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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第10話

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  律 「あっははははははははは!!ソレ私んだーっ!!!」

  蓮 「なにぃー!??」

  律 「で・・・・私のはっと・・・やけにでかいな・・・が、ガンダムエクシアのプラモ(MG)!?」

  ぼそっと蓮が白状する。

  蓮 「・・・・俺だ。」

  俊 「蓮はなんつープレゼントを・・・・んーと・・・・く・・・・クマさんっ!?」

  梓 「あ、それ私のですっ。」

  俊 「そうなんだ!なかなかカワイイな。」

  梓 「そうですか?気に入ってもらってよかったです。男の人なのにカワイイの好きなんですか?」

  俊は痛いところを意中の存在に突かれる。

  俊 「あ・・・いやっ・・・・やっぱ変か?」

  梓 「好きならそれはそれでいいと思いますよ?私のは・・・・わー!かわいい!!」

  俊は梓のその言葉に少しホッとする。

  梓のプレゼントはだらっくまのぬいぐるみだった。

  俊 「俺のだ。蓮も女の子に当たることも考えてだなー・・・。」

  律 「よーし、帰ったら弟につくってあげよーっ。」

  俊 「な・・・。」

  澪 「律って弟がいるんだよ。」

  俊 「へー・・・。」

  蓮 「ほー・・・。」

  続いて憂がごそごそとプレゼントの中身を開封する。

  憂 「えーと・・・・あ!かわいい鏡だ!」

  光 「それは・・・俺のだよ。」

  唯 「あ!これは憂のだ!」

  光 「じゃあ俺は・・・・ひげちょび人形・・・・?!」

  唯 「あ・・・・てきとーに買っちゃった私の。」

  光 (ま・・・・いっか。唯ちゃんの買ったやつだし♪)

  ここまで来て自分のプレゼントが出ていない澪。自分自身に帰ってきたとも思えてきた。

  澪 「自分のだったりして・・・・あ!かわいい!じゃあこれは・・・。」

  勇士朗 「俺のだよ、ソレ。」

  だが、澪には勇士朗が買ったかわいらしいアクセサリーが当たった。そして・・・・。

  勇士朗 「・・・・お!」

  澪 「私のだ。」

  勇士朗には澪が買った赤のスニーカーが当たった。

  勇士朗 「カッコイイスニーカーだな・・・よっし!今度から履いていこう!!」

  澪 「なんかみんなイイ感じに当たったね。」

  勇士朗 「そうだね・・・こういうこともあるんだな・・・・。」

  しばらくの間クリスマス会が賑やかに続けられた後に解散となった。

  冷え込む帰り道の中、澪が勇士朗に振り返る。

  澪 「あ、あのさ・・・明日の夜なんだけどみんな時間あいてる?」

  勇士朗 「蓮がバイト終わればみんな暇になるけど、何?」

  澪 「まあ、来て見ればわかるからさ・・・。」

  勇士朗に場所の地図を手渡す澪。

  澪 「それじゃあ、みんな送ってくれてありがとう!また明日!」

  律 「じゃーなー!」

  勇士朗 「うん、じゃあね!」

  蓮 「じゃーなー!」

  光 「ああ、唯ちゃん・・・・今まで一緒に入れたのにこの寂しい気持ちは何?」

  俊 「いーじゃねーか。また明日会えるんだから。確かに今までいた好きなコと解散するのは寂しいけどな。な?勇士朗?」 

  勇士朗 「ああ。でも前ほどじゃない。前に比べれば信じられないくらい距離が縮まってる。」

  俊 「そー言われてみればそうだよな、俺達。」

  蓮 「まー明日も会えるみたいだしな。」

  勇士朗 「ああ。」

  


  翌日、クリスマスの夜。この日も澄み渡る空気の中、満天の星空が浮かんでいた。

  澪に指定された桜ヶ丘の人けのない高台の空き地に勇士郎達はやってきた。

  俊 「ここが澪ちゃんが言ってたところか?」

  勇士朗 「ああ。秋山さんが言っていた所はここだ。地図もここって書いてある。」

  蓮 「何もねーじゃん・・・?」

  光 「ん!?なんかトラックがあるぜ?!」

  空き地の中央には4tトラックが止まっていた。ソレを見たとたん、勇士朗達は直感した。

  ゲリラライブだ。

  こそこそとトラックの側面に移動する勇士朗達。

  すると、トラックのウィング・ボデーが開き、放課後ティータイムのメンバーが勢ぞろいで姿を見せた。みんなサンタのコスプレをしていた。

  勇士朗 (・・・!!!秋山さん・・・か、かわいい!!!)

  光 (唯ちゃん・・・・!!!萌えるぅううう!!!)

  蓮 「おおおう、いっつ・ぐれいとっ!!!」

  俊 (う・・・梓、ヤバすぎだろ・・・!!!)

  彼女達の可愛さにそれぞれが大興奮(?)する中、澪が恥ずかしさを堪えつつも4人にマイク越しにMCをする。

  澪 「こほんっ・・・えっと・・・・一ヶ月前に私達は今、目の前にいるあなた達4人に命を救われました。それと同時に、多くの哀しみと恐怖も経験しました。だけど、その中で火鳥君はその恐怖と闘ってくれた。そして撃ち砕いてくれた。いつしか心の傷も短いうちに癒えて、勇気を与えてくれた。今私達がこうして短い間に立ち直れたのはあなた達4人のおかげです。だから、クリスマスの今夜、あなた達に恩を返します!聞いてください!『ふでぺん〜ボールペン〜』!」

  ♪ 「ふでぺん〜ボールペン〜」 :唄 放課後ティータイム Vo. 秋山 澪

  律 「1、2、3!」

  律の合図と共に演奏が始まる。

  あの日に聞いて以来の彼女の歌声が、4人に伝わる。

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  ※歌詞掲載ができない為、この場面はCDやMP3で聴いてみて下さい。

  そして1曲目の演奏が終わった。

  勇士朗 「・・・・・すごい。」

  4人の拍手が空き地に鳴り響く。

  トラックのキャビン内でも拍手をしている男がいた。舞人と琴吹家の二人のSPだ。

  舞人 (心地いいな・・・紬さん達の奏でるメロディーは・・・・まさに魂の芸術だ。)

  今回は勇士朗達へのサプライズということもあり、影のヒーローに徹していたのだ。

  その後も「私の恋はホッチキス」、「ふわふわ時間」、「カレーのちライス」、「冬の日」、「いちごパフェが止まらない」、「ギー太にくびったけ」、「Heart Goes Boom!!」と彼女達が作った曲の7曲が流れ、クリスマス・サプライズライブは終了した。

  そして勇士朗の中でファイバードが勇士朗の意識に語りかけてきた。

  ファイバード 〈彼女達の歌声はとても心に響いた。感動だ。これが地球の音楽・・・これは命の声だ。〉

  勇士朗 (ファイバード・・・!ああ!俺も魅了されてんだ。秋山さんの歌声に・・・・。)

  ファイバード 〈彼女の、いや彼女達の奏でる音楽からは強いプラスエネルギーを感じさせる。私自身の持つプラスエネルギーが共鳴している。〉

  勇士朗 (そうなのか?!スゴイな・・・秋山さん達。)

  ファイバード 〈ああ。彼女達は彼女達なりの方法で闘おうとしている。我々とは違う方法で。〉