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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA2『出木杉英才』


のび太達は橋を渡って道なりに進んでいた。橋を真っ直ぐ少し行った所で道が突き当たって右に曲がっていた。のび太達は右に曲がり、真っ直ぐ行くと、左に鋼鉄性の扉が一つと、右に曲がる道が一つあった。のび太は先行して左にあった鋼鉄性の扉を開けようとした。
ガチャガチャ。
「開かないな。また鍵が掛けられてるみたいだ。右の通路へ行こう。」
と言うとのび太達は右の通路を直進する。突き当たった所で、右に曲がっていた。全員は右に曲がり直進した。すると、とんでもないものが道を塞いでいた。
「・・・・・・この大岩何でこんな所にあんの?」
のび太が疑問を投げ掛けた。それにスネ夫が答える。
「ここは迂回するしかないんじゃないか?何処かでこれを破壊する物があるかもしれないし。」
「そうだな。・・・迂回するか。」
と言うとのび太達はその場を離れた。すると・・・・・・・
ゴゴゴゴゴゴ
後ろで何かの音がした。しかし、のび太達には聞こえていないのか、気づかずにそのまま前進する。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
更に音が大きくなる。流石にのび太達も気がついて、後ろを振り返った。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
かなりの轟音が響いた。そしてスネ夫が喋る。
「もしかしてあの岩こっちへ向かって・・・・・。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
大岩はのび太達に向かってかなりの速さで転がって来た。するとのび太が叫ぶ。
「走れぇぇ〜〜〜〜!!!!」
全員は直ぐさま走った。しかし、大岩はそれを越える速度で転がって来て、徐々に距離を詰められる。しかし、暫くすると左への横道が見えてきた。そして全員はその横道に避難した。
ドガッ
大岩が向こうの壁に激突した音が聞こえた。すると全員は安堵の溜め息をついた。
「はぁ〜。何よ今の!」
「何かの罠かな?」
「でもこれで先へ行けるようになった。行こう!」
と言うとのび太は一人で進んで行く。他の皆も反対する理由はなかったので、大人しくついて行った。さっきまで大岩があった場所には、右へ続く道があった。のび太達はその中へ入る。中は広い空間で、幾つかのランプが壁に掛かっていたので、明るかった。その部屋の中央辺りには80cm×250cm程度の楕円形の穴が空いていて、その付近にある人が通信機で誰かと話をしていた。
「・・・はい、作戦は成功です。ちゃんと"アレ"も回収しました。後は彼等と戦わせて戦闘データを録れば全て終了です。証拠?証拠なんて残りませんよ。政府には原子力発電所の事故と伝えてあります。全てが終了次第、街ごとね・・・それではこの辺で・・・。」
そのある人が通信機を切ると、のび太が前に出て、その者の名を読んだ。
「出木杉!!」
後ろの声に気づくと、出木杉は振り向いた。
「!!!のび太君か・・・。よく無事だったね。とても心配してたんだよ。」
「さっき通信機で話してたのは・・・ナムオアダフモ機関なのか?」
「・・・・・何を言ってるんだい?今のはジャイアン君と話をしてたんだよ。」
「何でお前がジャイアンの通信機の周波数を知ってるんだよ!この通信機はたまたま見つけた物なんだぞ!」
その時、出木杉は少し下を向いた。
「・・・・・・・いやはや、君みたいな屑が此処まで嗅ぎ付けていたなんて思いもしなかったよ。」
「はる夫が言っていた裏切り者はお前の事だったんだな!そしてはる夫を殺したのも!」
「・・・・・・・そうだよ。知らなくていい所まで知ってしまったんだからね彼は。」
「何故だ!何故僕達を化け物共と戦わせるんだ!!」
「地元の警察はトロイからね。色んな世界を旅して色んな人達を救っている君達の方が、戦闘能力が高くてデータが録りやすいんだ。現に此処まで生き残っている事が何よりの証拠だね。」
「お前のせいで大勢の人が死んだんだぞ!人の命をデータ扱いするな!!」
と言うとのび太はベレッタM92を構え、出木杉に向けた。出木杉は顔色一つ変えず、のび太に喋った。
「どうしたんだい?そんな物騒な物を構えて?」
「撃つぞ!!」
「撃てるものなら撃ってみるがいいさ。」
「ほ、本当に撃つぞ!!本当に本当に撃つぞ!!!」
と言いながらものび太はまだ出木杉に撃てずにいた。やがて、痺れを切らした出木杉が持っていたハンドガン、『FNファイブセブン』を撃った。弾丸はのび太の近くの地面を直撃し、その瞬間、岩の破片が飛び散り、その一部がのび太の頬に当たった。
「君は優し過ぎるんだよ。いいかい?僕は仲間だった君達を何も感じずに、それこそあの怪物達を始末するように殺すことが出来るんだよ。僕達は君達を裏切ったんだよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・じゃあそろそろ・・・・・・。」
と、出木杉が言った瞬間天井から何かが降下してきた。
「GYAOOOO!!」
降りてきた"それ"は奇声をあげた。"それ"の姿は真っ黒な蜘蛛のような身体をしていて、大きさは2.5mはあった。
「何だ!!?」
何かと思い、出木杉は振り向いた。そして、驚いた様な表情をして言った。
「!!コイツ!?何故こんな所に・・・!」
すると、蜘蛛の怪物が口から糸のようなものを吐き出した。出木杉は咄嗟にそれを後ろに跳んで避けたが、後ろにあった大穴に落ちてしまった。
「しまった!!うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー・・・・。」
「出木杉!!やるしかないか・・・。」
と言うとのび太は蜘蛛の怪物に銃を向けた。すると、スネ夫がのび太に喋る。
「のび太!僕達も戦う!」
そしてのび太がスネ夫の方を向く。その時、あらぬ事態に気がついた。
「スネ夫!上だ!!」
スネ夫の頭上にさっきの蜘蛛の怪物を小型化したような怪物が4〜5体現れた。更に続いてゾンビの犬や虫のような人型の怪物が大量に出現した。
「何っ!!・・・・・くそっ、聖奈さん!真理奈ちゃん!逃げながら戦うぞ!!」
「えっ!でものび太さんは?」
「のび太は大丈夫だ!僕達がここにいると、かえって邪魔になる!僕達のする事はこの大量にいる怪物共を引き付けることだ!!」
と、スネ夫が聖奈と真理奈に向かって叫ぶと、踵を返して怪物の方へ向き直ると、怪物に向かって叫んだ。
「掛かって来い!化け物共!!」
「GRURURURURURURURU!」
「SYAAAAAAAAA!」
「GYAOOOOO!」
怪物共は奇声をあげながらスネ夫達に向かって来る。スネ夫は手にした『FA-MAS』を連射しながら後退し、怪物を引き付けた。聖奈や真理奈も同様に迎え撃つ。聖奈は『グロック17』で遠くから撃ち、近くに敵が寄ってきたら、『H&K MP5K』で迎撃する。真理奈は『ベネリM3』で、固まっているゾンビ犬を数体一度に撃破していた。


その頃のび太も蜘蛛の怪物と戦っていた・・・・・・・・・・・。
「くそっ、図体がでかい割にはシャープな動きをするな。」
蜘蛛の怪物は左右にステップしながらのび太に接近していった。流石ののび太も、これでは狙いずらく、苦戦していた。