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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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と、呟くとのび太は事務室を後にした。
次にのび太は、事務室の隣にある部屋に入った。そこは何かの荷物が大量に置いてあり、倉庫のようだった。のび太はそこを暫く探索した。

暫くすると、壁のフックに鍵がかかっているのを発見した。その鍵はやや小さめの鍵だった。のび太はその鍵を取ると、倉庫を出た。
次にのび太は、通路の奥の扉へ向かった。そして、扉を開いた。扉を開いた先は、下り階段しか無かった。のび太は慎重にその階段を下って行った。




暫く下ると、階段が切れて、すぐ奥に扉が見えた。
のび太はその扉の奥へ進んで行った。その扉の奥には更に扉があったが、奥の扉はススキヶ原研究所にあったような観音開きの扉だった。そして、上にあるプレートには、
『『スティンガージーン』研究室』
と書かれてあった。のび太は徐にその扉を開けた。
その扉の中は案の定、ゾンビやら、何かの細胞やらが入ってある、小さいカプセルが大量に置いてあり、辺りには資料が散乱していた。のび太は辺りに散乱している資料に目を通したが、どうやら、何かの研究過程の報告書のようだったが、専門用語や専門記号が並んでいて、素人が理解できるような代物じゃなかった。のび太はデスクには何かあるかと思い、デスクを調べ始めた。

暫くして、のび太は気になる資料を見つけた。それにはこう書いてあった。
『[特異細胞『スティンガージーン』について]
T-ウィルスによってゾンビとなった個体に、骨が異常に露出する現象が起きた。その現象が起きた個体を解剖し、分析した所、体内で特殊な遺伝子が生成されている事が発見された。その遺伝子は骨を異常に発達させ、重要器官(心臓や脳等)を護らせる働きをする事が解った。しかし、この個体が発生する確率は、0.1%にも満たない為、現在保持しているサンプルで研究を進めるしか無い為、製造レベルには至っても、制御レベルには至らないと思われる。』
「また、新しい何かを研究していたのか・・・。このホテルはナムオアダフモ機関が経営していたって事か」
と、のび太が呟くと、のび太は散乱している資料の下に、何かの扉がある事に気づいた。のび太はその扉を上に引き上げた。
すると、更に下り階段があった。のび太はその下に下りていった。

30段程降りると、目の前に先程と同じような観音開きの扉があり、プレートには、
『『サンプル保管室』
入室の際はカプセルのロックがされているのを確認すること。』
と書かれてあった。
のび太は勿論カプセルのロックなど知らないので、そのまま部屋に入った。

部屋の中は、結構広く、のび太が入ってきた扉の反対側に、ゾンビの入ったカプセルと、その周りにある計器の様な物以外は何も無かった。のび太は計器の周辺を見たが、特に何も無かった。のび太が諦めてその部屋を出ようとすると、部屋の中のカプセルがいきなり割れた。中から現れたのは、肉体から骨が露出したゾンビだった。
「アアアアウゥゥゥゥゥ」
ゾンビは唸り声を挙げながらのび太に接近してきた。のび太は咄嗟にハンドガンを発砲した。
しかし、頭を狙った5発の弾丸は全て弾かれた。
「!!弾丸が弾かれた!?・・・・・・そうか、さっき見た資料に、『発達した骨が重要器官を守る働きをしている』とあったな。ハンドガンみたいな小口径の銃じゃ、倒すのは難しいか」
と、のび太が呟いている隙にも、ゾンビは近づいて来る。
「ウアァァァァァァァァ」
のび太のすぐ近くまで接近したゾンビはのび太に掴み掛かってきた。のび太は素早く『レミントンM870』を取り出し、発砲した。
ダァン!
散弾がほぼ全弾当たったにも関わらず、ゾンビは少し後退しただけで、ダメージはあまり無い様だった。
「・・・・・コイツはちょっと厄介だな。手榴弾を使えば何とか倒せそうだけれど、こんな部屋で使えば僕にも被害がでる。・・・・アサルトライフルで骨を削るしかないかな」
と言うとのび太は、『コルトM4カービン』を構えて、ゾンビに向かって撃った。

『コルトM4カービン』から発射された弾丸は的確にゾンビの頭部に当たった。
「アアアアゥゥゥゥゥ」
15発程当たると、弾丸が頭脳まで到達し、ゾンビは倒れた。
「・・・・・・・・ナムオアダフモ機関はこんなものまで造っていたのか・・・。ジャイアン達は大丈夫かな?」
と、のび太は呟いた。そして、ふと、のび太の傍にある金庫の様なものが目に入った。のび太はそれに近づいて行った。その金庫は、扉の部分にシリンダー錠が掛けられていた。
「・・・・・この錠は正しい4桁の数字と、更に特定の鍵を差し込まないと、解錠しないタイプだな。・・・・・・・そういえば、さっき事務室にあった暗号がパスワードっぽかったから、あれを解けばこの錠を解錠する為の数字が導き出せるかもしれない。まずはさっきの事務室に戻ろう。何か見落としていた何かが見つかるかもしれないし」
と言うと、のび太は階段を駆け上がり、事務室へ戻った。

暫くすると、のび太は事務室に着いた。そして、デスクにさっきの暗号用紙を広げた。そして、のび太は考え始めた。
(・・・・・・この暗号の注目すべき点は、この、 『3446.456693inch』という所だろう。このinchは恐らく長さの単位のインチだろう。弾薬のサイズの表記にもインチが使われているから何とか知っている。で、下にある『日本表記』っていうのは、日本での一般的な長さの単位表記の事だろう。日本の長さの単位は勿論、メートルだ。つまり、 3446.456693インチをセンチメートルに変換すればいいんだ。確か2.54cmで1インチだったから、







・・・・・・・・・・・・8754cmになるな。という事は、8754がパスワードという事になるな。早速さっきの所に行こう。)
すると、のび太は事務室を出て、階段を下り、さっきの金庫の所まで来た。そして、シリンダー錠のダイヤルを8754に合わせた。そして、試しに倉庫で見つけた鍵を差し込んだ。鍵はうまく回り、シリンダー錠は解錠された。そしてのび太は金庫を開けた。


中に入っていたのは、銀色をした小さな鍵であり、表面に『ALPHA』と印されてあった。
「・・・・・この鍵に書かれてある『ALPHA』っていうのは何だろう?金庫に入っていたんだから何か大事な物だとは思うけど・・・・。取り敢えずはこのホテルを出よう」
と言うとのび太は階段を上がって行った。
のび太は更に階段を駆け上がり、巨大な観音開きの鋼鉄の扉まで来た。そのまま先へ進み、5階から1階まで下りた。ところが、のび太がフロントの方を見ると、驚くべき光景が広がっていた。
「あ、あれは・・・・・・・・・・!?」
ロビーは数え切れない程のゾンビで溢れ返っていた。玄関の自動扉が破壊されている所を見ると、この大量のゾンビ共に扉を破壊されたというのは想像に難くなかった。
(この数だと、手榴弾を投げ込まなければならないけど、・・・もし失敗したら、この数のゾンビがこっちへ向かって来る事になる。覚悟を決めるか、安全策で退路を予め確保するか、悩み所だな。・・・・・・・・・。)
のび太は、手榴弾を投げ込むかどうか悩んでいるようだった。