を使うより自分の拳の方が戦いやすいらしい。そして全員は保健室を出た。のび太は理科室へ向かっていた。そしてそれを追う人影があった。のび太がそれに気づいた。
「聖奈さん!どうしたの?」
「のび太さん、どうして自分から名乗り出たんですか?」
「それは・・・・・・・安雄さ。」
「安雄さん?」
「おそらく理科室には安雄をあんなにした怪物がいると思う。僕はそいつを絶対に許せない。だから僕が倒すために名乗り出たんだ。」
「そうですか。のび太さん。・・・・・・・・・・・・・・・・・絶対に死なないでくださいね。」
「ああ判ってるさ。じゃあ行ってくるよ。」
と言うとのび太は理科室へ駆けて行った。やがて、3階に着いたのび太は理科準備室に入り、鍵を使って理科室へ入った。
「中は割と普通だな。安雄を襲った化け物も何処かに移動したのかな?」
そう言ってのび太は進もうとしたが、滑って尻餅をついてしまった。そのおかげでのび太は命拾いをした。先程までのび太がいた場所に何かが飛んできた。
「何だ!!」
飛んできた"それ"は長くて紅く、とても速かった。それはすぐに引っ込み、天井から何かが下りてきた。それはかなりの巨体で、外見はカメレオンのような体、体の色は主に緑、所々血管が浮き出ている。大きく開いた口には、銀色に光る牙とさっき天井から飛んできた紅い舌を見せていた。獲物を見つけた怪物は大きな鳴き声をあげた。
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!」
「嘘だろ!なんてでかさだ!!」
のび太はあまりの巨体に驚いていた。すると、怪物は容赦なくのび太に向かって噛み付いてきた。咄嗟にのび太は横に避けた。しかし、怪物もすぐさま舌でのび太に向かって攻撃した。のび太はその舌に当たってしまった。
「うあっ。」
多少よろけはしたものの、のび太は体勢を整え、怪物に照準を合わせてハンドガンを撃った。しかしそんな小火器で押せるはずもなく、すぐさま向かってきた。今度は横に素早く避けた。そしてハンドガンのカートリッジを装填すると、のび太は怪物の頭を狙った。
「たとえ図体がでかくても脳がある頭が弱点のはず。ピンポイントで狙う!!」
そう言ってのび太は引き金を引いた。しかし引き終わる前に、異変がおきた。さっきまでいた怪物が消えたのだ。
「なにっ!何処へ行った!!」のび太は周りを見渡した。しかし怪物の姿は見えない。ふとのび太は自分に向かって来る音に気づいた。
「何だこの音は?・・・・・・・・・・まてよ、相手はカメレオンみたいなやつだった。カメレオンってのは自分の色を変化させ、風景と同化させる。んでその色を保護色と言ったっけ。たしかそれで敵から見つかりにくくするんだったな。ということはこの音は奴の足音か!!!」
のび太は音の正体に気づくと、全速力で理科室のドアの所まで行き、理科室の反対側まで行った。そしてそこにある蛇口をおもいっきり捻った。蛇口から勢いよく水が出てきた。そうこうしているうちに怪物が姿を現し、こっちへ向かっていた。
「よしっ来るなら来い!」
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
唸り声をあげ、怪物はのび太へ向かっていった。しばらくのび太は難なく避けていたが、次第に疲労が溜まり、避けるのが難しくなっていった。それを見計らったように怪物は保護色形態になった。
「見えなくなった!だがもうそろそろのはずだ。」
のび太がそう行った時には、既に床に水が溜まっていた。さっき捻った蛇口の水が溢れ、床を水浸しにしたのだ。そのおかげで化け物が姿を消しても、足音が目立つようになった。
「よし、この水のおかげで怪物の足音が目立つぞ。これでどこにいてもだいたい判る。」
そしてのび太は一度怪物から距離をとり、ハンドガンを構えた。
「まずは足を狙う!喰らえ!!」
するとのび太はハンドガンを5発程連射したにもかかわらず、全弾命中した。これはのび太にこそ為せる技である。のび太はかつて約500メートル以上先の小さな空き缶に銃弾を全段命中させたこともある。今回、この極限状態でのび太は格段に観察能力と戦闘能力が向上し、足音と水しぶきから相手の姿を捕捉することも出来るようになった。だからこんな人並み外れた事も出来るようになったのだ。足に5発の銃弾が当たった怪物はダメージはほとんど無いように見えたが、動きが少し遅くなったようだ。
「まずは相手の動きを遅くする!これで戦況は良くなるはずだ!」
続けてのび太は銃弾を怪物のそれぞれの足にぶち込んだ。切羽詰まった怪物は舌を目茶苦茶に振り回した。冷静なのび太はそれを難無く避けた。
「怪物が暴走したってことはそろそろ怪物の方も体力が減ってきたって事だな。後もう少しだ。」
するとのび太に向かって怪物が行った。のび太はショットガンに切り替え、射程距離に入るのを待った。そして怪物がのび太に向かって突進した。のび太はすかさず引き金を引いた。・・・・・・・が、しかし引き終わる直前に怪物はのび太の視界から消えた。
「何っ!何処へ行った!?」
するとのび太が気づいて右を振り向いた。怪物は大口を開けて突進してくる。怪物との距離は3メートル程しかない。今のび太は壁際にいるので、後ろに避けることも出来ない。絶体絶命と思われた時、のび太は怪物の下顎を思いっ切り上に蹴り飛ばした。と同時に、怪物の下をくぐって怪物の後ろに出た。
「こいつを喰らえ!」
と言ってのび太はショットガンを2発程撃った。
「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」
怪物は大きな唸り声をあげた。
「よし、一度距離を取ろう。後もう少しのはずだ。」
のび太はそう言うと教卓の方まで向かった。しかしその時、のび太は油断した。全速力で向かって来る怪物に気づかなかったのだ。
「しまった!!!」
怪物は舌を伸ばし、のび太を吹き飛ばした。その時、銃を落としてしまった。
「しまった!銃が!!」
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
怪物は唸り声をあげ、のび太に突進してくる。しかし次の瞬間、誰かの声が聞こえた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ドバァン!
理科室の扉が勢いよく吹き飛び、入ってきたのはコルトM79グレネードランチャーを装備した安雄だった。
「安雄!」
「喰らいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そして安雄は持っているグレネードランチャーを連射した。しかしやがて弾が切れた。
カチッ、カチッ。
「チッ弾切れかよ!」
「安雄危ない!!」
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」