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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第13話

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  マイトガイン 『そうなのか?!!』

  舞人 「まだ開発中だけどね・・・完成にはもう少し月日が掛かるだろうケド、楽しみにしていてくれ!!それに、ロボットのデザインは冴島さんにお願いしたよ!!きっとカッコよくなっているはずだ!!」

  マイトガイン 『そういうことだったか・・・頼もしいな!!』




  勇士朗達も黄昏の中、帰路についていた。

  今日は蓮がバイトの為、律を送り届けた後に澪と二人きりで帰宅していた。

  澪の家は、律の近所故に歩く距離は知れていたが、勇士朗は少しでも長く澪といる時間が欲しかった。

  澪 「あ、あのさ、一昨年の桜高の文化祭来たんだよね?」

  勇士朗 「あ、う、うん。一昨年、姉貴が最後の吹部だったから見に行ったんだけどさ、そのとき一緒に軽音部の演奏も見て行ったんだ・・・。」

  澪はある意味での戦慄を覚える。パンツ丸見え事件が脳裏を過ぎる。

  澪 「お、お姉さんいたんだ、勇士朗君・・・。」

  勇士朗 「今はアーティスト目指して東京へ行ってるけどね。」

  澪 「へぇ・・・凄いんだなお姉さん。」

  勇士朗 「秋山さんも凄いと思うよ。いいアーティストになれるんじゃないかな?」

  澪 「え・・・そ、そんなことないって・・・。」

  勇士朗 「秋山さん声もいいし、なんたってベースがウマイし・・・。」

  澪 「え・・・えっとそうかなぁ・・・。」

  恥ずかしがる澪。異性にこういわれると内心嬉しくて仕方がなかった。

  このままでは聞き出せない。パンツ丸見え事件の時に勇士朗がいたのかどうかが。

  澪 「ね、ねえ・・・それで文化祭のライブ最後まで見ていった?」

  勇士朗 「えーと・・・確か途中で光のヤツから呼び出しあって抜けちゃったんだよな。」

  澪 「あ・・・そーなんだ・・・。」

  勇士朗 「それがどうかしたの?」

  澪 「ううん!なんでもない・・・。」

  心底ほっとする澪。胸の引っ掛かりが取れた気分だった。家まで送ってもらうと振り返って最後に礼を言う。

  澪 「きょ、今日はホント・・・ありがとう。また助けてくれて。」

  勇士朗 「あ・・・いや、俺は守りたいものは何が何でも守り抜くって決めてるからさ・・・。」

  澪 「か・・・かこ、カッコよかったよ!勇士郎朗!じゃあ、またね!」

  勇士朗 「あ、うん・・・・。」

  自分の言った言葉の恥ずかしさの余りに、急いで家に入ってしまう澪。勇士朗はカッコイイと言われ嬉しさいっぱいになっていた。

  勇士朗は狂喜の一声を叫ぶ。

  勇士朗 「信じられねー。カッコイイって・・・・よっしゃああっ!!」

  一方の澪もドア越しにドキドキしていた。

  澪 「カッコイイって言っちゃった・・・・!」

  ぎこちない恋心は黄昏の空へと溶け込んでいった。


  つづく