のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』
CHAPTER3 崩壊した病院 AREA1『探索開始』
のび太達が巌達と話し、『ナムオアダフモ機関』へ向かっている頃、ジャイアン達はとある病院に居た。
「・・・・・これじゃとても出られないね」
病院のロビーを見たスネ夫がそう言った。
「やっぱり病院に入らない方がよかったか・・・」
と、ジャイアンが言った。
「・・・一度戻りましょう。別の脱出ルートがあるかもしれません」
と、聖奈が言うと、ジャイアンとスネ夫と聖奈の3人は病院の奥へ進んだ。3人が覗いていたロビーは大量のゾンビで溢れていた。
数分前・・・・・・、ホテルから抜け出したジャイアンは、聖奈とスネ夫と合流し、市街地を進んでいる最中だった。
【「数が多すぎるな。こりゃ前の時よりかなり多いぜ」
と、ジャイアンが言う。
「僕達、ちゃんと『ナムオアダフモ機関』に行けるのかな?」
と、スネ夫が呟く。すると聖奈が喋る。
「でも、今はそこに行くしかないですからね」
と、聖奈は言う。
ジャイアンは『デザートイーグル』を装備し、スネ夫は『FA-MAS』を装備し、聖奈は『H&K MP5K』を構えて、迫り来るゾンビやB.C.W.共に、弾丸を撃ち続けた。
しかし、敵数が多すぎる為、敵を抑え切れないでいた。
「もう駄目だわ。後ろの病院に逃げ込みましょう」
と、聖奈が言った。すると3人は銃を連射しながら後退していった。
「ちっ、逃げ回るなんて俺様の性に合わねぇや」
と言うとジャイアンは、敵の真っ只中へと向かって行った。
「ジャイアン!?」
と、スネ夫が驚いた。するとジャイアンは聖奈とスネ夫に話し掛ける。
「俺様が時間を稼ぐ。その間に病院に行け!」
と、ジャイアンが叫ぶと、スネ夫が反論する。
「何言ってるんだよジャイアン!早く逃げないと!」
と、スネ夫が言うと、ジャイアンが叫ぶ。
「え〜い、ごちゃごちゃ言ってないでさっさと行きやがれ!」
と、ジャイアンが一喝すると、2人は病院に急いだ。
ジャイアンは迫り来るゾンビ共を見て言った。
「俺様が独自に編み出した格闘術、『ジャイアン流喧嘩殺法術』を見せてやるぜ!」
と、叫んだジャイアンは、ゾンビ共に殴り掛かって行った。
「ウアアアァァァァァァァァァ!」
ゾンビは唸り声を挙げてジャイアンに掴み掛かろうとするが、ジャイアンはすかさずゾンビの頭部をぶん殴った。
「ウアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ゾンビは唸り声を挙げた。ジャイアンは間髪入れずにゾンビのボディに鋭い蹴りを入れた。
「ウアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ゾンビは悲鳴を挙げて倒れた。しかし、続々とゾンビは迫って来る。
「やかましい!」
と、叫ぶとジャイアンは1番近くにいるゾンビに向かって、掌底をぶち当てた。
「掌底拳!!」
と、ジャイアンが叫ぶと共にゾンビの腹部にジャイアンの掌底が直撃した。
「ウアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
悲鳴を挙げながら、ゾンビは数メートル吹っ飛んでいった。
ジャイアンはその場を後にして、病院へと向かった。
やがてジャイアンは、病院のロビーに着いた。
「さて、じゃあ早速、この病院を探索するか?」
と、ジャイアンは言った。すると3人は、手前の部屋から簡易に探索した。
やがて、フロント付近で何かの呻き声が聞こえてきたので、3人はロビーへ戻った。すると、大量のゾンビがロビーを占領しているのが見えた。】
そして、現在へと至る。
ジャイアンとスネ夫と聖奈は廊下で会話をしていた。
「取り敢えず、これからどうする?」
と、ジャイアンが訊くと、スネ夫が応える。
「やっぱり探索しか無いんじゃないの?」
と、スネ夫が言うと、聖奈も喋る。
「そうですね。手分けして探索しましょうか?」
聖奈が提案すると、スネ夫が喋る。
「じゃあ、1人ずつ1階ごとに探索をしよう。探索を終えたら、ここに集合しよう」
そのスネ夫の言葉を聴くと、他の2人も承諾した。
話し合いの結果、1階はスネ夫が担当し、2階は聖奈が担当し、3階をジャイアンが担当した。
そして三人は、それぞれの探索場所へ行った。
作品名:のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』 作家名:MONDOERA