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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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「しかもこいつ頭が吹っ飛んでいる。・・・やっぱりここに誰かが居るのか?・・・しかもよく見ると、頭を一発で吹き飛ばされているぞ。・・・・・・ロケットランチャーか、グレネードランチャーをピンポイントで直撃させたって事だろうな。・・・・・・・・・・こんなところで考えても仕方が無いな。早くこの先へ行こう。」
と言うとのび太は慎重にその先へ進んだ。進んだ先は、一つの大きな扉があり、『動力室』と書かれていた。
「・・・・・動力室か。ここなら何か見つかるかもしれないな。」
と言うとのび太は動力室の扉を開けた。


その頃聖奈は、・・・・・・
「あっ、ここの扉は開くわ!」
聖奈は左から順に扉を開いていったが殆どの扉は開かず、やっと開いたのが『南原晃』というプレートが掛かっている扉だった。聖奈はその扉を開け、中に入っていった。中は一つの部屋で、左側に一つのベッドがあり、右側の奥には作業用のデスク、そのすぐ左には本棚があり、その左には、ロッカーがあった。
「ここには何かあるかしら?」
と言うと聖奈は探索を始めた。ベッド付近や本棚には何も無かったが、作業用のデスクを調べた聖奈が何かに気づき、呟いた。
「・・・この引き出し、鍵が掛かっているわ。私が持っているこの鍵で開くかしら?」
と言うと聖奈はバッグから銀色の鍵を取り出し、鍵穴に差し込んで、回してみた。
カチッ
鍵を回した瞬間、解錠の音がした。すると聖奈は徐に引き出しを開けた。
「これは『CD-R』かしら?・・・後でスネ夫さんに見せてこよう。・・・・・後探索してないのは、ロッカーだけだわ。」
と言うと聖奈はロッカーを調べた。ロッカーは3つ並んでおり、左側と真ん中の2つは何も無かったが、右側のロッカーは鍵が掛かっていた。
「・・・もう一つあるこの鍵で開くかしら?」
と言うと聖奈はバッグからさっきと同じ様な形状をした、銀色の鍵を取り出し、それを鍵穴に差し込み、回した。
カチッ
さっき解錠した時と同じ音を立てて、鍵は解除された。そして聖奈はロッカーを開いた。中には、長方形の袋があり、その中には大量の白紙の紙があった。長方形の袋の表面には、『A4印刷用紙』と書かれていた。
「これが印刷用紙ね。これで印刷出来る筈だわ。早くスネ夫さんの所に持って行きましょう。」
と言うと聖奈は『小実験室』へ走っていった。


その頃のび太は、動力室の扉を開けるところだった。
ガコン!
大きな音を立てて、動力室の扉は開いた。
「・・・・ここが動力室か。機械や蒸気の音がややでかいから、生物兵器の足音に気づかないかもしれないな。充分に気をつけよう。」
と言うとのび太は奥へ進んで行った。

暫く進むと、のび太は異変に気がついた。そして、足を止めて耳を澄ませ、考えた。
(・・・・・何か様子が変だな。微かだけど、僕以外の足音が聞こえる。でも人間じゃない、これは恐らく生物兵器の足音だ。)
するとのび太は、周りを見渡した。しかし、生物兵器も人間も見つからなかった。
(・・・・・・・何処にもいないな。・・・・・もしかして上か?)
と、のび太は考えると、上を見上げた。すると突然怪物の奇声が鳴り響いた。
「KSHAAAAAA!」
突然天井から、生物兵器が襲い掛かってきた。
「うわっ!!」
のび太は運よく直前で気づいたので、後ろへ跳んで避けることが出来た。すかさずのび太は『レミントンM870』を構えて、撃った。
ダァン!
「KSHAAAAAAAAAAAA!!」
生物兵器は悲鳴を挙げて、再び天井に張り付いた。
「今だ!一気に叩き込む!!」
と言うとのび太はバッグから、『ベレッタM12』を取り出し、天井にいる生物兵器に撃ち放った。
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
「KSHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
生物兵器は大きな悲鳴を挙げて地面に落ちて、倒れ込んだ。
「ふぅ、危なかったな。もう少しで攻撃を喰らうところだった。・・・そういえばこいつ、スライドフィルターに描かれていた『キメラ』っていう生物兵器だな。まさか天井を移動して来るとは思わなかったな。・・・取り敢えず天井に気をつけながらも、早く先へ進もう。」
と言うとのび太は先へ急いだ。道中に幾つかの『キメラ』が居たが、『レミントンM870』で怯ませた後に、『ベレッタM12』を撃ち込むことで、楽に倒せた。途中までの道程は一本道だったが、暫く進んだ所で右と正面の二つの道に分かれていた。のび太はまず、右の道を進んで行った。右の通路を進むと、すぐに突き当たり、更に右に曲がる通路があった。のび太はその通路を右に曲がり、直進した。すると、何かのダイヤルとディスプレイが表示されていた。それにはこう表示されていた。
『パスコード出力端末
パスコードは既に入力され、ロックは解除されています。』
「・・・・・・・・解除されているか。・・・・じゃあ引き返して、もう一つあった道を進もう。」
と言うとのび太は今来た道を引き返し、先程通っていなかった道を進んだ。その道を進むと、すぐに自動扉が見えた。その自動扉には、
『――動力室最深部――
特別な場合を除き、研究主任以外の入室を禁ずる。』
と書いてあった。
のび太はその中に入って行った。
その中には、研究所の動力の中枢と思われる大きな機械があった。
「この機械の何処かに端末がある筈だ。探そう。」
と言うとのび太はその機械とその機械の周辺を探索した。扉がある所の反対側を探そうとした時、のび太はある死体を2つ見つけた。
「こいつはキメラか。例によって、一発で頭を吹っ飛ばされているな。・・・・・近くに端末の様な物がある。これを操作していたのか?」
と言うとのび太は近くにあった端末のディスプレイを見た。それにはこう書いてあった。
『研究所動力制御端末
エレベーターの動力は既に供給されています。
エレベーターの電圧を落としますか?』
それを見たのび太は呟く。
「・・・ここでエレベーターの電圧を供給する作業をしていたって事か?まぁ電圧を落とす必要は無いから、この端末はこのままにしておいて大丈夫だろう。・・・・・・そういえば休憩室があった通路の奥の方へ行ってなかったな。そっちへ行ってみよう。」
と言うとのび太は元来た道を引き返した。


その頃、聖奈は走って小実験室へ向かっていた。

やがて、小実験室に着いた。
ガコン
音を立てて小実験室の扉が開く。
「スネ夫さん。印刷用紙とCD-Rを発見しました。」
と、聖奈が言うと、スネ夫が言う。
「ほ、本当!?」
と、スネ夫が言うと、聖奈はバッグからA4印刷用紙とCD-Rが入ったCDケースを取り出した。それを見たスネ夫が言う。
「・・・CD-Rは何も記録されていないし、印刷用紙の枚数も充分。これで何とかなりそうだ。」
と言うと聖奈は喋る。
「よ、良かった・・。」
と言うと、真理奈が喋る。
「あれ、そういえばのび太君帰ってきてないね。」
真理奈がそう言うと、聖奈は驚いた。
「え!のび太さんまだ来てないんですか!?」
と言うと聖奈は扉の方を振り向き、言う。
「じゃあ私、のび太さんの所へ行ってきます!」