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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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オープニング『疑惑のホテル』


【僕たちは元々東京都練馬区月見台ススキヶ原に住んでいた。しかし、僕達の通う学校の地下にある研究所はナムオアダフモ機関の研究所で、ナムオアダフモ機関の陰謀でT-ウィルスが流出し、街中でバイオハザードが起きた。僕達は何とか生物兵器共を倒し、地下鉄での脱出に成功した。僕等はナムオアダフモ機関を潰す為に関東本社へ来ていた。しかし、ここでも異変は起きた。】
「皆、用意はいいか?」
ジャイアンが皆に向かって言った。
「ああ」
「うんばっちりOKさ」
のび太とスネ夫も返す。
「私も準備OKです」
真理奈も返す。
「聖奈さんも大丈夫か?」
とジャイアンが言うと、聖奈が応える。
「はい大丈夫です」
と、聖奈が言うと、ジャイアンが喋る。
「よし、これから全員でナムオアダフモ機関本社に向かう。・・・それと、燐さんは内部事情は解らないのか?」
と、ジャイアンが燐に訊くと、燐は応える。
「・・・地下鉄でも話したと思うけど、あたしは入社したばかりの只の新入社員よ。本社の場所ぐらいなら解るけど、内部事情となるとぜんぜん解らないな」
と、燐が言うと、のび太が言う。
「そうか、でも最低限場所さえ解れば行けるから大丈夫だろう」
のび太がそう言うと、下の階から悲鳴が聞こえてきた。
「うわあああああああああああああああああああああああ」
その声に驚いた聖奈は慌てる。
「なに?何が起きたの?まさかまた・・・」
聖奈が心配をすると、のび太がドアを開けて廊下へ出た。そして言った。
「どうやらドラえもんは僕等に休息を与える気はさらさらないようだね」

「ああ〜〜〜〜〜〜」
「うお〜〜〜〜」
「おおおお〜〜〜〜」
ゾンビが呻き声をあげたころには、ジャイアンとスネ夫と聖奈も廊下に出ていた。ジャイアンが全員に向かって喋った。
「全員散開!今日の17時までにナムオアダフモ機関本社の前に集合する。皆、死ぬなよ!」
「解っている!」
とのび太が言うと、4人は下に向かっていった。ゾンビの量を分散させるためにばらばらのルートで下に行った。のび太もひたすら下に向かっていく。途中にはT−ウィルスに感染したと思われるゾンビがいたが、流石にあのバイオハザードを生き抜いただけあって無駄な弾薬を消費しないように気をつけながら、難なく下へ降りていった。
数分後。のび太はなんとかホテルのロビーまで来た。
「ふう、どうやら無事に出られそうだな。さて行くか」
と言ってのび太はホテルから出ようとしたが、フロントの受付の方から轟音が聞こえてきた。
「何だ!!!」
受付の奥の扉をぶっ飛ばし、中から現れたのは、『B.C.W.』である、『フローズヴィニルト』だった。
「こいつは『フローズヴィニルト』!今は一体だけだけど、一先ず退いたほうがいいな。ここは一旦上へ上がろう!」
と言うとのび太は階段を駆け登り、一気に3階まで行った。そこまでは怪物も来なかった。しかしフロントのロビーに居るのでのび太はホテルから出られなくなってしまった。
「まずいな。ホテルから出るにはあの怪物を何とかしないといけないな。気づかれないように近づいて頭部に最大火力をぶっ放すか」
そしてのび太は気づかれないようにゆっくり階段を下りて行った。



しかしそう上手くはいかないようで、のび太はうっかり長椅子にぶつかり、物音を出してしまったので、『フローズヴィニルト』に気付かれてしまった。
「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAH!!」
「しまった!こうなったら上の階に一時退こう!!」
と言うとのび太は、階段を駆け上がった。
「GOAAAAAA!!」
フローヴィニルトはのび太を追い掛けた。のび太は一気に5階まで駆け上がり、廊下を走り」、反対側まで走った。しかしフローズヴィニルトの方がのび太より速いので、フローズヴィニルトはのび太に追いついた。そして、フローズヴィニルトはのび太に殴り掛かってきた。
「うわっ!」
のび太はぎりぎりの所で何とか避けた。
「こうなったら応戦するしかないな」
と言うとのび太は『ベレッタM92』を取り出し、フローズヴィニルトに向かって5発程発砲した。
「GOAA!」
少し悲鳴を挙げたものの、フローズヴィニルトは依然として変わらずにのび太を追い掛けている。のび太は『ベレッタM92』を懐にしまい、『レミントンM870』を構えた。
「GOOAAAAAAAAAAAA!!」
のび太が『レミントンM870』を取り出している隙に、フローズヴィニルトはのび太の眼前まで迫っていた。普通の者なら慌てて何も出来ないところだが、のび太は慌てずにショットガンの引き金を引いた。
ダァン!
『レミントンM870』から『12ゲージショットシェル』が発砲されたが、弾丸は目標を外れた。
フローズヴィニルトは弾丸を右に避けて、のび太の左側に潜り込み、そのままのび太を殴ろうとした。
「GOAA!」
フローズヴィニルトはのび太を殴ろうとしたものの、のび太はそれを避けたので当たらなかった。のび太はフローズヴィニルトの攻撃の瞬間を狙って、『ベレッタM92』を構えて、頭部に5発程発砲した。

「GOGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
フローズヴィニルトは悲鳴を挙げて、その場に倒れ込んだ。
「ふぅ、何とか倒したか」
と、のび太は安堵の溜め息を付くと、周りを見回した。すると、廊下の奥の方に鋼鉄の巨大な扉があったので、のび太はその扉に近づいた。その扉は横幅が2.5m程、高さが2.8m程ある鋼鉄の扉で大分錆びていた。
「この先には何か有りそうだな」
のび太はそう呟くと、その扉に手を掛けて手前に引いてみたが、鍵が掛かっているらしく、びくともしなかった。
「鍵が掛かっているなら仕方ないな」
と言うとのび太は、踵を返し、引き返そうとした。しかし、足元で、小さい金属音がしたのでのび太は下を見た。すると、のび太の掌より幾らか大きく、かなり錆びた鍵があった。必然的にのび太はその鍵が、目の前にある扉の鍵だと思い、鍵穴に差し込んで、回してみた。

すると、鍵は見事に回った。そしてのび太は鋼鉄の扉を開けた。
ギィィィィィ
と、重々しい音を立てて、鋼鉄の扉は開いた。開けた先は、すぐ下り階段になっており、暫く下った先は、右側に1つの扉があった。のび太は階段を下り、右側にある扉を開いた。扉を開いた先は、短い通路で、左側の壁には、男子トイレと女子トイレがあり、右側には2つの扉が並んでいた。そして、通路の奥には更に扉があった。のび太はまず、右側の手前にある扉から調べた。扉の中は、デスクや本棚等があるだけで只の事務室のようだった。のび太はその部屋を調べ始めた。
デスクの引き出しの中には、9mmパラベラム弾のマガジンが2つ程と12ゲージショットシェルの弾薬の箱が1つあっただけだった。
次にのび太は本棚の辺りを調べた。

しかし、気になる物は特に何も無かった。のび太は諦めて事務室を出ようとしたが、デスクの上にある紙が目に入った。その紙にはこう書いてあった。
『[Password]
3446.456693inch
日本表記』
「何かのパスワードのようだな。何を意味しているのかは解らないけど。取り敢えずこれを取っておこう」