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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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のび太はハンドガンを撃った。しかし、全てアフィマーサーの腕に弾かれた。そして、アフィマーサーは、2つに分かれた頭部に搭載されたハンドガン状の銃をのび太に撃った。
タン!タン!タン!タン!タン!タン!
「うわっ!!」
のび太は何とか9mmパラベラム弾を避けた。
「あら、中々やるじゃないの。じゃあこれはどうかしら?」
と、アフィマーサーが言うと、アフィマーサーの右手が収納され、代わりにショットガンの様な銃口が展開された。
ダァン!
アフィマーサーはショットガンを発砲した。
「ぐっ!」
のび太は散弾を避けきれず、弾丸が数発掠ってしまった。
「命中精度に長ける散弾銃を避けるとは中々やるわね。やはり数々のパーフェクションB.C.W.を倒すだけのことはあるわ。」
と、アフィマーサーが言うとのび太は訊く。
「『パーフェクションB.C.W.』?何だよそれは?」
すると、アフィマーサーが言う。
「何(いず)れ判るわ。まぁ貴方が戦ってきた生物兵器の事ね。」
と、アフィマーサーが言うと、アフィマーサーは急接近して来た。
シャッ!
ガリッ!
「!!!これは!!??」
アフィマーサーの両手を見たのび太が驚いた。アフィマーサーの両手は、いつの間にかナイフの様な鋭利な刃物に変わっていた。
「貴方には、遠距離からの射撃より、近接戦闘の方が効きそうだからね。悪いけど、近接戦闘で行かせてもらうわ。」
と言いながらアフィマーサーはのび太に切り掛かる。
シャッ!シャッ!
ナイフが空を切る音が聞こえる。のび太は何とかナイフの斬撃を回避していた。すると、ナイフが壁を切り付けた。
「壁が欠けた!?こんなもん喰らったらただじゃ済まない!!!」
と、のび太が驚く。しかし、それを気にせずに、アフィマーサーは、少しも休まずに、ナイフでのび太を切りつけようとする。のび太はナイフの斬撃を巧(うま)く回避するが、やはり疲労が出て来て、体制を崩し、ナイフの斬撃の軌道上に入ってしまった。
「!しまった!!」
ここままの軌道で斬撃が進んだら、のび太の首が切れる。ところが、のび太はハンドガンを構えて、ナイフを狙撃した。
タン!
カキィィィィィン!!
ナイフは9mmパラベラム弾の直撃によって、軌道をずらされた。
「・・・これは!!」
アフィマーサーが驚き、一歩退いた。のび太はその隙を見逃さなかった。
「今だ!!」
と言うとのび太はバッグから『コルトM4カービン』を取り出し、連射した。
タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!
「ぬうっ!」
と言うとアフィマーサーはのび太から距離を取った。のび太の方は、『コルトM4カービン』の弾薬が尽きたので、リロードをしている最中だった。
「・・・・・・・どうやら貴方を見縊(みくび)っていたようね。最大スペックで作動するわ。」
するとアフィマーサーの左手にあったナイフは収納され、代わりに、何かの銃口が現れた。
(今度は遠距離戦か・・・?)
と、のび太が考えていると、銃口から銃弾が発砲された。
ガガァン!
(・・・・これはマグナムか。ショットガンじゃないから避けるのは割と楽だな。しかし、これで終わりでは無さそうだな。)
と、思考を張り巡らしていると、アフィマーサーがナイフを展開している右手で斬り掛かってきた。
「わっ!」
のび太は咄嗟に避けようとしたが、左の二の腕を斬られてしまった。
「くっ、遠距離と近距離を使い分けるって事か・・・。」
とのび太が言うと、アフィマーサーが喋る。
「ふふ、その通りよ。悔しいけれど私の照準性能は貴方より劣っているわ。しかし、兵器の使い方では私の方が遥かに上回っているわ。銃だけでは勝てないのよ。」
と言うとアフィマーサーが接近してくる。するとのび太は考えた。
(こんなアンドロイドとまともに戦っていても、はっきり言って勝ち目は無い。どうにか奴の機能を停止出来ればいいんだけれど、あの兵装は厄介だ。近距離か遠距離かどちらかに限定できれば勝ち目もあるんだけど・・・。・・・・・・・・・・ん?待てよ、アンドロイドは人間とは目の構造が違う筈。確か人間の眼球は光を吸収して物が見えるんだったな。アンドロイドはおそらく人間と同じライトセンサー(光感知)かサーモセンサー(熱感知)だな。・・・・・・・・・・・・・・・・・・もし奴の眼がサーモセンサー(熱感知)だとしたら、"アレ"が使えるな。一度試してみるか。)
そう考えるとのび太は、接近してきたアフィマーサーの斬撃と銃撃を避けて、アフィマーサーと距離を取った。そしてバッグから"何か"を取り出そうとしていた。
「今更何をしようと無駄よ。貴方は私に殺されるのよ。」
と、アフィマーサーが言ったが、のび太は気にせずにバッグから"何か"を取り出した。その"何か"とは前に聖奈が全員に配った火炎瓶だった。そしてのび太はそれをアフィマーサーの頭に向かって投げ付けた。
「!・・ぬぅ!!火炎瓶か!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でもまさかこんな物で私を倒せると思っているんじゃないんでしょうね?」
とアフィマーサーがのび太に言う。しかしのび太は既にアフィマーサーのすぐ近くまで接近していた。そしてのび太はアフィマーサー右手をグレネードランチャーで吹き飛ばした。
「ぐぅ!・・・・これで右手に格納されていたショットガンとナイフは使えないわね。でもまだ左手があるのよ。」
と、アフィマーサーが言うとのび太は言う。
「だからどうしたよ!僕が火炎瓶を投げた理由をまだ気づかないのか?」
のび太の言葉にアフィマーサーは驚き、そして気が付いた。
「何?・・・・・・・・・!!火炎の熱でサーモセンサーが役に立たない!!」
アフィマーサーの人工眼球内部にある熱反応の機構が高熱により一時的な麻痺を起こし、更に、高熱により光が曲がり、ライトセンサーも元の機能を果たしてはいなかった。アフィマーサーが事態を把握すると、のび太がアフィマーサーに喋る。
「その通りさ!僕の投げた火炎瓶が高熱を放ち、お前の視力を奪ったんだ!!」
のび太のその言葉を聞くとアフィマーサーが呟く。
「何・・だと!!」
そしてのび太はグレネードランチャーに榴弾を装填し、アフィマーサーに撃った。
5発程撃つと、アフィマーサーは完全に機能を停止した。
「・・・ふぅ、なんとか勝った。」