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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第10話

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  ブラック・トルーパーズ。政府直属の特殊戦闘部隊の事である。C‐01が出現した当時に結成され戦闘を担ったが、現在となっては隕石落下痕及びC‐01を駆逐したポイントを警備する部隊として稼動している。

  だが、単純な警備ではなく、アメリカ・ネバダ州のエリア51にも匹敵する程の異常なまでの警備体制を長期に渡って布いているのだ。

  ジェイデッカー 『ああ。だが、我々ですらその領域・領空への侵入を許されたはいない。』  

  ガンレイバー 『におうな〜・・・案外、政府が暗躍してたり?なんつって・・・。』

  ジェイデッカー 『何らかの狙いはあるとは思うがな。私は、政府うんぬんよりも悪の地球外知的生命が裏にある潜んでいると睨んでいる。』

  ガンレイバー 『そんなまさか・・・・!!』

  ジェイデッカー 『現にエクスカイザーの例もある。彼は幸いにも我々同様正義の意志だが、その逆の存在も在り得る事も否定できない。』

  ショットレイバー 『仮にそうだとしたら・・・エクスカイザーも正体はわからないんだろう?』

  ジェイデッカー 『そのようだが・・・現状的にはとにかく我々もしくはマイトガインやエクスカイザー達と連携して被害を最小限に止めるしかない。』

  聖夜の夜空を見上げる3機の勇者警察。

  その向こうにあるモノは何なのかは現時点では全く不明である。




  平沢家の車庫でもエクスカイザーが同じ事を考察していた。勇は連れ達と飲み会があり、留守にしていた。

  エクスカイザー (ブレイヴ宇宙警察機構からの通達はないか・・・・デストリアンの短期間における度重なる来襲。いくつかは隕石・・・いくつかは地下から出現しているようだな・・・現段階では特別なマイナスエネルギーは感じないがこのエリアのどこかに元凶があるはずだ・・・。)

  外でエクスカイザーが考えてる時、平沢家の家の中では、勇士朗達が憂のお手製料理とケーキを食べていた。にぎわう声がエクスカイザーにも聞こえてきた。

  エクスカイザー 『んん?どうやら勇士朗や唯達は楽しいひと時を過ごせているみたいだな。』

  クリスマスツリーが飾られた居間でクリスマスパーティーを愉しむ勇士朗達。ケーキを一口食べて
勇士朗が美味さに驚く。

  勇士朗 「おぉ!このケーキ美味いなー!」

  光 「さすが唯ちゃんの妹さんだ〜。」

  憂 「本当ですか?ありがとうございます!みなさんの為に頑張った甲斐がありました!」

  律がニヤけながら光に突っ込む。

  律 「な〜、さすがって言ったな?憂ちゃんと唯は中身が全然正反対なんだぜー。」

  光 「へ?どーゆーこと??」

  唯 「もー!りっちゃんたら〜!!ひどいなもー!私だってケーキ作ったんだよ?!」

  律 「ほぉ〜、イチゴ乗っけただけじゃないんだなー?」

  唯 「うん!イチゴ乗っけてホイップクリームを乗せました!!ふんすっ!」

  律 「去年とほとんど変わってねー!!」

  みんなでテーブルの周りに集まってクリスマスのひと時を過ごす。あたかもハカイジュウ災害が無かったかのような平和なひと時。梓と俊も憂の手料理を味わう。

  梓 「ホントおいしい!まぐもぐ。憂って本当料理上手いよ!」

  俊 「ああ、いけるいける!ローストチキン美味いぜ!焼き加減が絶妙!」

  料理をがっつきながら蓮がお変わりの確認をする。笑顔で憂も答える。

  蓮 「おかわりとかあるの??後でもっと食いてー!」

  憂 「もちろんありますよ?また欲しい時に言ってください。」

  そう言うと憂は梓の隣に座って、自分の分の料理に手を合わせる。

  憂 「それじゃそろそろ私も・・・いただきます!」

  その時、梓が憂の分のシャンパンを注ぎ、グラスを差し出した。二人してかわいらしくシャンパンを手にとって飲んだ。

  梓 「はい、憂!メリークリスマス!」

  憂 「あ!ありがとう、梓ちゃん。メリークリスマス!えへへ・・・。」

  梓 「・・・ぷはぁ。ああーこんな賑やかなクリスマス久しぶりだよ。それに男子と過ごせるクリスマスなんて今までになかったからそれも新鮮だよ。」

  憂 「そうだよねー。勇兄ちゃんもいればもっと盛り上がったかも。あ!私とお姉ちゃんの従兄で家の居候なの。」

  梓 「従兄の居候・・・・。」

  梓と憂の会話を見て、俊が隣から何気ない質問する。

  俊 「二人って、タメ同士?」

  梓 「はい!同じクラスの友達同士です!」

  憂 「軽音部に入りたがってた梓ちゃんにお姉ちゃんの事話して、それがきっかけで友達になったんです。」

  俊 「そっか。ま、俺もコイツラとは高校からの仲だけど、高校のツレって後々長い付き合いするって前に先公から聞いたからさ。今ある友情、大事にしろよ。」

  憂&梓 「はーい!」

  唯はケーキばかりを食べて堪能している。唯の持つフォークが律のケーキにまで及んだ。

  唯 「ああ〜おいひ〜・・・このケーキも!あ、こっちのケーキも・・・もふもふまふまふ。」

  律 「お前はケーキ食いすぎだー!!てか、今私の分とったろー!!」

  蓮 「ぎゃははははっはー・・・ぱく!!」

  律 「どさくさに紛れて食べるなっ!!」

  蓮 「だっはー!ばれちったい!」

  律 「じゃー、あんたのケーキもらうぞ・・・ばくっ!!」

  蓮 「ヴぁあああ?!」

  蓮まで乱入(?)してケーキ争奪戦が巻き起こる。そんな光景を澪は笑わずにはいられなかった。

  澪 「あはははは!」

  憂 「おかわりはあるから仲良くしてくださーい!」

  勇士朗も微笑ましく想いながらその場の雰囲気を堪能する。つい一ヶ月前のあの悲劇を思うと尚のことだった。そこへ澪がシャンパンを勇士朗のグラスに注ぎ足した。

  澪 「はい、火鳥君。」

  勇士朗 「あ、ありがとう、秋山さん。」

  澪 「・・・あの日が嘘みたい。こんなに楽しく過ごせるなんて・・・。」

  勇士朗 「秋山さん・・・。」

  澪 「本当、ありがとう。火鳥君のおかげで私達は今、こうしていられる。今日と明日だけでも怪物災害のことは忘れて、とことんクリスマスを愉しもう。」

  勇士朗 「そうだね・・・じゃ、改めてメリークリスマス!」

  澪 「うん!メリークリスマス!」

  二人はカチンと互いのグラスを乾杯した。

  みんなで食事しながら語らった後、律がプレゼント交換に切り出した。

  律 「それじゃ、プレゼント交換といきますかっ!」

  蓮 「ああ!はじめっか!」

  ランダムでグルグルプレゼントが回されていく。そして止まったところでプレゼントが開かれる。

  蓮がまずプレゼントを開ける。するとそこからは「ボーボボ」のサービスマンの顔が飛び出してきた。

    びょーん・・・

  蓮 「・・・・・・なんじゃこりゃあああ!!!」

  かつての某刑事ドラマの登場人物のように反応する蓮。

  それを見た律が爆笑する。