のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』
「・・・・・奴の攻撃の瞬間を狙って撃つしかないか。・・・・・・・それにしても奴と戦ってると、リアン達と行った、『未開の星』の鉄蜘蛛を思い出すな。」
と、思い出に浸りながらものび太は懸命に戦っていた。蜘蛛の怪物は白い蜘蛛の糸を吐いて、攻撃をしている。少し戦闘をしただけでも、天井から壁から地面まで蜘蛛の糸だらけになった。無論粘着性があり、粘着力が高いので、のび太は移動の制限をされた。
「・・・この蜘蛛の糸のせいでうまく間合いを取れないな。何とか回り込めないかな?」
するとのび太は後ろに回り込めないかと試してみたが、のび太の動きに合わせて蜘蛛の怪物も同じように動いた。
「やはり無理か。しっかりと張り付いてくる。まるでサッカーのディフェンダーだよ。」
とか言いながらのび太はなんとか回り込める方法がないかと考えていた。その間にも蜘蛛の怪物は、攻撃を仕掛けてくる。口腔から酸を3つ程吐き出したのだ。なんとかのび太はそれを避ける。
「危ないなぁー。しかも当たった地面がシューシュー言ってるし。直撃したら溶けるぞこれ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・待てよ。これを吐き出している間、奴は動けない筈。上手く誘って回り込めれば・・・!」
そして、のび太は蜘蛛の怪物に不即不離(即かず離れず)の間合いを保ち、先程の酸を吐き出した攻撃を誘った。
すると、蜘蛛の怪物は誘いに乗り、酸を吐き出した。のび太はその瞬間を逃さずに蜘蛛の怪物の横を擦り抜けた。そして反対側の壁まで走り、振り向いて銃を構えた。
「・・・・・・・・あれ?アイツ何処行った?」
のび太が振り向くと、さっきまで蜘蛛の怪物が居た所に、怪物は居なかった。
「・・・・・・・・・これは、なにかヤバイ気がするぞ。」
のび太は一通り部屋を見渡したが、蜘蛛の怪物は見当たらなかった。
「この短時間で一体何処に消えたんだ?」
作品名:のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』 作家名:MONDOERA