のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』
3人はそう言いながら、3つ並んだ鋼鉄製の扉を調べた。しかし、手前の2つの扉は開かなかった。しかし1番奥の扉は割と簡単に開いた。
「お、ここは開くな。中を調べてみるか。」
ジャイアンはそう言うと、中を調べ始めた。
しかし、中には特に気になる物は無かった。
「何も無いな。ここはハズレか。」
と、ジャイアンは言った。そしてその部屋から出ようとすると、いきなり扉が閉まった。
「!!!!!!!!!!!!!」
ガンガンガン!!!
ジャイアンは扉を叩く。しかし鋼鉄製なので生半可な力ではびくともしない。
「静香ちゃん!!太郎!!ここを開けてくれ!!!」
ジャイアンは静香と太郎に助けを求めた。しかし助けてくれる訳は無い。なぜなら、扉を閉めて扉の鍵を掛けたのは静香だったのだから。
「あ・・・・・・あ・・・・・・・。」
太郎は驚きのあまり、うまく声が出せない様子だった。
「・・・・・・・・・・・。」
静香は少しの間沈黙していたが、やがて太郎に近づくと、太郎を殴った。太郎は吹っ飛んで壁に激突した。
太郎は何も言えずにその場に倒れ込んだ。やがて静香はその場を離れた。少しすると静香は何処かに通信した。
「こちら『アフィマーサー』。潜入工作は良好。そして『ジャイアン』を監禁室に監禁しました。」
静香がそう言うと、通信の向こうから返事が来た。
「ご苦労。ではこれから動力室へ行き、エレベーターの電源を落とせ。それが終わり次第、引き続き潜入工作を遂行しろ。」と言うと、静香はそれに答える。
「了解しました。」
ピッ
静香は通信を切り、エレベーターで上に向かった。
作品名:のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』 作家名:MONDOERA